ヴォーカルの atsuko、ギター&アレンジの KATSU から成るアニソンシーンで絶大な支持を得るユニット、angela。5 月 20 日(土)に岡山県・岡山市民会館にて angela 20th Anniversary☆岡山凱旋 Day1「全部が主題歌ライヴ!!!」in 岡山市民会館を開催した。記念すべき岡山凱旋 LIVE ステージの模様をお届けする。

デビュー20 周年を記念してメンバーの地元・岡山で行われた本公演は、「全部が主題歌ライヴ!!!」という名の通り、手掛けてきた数々のアニメソングだけで構成されたスペシャルライブで、メドレー・アンコール含む全 25 曲をパフォーマンスした。

1,650 人のファンが詰めかけ満員御礼・完売となった会場は早くも熱気に包まれ、お祝いにふさわしい赤を基調とした華やかな衣装でメンバーがステージ登場し、atsuko が「岡山――!帰ってきたぞー!!」と叫んでアップテンポなナンバー「蒼い春」(TV アニメ「生徒会役員共」ED テーマ)からライヴがスタート。声出し解禁後の初ライヴとあって、観客とのコール&レスポンスでメンバーは楽しくて仕方がないといった様子で笑顔で応えた。続けざまに今年 1 月にリリースした「RECONNECTION」(TV アニメ「最強陰陽師の異世界転生記」OP テーマ)でも観客との掛け合いで会場を盛り上げ、MC で atsuko が「ただいまー!」と会場へ投げかけると会場からは「おかえりー!!」とあたたかい拍手で迎えられた。

ハードなロックナンバー「To be with U!」(TV アニメ「K」最終話 ED テーマ)で激しく会場を煽っていき KATSU のギターソロで会場もヒートアップすると、atsuko はハイキックやターンで魅せる。ライブでは必ず取り入れている振付レクチャーを行い「KINGS」(TV アニメ「K」OP テーマ)で観客をジャンプやウェーブで巻き込んで楽しませる。

地元岡山ネタを交えながらの MC で atsuko は「実は岡山でライブをするのは 10 年ぶり」と帰ってくることができたこと、そしてその場所が自身が当時憧れた会場・岡山市民会館だったと感慨深く語り、KATSU も「(岡山市民会館の)ステージに立つアーティストを見て、自分もここに立ちたいと上京した」と振り返る。放送 20 周年迎えた TV アニメ「宇宙のステルヴィア」より「綺麗な夜空」、10 月に放送 10 周年を迎える TV アニメ「COPPELION」OP テーマ「ANGEL」と畳みかけていく。

ライヴが中盤に差し掛かった頃、沢山の主題歌を少しでも届けたいという思いで“岡山凱旋メドレー”と称し「DEAD OR ALIVE」(TV アニメ「蒼穹のファフナー EXODUS」第 2 クール OP テーマ)から始まる 7 曲をノンストップで走り切る。

angela の骨格を作ったといっても過言ではないアニメ「蒼穹のファフナー」シリーズより、今年 1 月にデジタルリリースした「蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE」主題歌「Start again」を言葉を繋ぐように、TV アニメ「蒼穹のファフナー EXODUS」OP テーマ「イグジスト」をたっぷりのコール&レスポンスで観客との掛け合いを楽しみながら歌い上げる。一転、底抜けに明るい「全力☆Summer!」の間奏では岡山の名産品「桃」と「マスカット」のコールを観客と楽しむ。

そして、7 月放送開始の新作 TV アニメ「AYAKA -あやか-」OP テーマとなる最新曲「AYAKASHI」をアニメ放送前に初披露。KATSU が鳴らすギターサウンドは疾走感のある楽曲をさらに引き立て、クールな雰囲気の中 atsuko がシャウトし歌い上げた。まだ誰も聞いたことがない楽曲の初披露にも関わらず拍手喝采が起こる。どこよりも早く解禁された楽曲は、TV アニメ「AYAKA -あ
やか-」公式 YouTube にて「AYAKASHI」が使用されたオープニングテーマ解禁 SPOTも公開しているのでぜひチェックしてほしい。

「SURVIVE!」(劇場アニメーション「K SEVEN STORIES」OP テーマ)ではステージに炎が上がる中、atsuko が「ぢぇらっ子の歌声を聞かせて」と呼びかけると、会場中に響き渡る力強いコール&レスポンスでファンも応えていく。続く「シドニア」(TV アニメ「シドニアの騎士」OP テーマ)では atsuko の「岡山市民会館に集いし”ぢぇらっ子”の騎士たちよ!」「総員、敬礼」という掛け声で会場内が一斉に敬礼し楽曲が始まると会場のボルテージも最高潮に!!曲中、KATSU がセンターに進み恒例の「ジーク・ジオン!」のコール&レスポンスに会場も沸き立ち、atsuko が「もっと!」と煽るとファンも「KNIGHTS OF SIDONIA」のコールを力いっぱい叫んで喰らい付いていき、熱狂の渦の中本編が終了した。

鳴りやまない力強い「アンコール!」の声に応え、メンバーが着物風衣装で再登場すると、当時二人が参加できなかった岡山市民会館での成人式をファンと一緒に行うべく、特別ゲストとして岡山市の大森雅夫市長が登壇し、21 日にデビュー20 周年を迎えるangela の成人式が行われた。そして市長より angela の数々の楽曲名がちりばめられた祝辞が贈られ、KATSU が感極まる姿も。さらに市長より『桃太郎のまち岡山大使』を任命されるサプライズも!ステージ上で任命式が執り行われ、委嘱状とたすきが授3与され、お祝いの大喝采を浴びる。atsuko は「今の岡山をもっと知って、岡山以外の方にも岡山の良さを知ってもらえるように頑張っていきます!」と意気込んだ。

KATSU が「今日この岡山に集まってくれたみんなが岡山を大好きになって帰ってもらいたい」と早速大使らしく呼びかけると、「まさかあの日の brilliant road が大使に繋がるなんて!」と感無量の atsuko。デビュー曲「明日への brilliant road」(TV アニメ「宇宙のステルヴィア」OP テーマ)を一緒に歩んできたファンへの思いを込めて歌い、これまで出会ってきた人たちのおかげでこの日を迎えられたという感謝を伝えピアノの旋律が美しいバラード「Peace of mind」(TV アニメ「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」主題歌)へ。atsuko が「ぢぇらっ子の声を聴かせてください」と呼びかけ会場中にシンガロングが響きわたり、あたたかな拍手が贈られた。ラストには atsuko が「私たちの生まれ育ったこの町岡山が私たちの Shangri-La です」と語ると「Shangri-La」(TV アニメ「蒼穹のファフナー」OP テーマ)が始まり、観客もペンライトをタオルに持ち替えメンバーと一緒にタオルを回し、歌に合わせて放り投げる。ステージを縦横無尽に駆け回り、会場中を熱狂の渦に巻き込んだ。

KATSU は「岡山市民会館のステージまで 30 年かかりました。人と人とが繋がってやっと立てたステージです。本当にありがとうございます!」と夢だったこのステージに立つことができた喜びを語った。atsuko は「ファンで良かった、楽しかったなと、明日からまた頑張ろうと思ってもらえるような存在で、長くこれからも続けて行きたい」と締めくくった。

さらに、11 枚目となるニューアルバムの制作決定とそれを引っ提げて 10 月 28 日の福岡公演を皮切りに岡山・大阪・宮城・愛知・東京の 6 都市をめぐるツアーの開催が発表!公演当日の 20 日 20 時よりファンクラブ会員限定のチケット最速先行も開始となることも明かされ、鳴りやまない拍手の中、Day1 公演が終演した。

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