9人組メインダンサー&バックボーカルグループの超特急が、 5月7日に2nd EP『Why don’t you 超特急?』発売記念イベント『超特急してみない?』を東京ガーデンシアターで開催した。同日にリリースした2nd EP『Why don’t you 超特急?』のタイトルにちなみ、8000人の “超特急してみたい人”を無料招待して、8号車(超特急ファンの呼称)にはおなじみの“超特急ポーズ”や、ライブの曲中で8号車が贈るコールや振り付け、さらには新曲「メタルなかよし」でのペンライト芸&ヘドバンをレクチャー。その後、学んだコールや振り付けを実際のライブで実践し、EPのリード曲「キャラメルハート」もステージ初披露されて、みんなで仲良く“超特急してみる”を8000人に体感させた。
昨年4月の1st EP『Just like 超特急』では秩父宮ラグビー場で連結式、11月のシングル「AwA AwA」ではAwA(阿波)踊り大会と、毎度CD発売日には破天荒な企画で楽しませてきた超特急。今回は8000人を無料招待という大盤振る舞いで、ステージに登場したメンバーも「今日は初心者の皆さん大歓迎です!」(ユーキ)、「来てくれておおきに!」(タカシ)と満員の客席に呼びかける。今回のEPタイトル『Why don’t you 超特急?』を訳すと“超特急してみない?”になることをリーダーのリョウガが説明し、まずは「改めて“超特急ポーズ”を完璧に覚えていただきたい」とユーキとシューヤがレクチャー。ユーキいわく「右手で1を作って、自分のレールの先に向かって突き出し、時速800キロの速さで」、素早く手を動かすことがポイントとのこと。シューヤが「みんなイケんのか⁉」と煽り立て、8000人で「僕たちは……超特急です!」と大きく声をそろえて挨拶すると、メンバーも「完璧です!」と大喜びする。
ステップ1をマスターできたところで、ここからは超特急のライブで必須となる代表的な3つの“超特急する”を、曲に合わせてメンバーが指南していく。まず1つ目の“超特急する”として挙げられたのが「コール」。ライブになると8号車がコールを入れて9人と共にパフォーマンスを完成させていく光景は超特急名物とも言えるもので、まずはライブの定番曲「Burn!」でメンバーの名を号車順に呼ぶコールを、タカシとハルがレクチャーする。タカシが「号車順とはいえ、(7号車の)タカシが最後に来ます!」と注意した甲斐もあってか、客席は「カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、シュー、マサ、アロ、ハル、タカシやで!」のコールを一発OKに。だが、ハルは「もっと行けるんじゃないかと僕は信じております。コールにコツなんて無いんですよ! 必要なのはココだろ!」と胸を叩く。タカシも「恥ずかしがらずに大きな声で僕たちに届けてください!」と伝えると、コールの声量は倍増! カイも「一体感、素晴らしかった」と褒め称えた。続いては「No.1」をユーキとマサヒロがレクチャーし、「イントロでアロハがスクラッチの振りをするところで“チキチー”と入れて」と、まずはスクラッチに声を乗せる。さらに「それぞれの推しを、思いっきり腹から声を出して叫んで!」とユーキが伝えた“××がNo.1!”というサビのコールでは、タクヤが「それぞれ別の推しを叫ぶから、結果コッチは何を言ってるかわからない」と漏らす結果に。だが「それが正解!」という結論になり、ユーキは「フェスとかのアウェイの場所だったら“超特急がNo.1!”で統一していただけたら」と提案。また、2サビ終わりの間奏では「6回“ハイ!”と声を出ししてほしい」というマサヒロに、パワフルな掛け声も轟いた。
2つ目の“超特急する”は「振り付け」。超特急の楽曲ではメンバーと8号車が一緒に踊る楽曲も多々あり、この日はTVドラマの主題歌にも起用された「My Buddy」の振り付けを、タクヤとアロハが指南した。手を重ねてずらしていく振りをアロハが説明すれば一発で揃い、タクヤは「最高ですね! あと、手を重ねながら真ん中のメンバーが毎回なにかを言うので、真似をしてほしい」と補足する。
3つ目の“超特急する”は「ペンラ&ヘドバン」。日本テレビ系で放送中の冠番組『VS.超特急』のテーマソングで、最新EPにも収録されている新曲「メタルなかよし」では、8号車がペンライト芸とヘッドバンギングを繰り広げることになっており、そちらについてボーカル組のタカシとシューヤが説明した。髪を綺麗にセットしてライブに臨む人たちに理解を示しながら「もう、そのときだけは髪のセットのことも忘れて全力で!」と望むタカシに、リョウガは「崩せ!ってことですね」と一言。そこでタクヤが「崩してもカッコいいし、可愛いよ」とフォローすると、場内から黄色い声があがる。「間奏でペンライトと頭を同時に振って。4回振ったあとに一回溜めがあります」と、なかなか難しい注文をするタカシは後ろを向いて見本を見せ、最後の「オイ!オイ!オイ!」と拳を3回振り上げるアクションには、シューヤが「野太い声がいいな」とリクエスト。結果、客席ではペンライトのカラフルな光が瞬き、タフな声があがった。
ライブコーナーでは、ここまででレクチャーした「No.1」「My Buddy」「メタルなかよし」を3曲連続でパフォーマンス。「No.1」では練習と同じく、名前を聞き取れないコールが大音量で湧き、間奏ではアロハの「いくよ!」の号令から起こった“ハイ!ハイ!”の声が、バク転を披露するユーキらダンサーのソロアクションとボーカル陣のダイナミックなフェイクの熱を高めていく。続く「My Buddy」では “Why don’t you 超特急!”とコールするアロハやタクヤに客席も声を合わせながら、レクチャーされていない箇所まで動きをそろえて一緒にダンス。その様子に「素晴らしかったですよ!」と声をあげたリョウガが「みなさん、ヘドバン……期待してます」と告げたのを合図に「メタルなかよし」が始まる。美しい幕開けから、いきなりのデスボイスが炸裂する重低音メタルチューンで猛烈&アグレッシブに、かと思えば肩を組んでの全員ラインダンスでハッピーに、この曲の核である“みんな仲良くなろう”というメッセージを伝えていく。さらに「もっともっとヘドバンしていきましょう!」というシューヤの号令で、客席のペンライトは大揺れ。ひとときも休まず飛び跳ね、頭を振り、時には床に倒れ伏したりと、相変わらずの全力すぎるパフォーマンスで超特急らしさを提示した結果、リリース初日にしてユーキのジャケット衣装が破け、カイが「俺が決めた衣装が!」と嘆く場面もあった。
抜群の盛り上がりを示した客席を、リョウガは「練習の成果が出てましたね。完璧でした!」と称賛し、ユーキは「みなさんと一緒に「メタルなかよし」でTikTokを撮りたいんで、参加できますか?」と勧誘。上手、下手、センターのオーディエンスを友達に見立ててステージから撮影し、最後は8000人と共に大きく手を振った映像を確認して、タカシは「もうバズりました!」と笑顔を見せた。さらに「みなさんの心を、キャラメルのように溶かそうと思います」とダンサーのタクヤが告げてから、最新EPのリード曲「キャラメルハート」をステージ初披露。この曲のセンターであるタクヤとハルを中心に、胸に手を当てて恋のトキメキを表すキュートなパフォーマンスでオーディエンスをとろけさせ、ユーキにエスコートされたタクヤが“ねぇ僕なんてどう?”とささやくパートでは黄色い悲鳴が湧いた。
最後に「昔から応援してくださってる8号車の方々も、最近知ったよっていう8号車の方々も、同じ超特急として、あらためてもう一回立って、座って、乗車して。僕たちといろんな景色を見ていけたらいいなと思っております」とリョウガが挨拶して、8000人で「以上、僕たちは……超特急でした!」と“超特急ポーズ”でバッチリひとつに。ステージを去る間際には20時より「キャラメルハート」のMVが公開されることがユーキより、『Why don’t you 超特急?』がオリコンデイリーアルバムチャートで1位を獲得したことをカイより報告されて、場内は大歓声でいっぱいになった。
ちなみに、直後に公開された「キャラメルハート」のMVは、ひとりの女性に恋した9人の届かぬ想いが結実して巨人が生み出されるという、王道アイドルソングからは想像できない映像となっており、ここからも一筋縄ではいかない超特急の個性がうかがえる。6月からは東名阪と埼玉を回るアリーナツアー『EVE』を行い、ツアーファイナルとなる8月7・8日のさいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)は彼ら史上最大規模のワンマンに。スイートなラブソングもトンチキ曲も軽々こなす彼らのライブで、コールも振りもペンライトもヘドバンも、ぜひ欲張りに楽しんでみてほしい。
文:清水素子
写真:米山三郎
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