南米最大規模アニメコンベンション「Anime Friends 2024」で、「Bandai Namco Music Live Festival at Anime Friends 2024」が初開催！

2024年7月18日（木）～ 7月21日（日）にブラジル・サンパウロにて行われた「Anime Friends 2024」内で、「Bandai Namco Music Live Festival at Anime Friends 2024」が初開催された。本イベントは今年で21年目を迎え、総入場者数14万人を誇る南米最大規模のアニメコンベンションである。
イベントに参加したバンダイナムコミュージックライブは、音楽レーベル「Lantis（ランティス）」「Kiarmune（キラミューン）」「MoooD Records（ムードレコーズ）」などをはじめとした複数のレーベルを運営し、多くのアーティストを抱えている。その中から、初日にあたる7月18日（木）に喜多修平、佐咲紗花、ZAQ、nano.RIPE、MindaRynの計五組が「Bandai Namco Music Live Festival」に出演した。

【大人気アニソンの贅沢オンパレード全開！】
「Bandai Namco Music Live Festival at Anime Friends 2024」は現地時間18時より開演。各アーティストを紹介する映像のあと、ステージが暗転。照明がつくと、そこには大きな歓声に包まれたMindaRynがトップバッターとして登場。
最初の曲はTVアニメ『彼女が公爵邸に行った理由』オープニングテーマ「SURVIVE」。ロック調で始まったライブに会場の熱は一気に高まった。続く「Daylight」（TVアニメ『ありふれた職業で世界最強 2nd season』OP主題歌）でも激しいパフォーマンスを見せてから、ギターを肩にかけガラリと雰囲気を変えてみせた。
アコースティックギターを弾きながら披露したのは「Fireworks」（TVアニメ『彼女が公爵邸に行った理由』第6話エンディングテーマ）、そして新曲の「Miracle Soup」（『転生したらスライムだった件 第3期』エンディング主題歌第二弾）。幻想的なバブルエフェクトに乗って会場に広がる歌声に、客席もうっとりとした雰囲気に。その後ロック調の「BLACK STAR」（特撮ドラマ『ウルトラマンブレーザー』前期エンディングテーマ）、「Like Flames」（TVアニメ『転生したらスライムだった件 第2期』オープニング主題歌 第二弾）で会場を大きく盛り上げ、MindaRynのパートが終了。

少しの暗転を経て、スクリーンに映し出されたのは喜多修平の名前。ブラジルで大人気の楽曲「Breakin’ through」（TVアニメーション「PERSONA-trinity soul-第1期OP）、「Soul Phrase」を立て続けに披露し、MCを挟んで三曲目にTVアニメ『世界一初恋2』OPテーマである「世界の果てに君がいても」を歌唱。大きな歓声と共にステージ上に通訳を呼び、次の楽曲「一斉の声」（TVアニメ『夏目友人帳』OPテーマ）のために振り付け講座を実施。観客と一緒に「いっせいのせー！」の歌詞に合わせて手をあげ、会場は一体感に包まれながら最終曲「世界で一番恋してる」（TVアニメ『世界一初恋』OPテーマ）で喜多修平のパートを終えた。

三人目の佐咲紗花は、その後すかさず登場。「Zzz」（TVアニメ『日常』EDテーマ）をTVサイズで披露したあとのMCで二度目のブラジルだと語った佐咲は「ヒトツボシ」（TV『ウルトラマンタイガ』エンディングテーマ）「－標－」（TVアニメ『怪物事変』エンディング主題歌）「Break your world」（TVアニメ『閃乱カグラ』OPテーマ）「CHIASTOLITE」（TVアニメ『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』第1期ED）と人気のアニソン&特ソンを立て続けに披露し会場を大きく沸かせた。その後、自身にとっても大切なカバーである「The Biggest Dreamer（佐咲紗花カバーアルバム「SAYAKAVER.」収録）」（TVアニメ「デジモンテイマーズ」OP主題歌）を披露。イベント会場内のコスプレステージやカラオケステージでも『デジモンシリーズ』の衰えない人気が窺える会場は、この曲で大きな歓声をあげた。ラストは9年前のブラジル遠征後に≪地球の裏側で出会えたアニソンファンとの絆≫を書いた、海外ステージでの定番曲「Atlantico Blue」で締めた。 

次のパフォーマンスはZAQによるステージ。発音の都合上「ザッキ」に聞こえるポルトガル語のコールを受けて登場した彼女は、TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』シリーズから「カーストルーム」「Dance In The Game」を披露。その後、TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく！』より自身が作詞した「ギターと孤独と蒼い惑星」をセルフカバーし、会場には熱狂が沸き起こった。MCの後に「Seven Doors」（TVアニメ『トリニティセブン』オープニング・ソング）「BRAVER」（TVアニメ『食戟のソーマ 餐ノ皿』OP主題歌）を披露し、観客の熱狂冷めやらぬ中、色褪せない名曲であり彼女のデビュー曲「Sparkling Daydream」（TVアニメ『中二病でも恋がしたい！』OP主題歌）でさらに盛り上げ、次のアーティストに繋いだ。

ソロパートのラストはnano.RIPE。熱が冷めないうちにバンドセットが登場し、演奏が開始。「ハナノイロ」（TVアニメ『花咲くいろは』オープニング主題歌）ではじまり、「なないろびより」（TVアニメ『のんのんびより』オープニング主題歌）、「虚虚実実」（TVアニメ『食戟のソーマ 餐ノ皿』EDテーマ）、そしてライブ前に行ったミート＆グリートでも「大好きです！」との声が多かった「アザレア」（TVアニメ『citrus』OP主題歌）を披露し、サビの盛り上がりに合わせて噴き出すスモークエフェクトに大きな歓声があがった。コーナーの締めにふさわしいTVアニメ『食戟のソーマ 豪ノ皿』OP主題歌「ラストチャプター」で自身のパートを締めた。客席は名残惜しい雰囲気に包まれたが、コラボコーナーがはじまると知ると一気に熱を取り戻した。

【日本では見られないレアなコラボが続出！】

コラボコーナーは、佐咲紗花とMindaRynによる「Snow halation」（TVアニメ『ラブライブ！』）で始まった。先ほどまでロックで力強い歌声を魅せた二人がキュートに歌い上げる姿に客席も夢中。落ちサビでは日本でも見られる、ペンライトをオレンジ色に染める光景も見られた。
その余韻に浸る間もなく、佐咲紗花が喜多修平を呼び込み、二人で「THE HERO!!～怒れる拳に火をつけろ～」で一気にボルテージをあげる。TVアニメ『ワンパンマン』オープニング主題歌として世界的な人気を誇る楽曲に、客席も興奮の高まりが隠せない。
その後は雰囲気をガラリと変え、MindaRynのデビュー曲である「BLUE ROSE knows」（TVアニメ『神達に拾われた男』エンディング主題歌）をZAQと共に披露。何度かこの曲を一緒に歌ったことがある二人だが、今回のライブで初のフルバージョンが実現。
そして、ZAQがnano.RIPEボーカルのきみコを呼び込み、二人でアニソンの代表格と言える「God knows…」（TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』挿入歌）を熱唱。それぞれの力強さを持つ歌声が重なり、至上のハーモニーとして会場の熱をより一層引き立たせた。その興奮のままきみコと喜多修平による「面影ワープ」（TVアニメ『花咲くいろは』新オープニング主題歌）が披露され、最後には全員で「ハナノイロ」（TVアニメ『花咲くいろは』オープニング主題歌）を歌唱した。会場の大きな拍手と歓声の中、ステージから客席と一緒に集合写真を撮り、初の「Bandai Namco Music Live Festival at Anime Friends 2024」は大盛況のうちに幕をおろした。 

【「日本は夏、ブラジルは冬。でも、ここのほうが熱い！」】

初日の「Bandai Namco Music Live Festival at Anime Friends 2024」を終えたあとも、Anime Friendsは続く。18日、19日に全員でミートグリートを行い、佐咲紗花＆喜多修平、nano.RIPEとしてブラジルのファンから質問を受けるQ&Aパネルを実施。
3日目となる20日には「Bandai Namco Music Live Festival at Anime Friends 2024」の番外編としてnano.RIPEのソロライブ、21日にはZAQ×MindaRynのツーマンライブを行い、それぞれ初日と遜色ない盛り上がりを見せた。音がやめばすぐにステージに立っているシンガーの名前をコールする情熱に対して、MindaRynが「初めてブラジルに来たけど、最高の国です！」とコメントし、ZAQもMCで「日本は夏、ブラジルは冬。でも、ここのほうが熱い！」と叫び、ツーマンライブを締めくくった。 

日本のアニソン旋風が熱狂的に巻き起こる地球の裏側で、来年も更なる盛り上がりを見せるコンベンションに期待したい。

Photo by Guilherme Missumi