──メジャーデビュー、おめでとうございます! UtaHimeのみなさんはencore初インタビューです。それぞれのメンバーについて教えて下さい。
Sayaka「Nonokaちゃんは、歌声もダンスもキレッキレでとてもカッコいいです。でも、実は抜けているところもあって。話すと笑顔がとても素敵で、その抜けているところさえ可愛いらしくて、一緒に話しているだけで幸せになれる人です」
Nonoka「とても嬉しいです! 最近は電車に乗って、座れるとすぐに寝てしまうので乗り過ごすことが多くて。この前も行先の駅の車内アナウンスで起きて、急いで立ち上がったのに目の前でドアが閉まっちゃって…どうしていいかわからず、そのまま固まってしまいました(笑)」
Momoka「わかる! 私は電車に乗れたことに安心して、“ふーっ”と落ち着いている間に乗り過ごしてしまうことが多くて(笑)」
──ということは、乗り過ごさないタイプはSayakaちゃんだけですか?
Sayaka「いや…ちょっと怪しいです(笑)」
一同「あはは!」
Sayaka「Momokaちゃんは、すごく透き通るような歌声で、聴いている側の心が洗われるような感覚になります。でも、メジャーデビュー曲「FIGHT SONG」では、また違ったMomokaちゃんの歌声が聴けるので注目してもらいたいです。最近はより仲が良くなったおかげで、一緒にふざけることもできるようになって、すごく嬉しいです!」
──Momokaちゃんのギャグセンスは高いですか?
Sayaka「それはあまり…(笑)」
Momoka「え!? 初耳です!(笑)」
──これからMCなどで開花していくのを楽しみにしていますね。
Momoka「頑張ります(笑)」
Nonoka「Sayakaちゃんは、とてもおしゃべりで、私たちのことをいつも笑わせてくれます。UtaHimeのムードメーカーです」
Sayaka「ふたりと一緒にいるとワクワクしてしまい、ついちょっかいを出してしまうんです。一緒にいるのがすごく楽しいんです!」
──素敵ですね。

──デビューまでの準備期間でより絆も深まったと思うのですが、関係性はどう変化していきましたか?
Momoka「今年の夏に2泊3日の合宿をしました。そこでたくさんのことを話しましたし、よりお互いを知る機会にもなりました。その合宿にサプライズで音楽プロデューサーの広瀬香美さんも来てくださって、すごく充実した時間でした」
Nonoka「そこでも実感したのが、私たちの武器は3人のハーモニーです。それぞれが違う声質なんですが、その3人の声を揃えるためにたくさんレッスンをしたので、これからも修練を積み重ねて成長していきたいです」
Momoka「さらにこの期間で発声方法などを改めて1から教えていただきました。それを知っているのと知らないのではまったく違うことにも気づいて。そのおかげで、私はもともとバラードをよく歌っていたんですが、「FIGHT SONG」のような力強い曲を、パワフルに歌う声が出せるという新たな発見ができました」
Sayaka「私はもともと歌う時にしゃくったり、ビブラートをかけたりと歌声にクセがあって。でも、ユニゾンで歌う時に、ひとつの声として聴こえるようにしないといけないので、そのクセをおさえ、ストレートに歌うように直すのが大変でした。あと、もともとバラードに苦手意識があったのですが、デビューに向けて様々なことを学ぶうちに、今はバラードが大好きになりました」
Nonoka「私自身はもともと低音が得意だったのが、練習を重ねることで高音も出せるようになってきました。歌える曲の幅がグッと広がって、より歌が好きになっています」
──デビュー曲「FIGHT SONG」は、とても印象的な曲ですが、みなさんはどんな印象を持ちましたか?
Sayaka「最初に<shout!>という歌詞で、ただハモるのではなく、徐々に上がっていくベンドアップだったので“なんだこれは!”と思いました。ただ、このパートをうまくハモれば、聴いてくださる方の気持ちをグッと掴めると思いました。最初は“うまくいくかな?“と不安でした。でも、今はキレイにタイミングを合わせて歌えるようになったので、そこも注目して聴いてもらいたいです」
Momoka「私は頭からパンチのある、背中を押してもらえる曲だと思いました。この曲のメッセージをしっかりと届けるためには、“私たち自身もものすごく頑張らなくちゃいけない“と思いましたし、頑張るからこそ歌える曲にしたいです!」
Nonoka「私もこの曲の力強いメロディと歌詞で、自分が励まされたような気持ちになりました。この気持ちをいろんな人に届けていきたいです」
──音楽プロデューサーである広瀬香美さんと一緒にやってみてどんなことを感じましたか?
Momoka「広瀬さんは第一線でずっと活躍されてきたからこそ、歌の技術面はもちろん、プロの世界の厳しさも教えてくださいます。とても尊敬していますし、お茶目な部分もあるのでお話ししているだけで明るくなれるんです」
Nonoka「以前、悩んでしまった時にアドバイスをお願いしたら、離れていても、すぐに文章と動画で詳しく答えてくださいました。歌い方だけでなく、マインドもしっかりと教えてくださるので、本当に心強い方がプロデューサーとしてそばにいてくれていることが嬉しいです」
──特に印象的だったアドバイスはありましたか?
Nonoka「今年の夏も広瀬さんが開催する『Kohmi EXPO 2025』で、LINE CUBE SHIBUYAという大きなステージで歌わせていただいたときに、私たちには経験がなくてとても不安だったんです。でも、広瀬さんから “あなたたちは等身大のパワーで全力で歌うことで周りを圧倒できるから”と言っていただき、思い切ってパフォーマンスできました。すごくありがたかったです」
Momoka「広瀬さんは才能も素晴らしいお声もお持ちなんですが、なによりも努力されている方で…歌声に関連するトレーニングは極限まで突き詰められているんです。この前も、“歌うなら足を踏ん張らなくちゃいけないよ”、“スクワットは毎日しようね”と言っていただいて。実際に広瀬さんは今も毎日努力をされている方なので、本当に尊敬しています」
──素敵ですね。ちなみにみなさんは「FIGHT SONG」のどのフレーズに元気をもらいましたか?
Nonoka「<泣くな 怯むな 進め どこまでも>というフレーズを3人でわけて歌っているんですが、それぞれがものすごく高い熱量で歌っています。ひと言歌うたびに気が引き締まる、お気に入りのフレーズです」
Sayaka「私は<雑音(ノイズ)だらけの思考回路 / 断ち切って shout!>という歌詞がお気に入りです。この活動をしていく上で考えることが増えたんですが、考えているだけでは何事も進まないので、“とにかく叫んで歌ってシャウト”という気持ちに共感しました」
──普段、そういった思い詰めたときの発散方法はどうしていますか?
Sayaka「その場に合った曲を選んで、歌の上手い下手を考えずに思い切り叫んで歌います! この前は、ゲスの極み乙女さんの「私以外私じゃないの」を聴きながら大きな声で歌いました(笑)」
Nonoka「私は<過去のあたしたちに say good-bye>というフレーズに元気づけられました。“新しい自分たちで頑張っていくんだ“という気持ちの切り替えにもなりますし、2番の<主役のあたしたちに give us the spotlight!>では、ステージに立っている時に輝くUtaHimeが表現できると思いました」
──これからずっと歌っていく大事なデビュー曲になりましたね。
──では最後に、いまみなさんが“FIGHT”したいことを教えて下さい。
Sayaka「筋トレです! 歌う時に筋肉ってすごく必要なんです。広瀬さんから、“下半身と背筋に筋肉がついたらもっといいね”と言っていただいたので、電車では座らずにつり革も捕まらずに体幹を鍛えています(笑)」
Momoka「私も筋トレに励んでいます。同じく“下半身に筋肉がついたら歌声も変わってくる“と広瀬さんに教えてもらいました」
──ということは足腰が強い人は良い声がでるということですか?
Momoka「そうだと思います。なので、ライブ前や歌う前は、スクワットをよくするようになりました」
Nonoka「私も筋トレもするんですけど…今は自分の中で課題が整理されてきたので、1つ1つちゃんとクリアしていきたいです。あと、みんなでテーマパークに行きたいんですけど、私が絶叫マシ―ンに乗れないので、乗りたい2人と戦っています(笑)」
Sayaka「頑張ってみよう!」
Nonoka「いや、2人で乗って来ていいよ…」
Momoka「そこは“FIGHT”で行けそう!?」
Nonoka「ギリ行けなさそうです!(笑)」
一同「あはは!」
(おわり)
取材・文/吉田可奈









