『15th Anniversary Abe Mao Solo Live Tour 2024』

全国の映画館や小劇場、能楽堂、歌舞練場を回るツアー“15th Anniversary Abe Mao Solo Live Tour 2024”。デビュー15周年の本格的なスタートとなるこのツアーで阿部真央は、シンガーソングライターとしての魅力を改めて示してみせた。

ツアーの2日目(8月30日)は、東京・アイマショウ公演。白のパンツ、黒のTシャツ姿で現れた阿部真央はオーディエンスに向かって手を振り、笑顔でコミュニケーションを取る。
「みなさんこんばんは、阿部真央です!」と挨拶すると、客席から「立つ?」と言う声が。「そうね、立ったほうがいいかも」と答えるとオーディエンスが立ち上がり、そのまま1曲目の「ロンリー」へ。最後のサビでは「声を聞かせてもらえますか?」という言葉に応えて、観客のシンガロングが起きた。

「ちょっと懐かしい曲やりますね」と紹介されたのは6thアルバム『おっぱじめ!』収録の「優しい言葉」。音数を抑えたギターのアレンジによって、歌の素晴らしさ、歌詞の奥深さが伝わってきた。弾き語りツアーは約5年ぶりだが、阿部真央のアコギ弾き語りはやはり格別だ。

「今回のツアーは懐かしい曲もやろうと思っていて。次の曲も懐かしいかな」というMCに導かれたのは「どこ行った?」。激しく鳴らされるギターのストロークとともに、〈私の愛が皆を殺す〉というラインが響き渡る。さらに力強いフェイクから始まったのは、デビューアルバム『ふりぃ』の収録曲「デッドライン」。初期の楽曲を改めて体感できたのも、今回の弾き語りツアーの醍醐味だったと思う。

ここからは椅子に座って歌唱。まずは「次の曲は私が大分県に住んでいたとき、高校生の時に書いた曲ですね」と「会いたいよ」を披露した。続く「Maybe」は、最新アルバム『NOW』に収められた全編英語詞の楽曲。「けっこう上手くやってるはずなのにどうして毎晩泣いてるんだろう? きっとどんな人でもそんなときがあるんだろうなと思います」という言葉とともに届けられた「Maybe」は、この日のライブのハイライトの一つだった。

高校のときに巫女のバイトをしていて、そこには“巫女コミュニティ”みたいなものがあって……というトークを挟んで歌われたのは、こちらも1stアルバム『ふりぃ』の収録曲「人見知りの唄~共感してもらえたら嬉しいって話です~」。瑞々しいギターのストロークとともに10代の阿部真央のリアルが刻み込まれた歌が放たれた。

さらにニューアルバム『NOW』のリードトラック「Somebody Else Now」では、楽曲の途中で「東京ガーデンシアターに向けて、一緒に歌う練習をしておきたいんだけど。歌ってもらっていい?」と語り掛け、〈You’re somebody else, now〉というフレーズを合唱。〈素直な心が愛しい人の前で 特別輝くように〉という愛らしいサビが印象的な「ポーカーフェイス」からライブは後半へ。悩んで考え込むより、今できることを探して進んでいこうというメッセージが響き渡った「まだ僕は生きてる」、そして、〈大事なのは君が君を最後に認めてやれるかだ〉というラインが真っ直ぐに飛び込んでくる「Believe in yourself」。そう、ポジティブなメッセージをたたえた楽曲も阿部真央の大きな魅力だ。

本編の最後は、アルバム『NOW』に収められた「またどこかで会えたら」。
「今回の『NOW』というアルバムは別れの曲が多くて。一度大好きになった人だから、また笑い合えるといいなと思って作った曲です」。そんな言葉とともに演奏されたこの曲は、観客ひとりひとりの胸に強く刻まされたはずだ。

アンコールで「ストーカーの唄~3丁目、貴方の家~」「母の唄」を歌い上げ、ライブはエンディングを迎えた。

京都・先斗町歌舞練場(8月25日)、東京・アイマショウ(8月30日)、愛知・千種文化小劇場(9月13日)、福岡・大濠公園 能楽堂(9月15日)を回った“15th Anniversary Abe Mao Solo Live Tour 2024”。10月には全国5か所のZeppをサーキットする“15th Anniversary Abe Mao Zepp Live Tour 2024”を行い、2025年1月26日(日)には東京ガーデンシアターで“阿部真央らいぶ2025 -15th ANNIVERSARY- @ 東京ガーデンシアター”が開催される。アニバーサリーイヤーを彩る数々のステージ、そして、15周年を迎えた“今”の阿部真央をぜひ体感してほしいと思う。

2024年8月25日(日)京都・先斗町歌舞練場
2024年8月30日(金)東京・アイマショウ
2024年9月13日(金) 愛知・千種文化小劇場
2024年9月15日(日) 福岡・大濠公園  能楽堂

“15th Anniversary Abe Mao Solo Live Tour 2024”東京公演set list

01.    ロンリー
02.    優しい言葉
03.    じゃあ、何故
04.    貴方の恋人になりたいのです
05.    どこ行った?
06.    デッドライン
07.    会いたいよ
08.    Maybe
09.    Keep Your Fire Burning
10.    深夜高速
11.    人見知りの唄〜共感してもらえたら嬉しいって話です〜
12.    Somebody Else Now
13.    ポーカーフェイス
14.    まだ僕は生きている
15.    Believe in yourself
16.    またどこかで会えたら
17.    ストーカーの唄〜3丁目、貴方の家〜
18.    母の唄

“15th Anniversary Abe Mao Solo Live Tour 2024”公演情報
2024年8月25日(日)京都・先斗町歌舞練場 ※SOLD OUT
2024年8月30日(金)東京・アイマショウ ※SOLD OUT
2024年9月13日(金) 愛知・千種文化小劇場 ※SOLD OUT
2024年9月15日(日) 福岡・大濠公園  能楽堂 ※SOLD OUT

各音楽配信サイトにてセットリストプレイリスト公開中

15周年Zeppツアー情報 【15th Anniversary Abe Mao Zepp Live Tour 2024】

10月からはバンド編成で全国5箇所のZeppを回る“15th Anniversary Abe Mao Zepp Live Tour 2024”、そして来年1月には15周年イヤーの締めくくりとなる“阿部真央らいぶ2025 -15th ANNIVERSARY- at 東京ガーデンシアター”が控えている。
節目となる15周年ツアーの各公演を見逃さないようにチェックしよう。

■2024年10月4日(金)東京・Zepp DiverCity Tokyo
open 18:00 / start 19:00
問:クリエイティブマン 03-3499-6669(12:00〜16:00)

■2024年10月10日(木)北海道・Zepp Sapporo
open 18:00 / start 19:00
問:マウントアライブ 050-3504-8700(平日 11:00-18:00)

■2024年10月17日(木)福岡・Zepp Fukuoka
open 18:00 / start 19:00
問:BEA 092-712-4221(平日12:00〜16:00)https://www.bea-net.com/

■2024年10月24日(木)愛知・Zepp Nagoya
open 18:00 / start 19:00
問:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(12:00~18:00)

■2024年10月25日(金)大阪・Zepp Namba
open 18:00 / start 19:00
問:GREENS 06-6882-1224 (平日 12:00〜18:00)
[チケット代] 
1F全自由 6,800円 (税込)
2F指定席 6,800円 (税込)
1ドリンク代別

チケット一般中

15周年ツアーファイナル情報 【阿部真央らいぶ2025 -15th ANNIVERSARY- at 東京ガーデンシアター】

■2025年1月26日(日)東京・ガーデンシアター
open 16:00 / start 17:00
問:クリエイティブマン 03-3499-6669(12:00〜16:00)
■ファミリーマート先行:〜9月18日(水)23:59

15周年ツアー特設サイト

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