――昨年7月の日本デビューから約9か月が経ちますが、日本での活動を始めてからもっとも印象に残っている出来事はどんなことですか?
ラエル「日本で活動し始めて一番うれしかったのが、FRIENDZ(フレンドジー/TRENDZのファンネーム)の応援でした。僕たちを見るFRIENDZのみんなの目がキラキラしていて…。本当にきれいで、僕たちも幸せな気持ちになりました」
ユヌ「前回、日本で行ったライブでの話なのですが、ファンの方の中に初めて僕たちを観るということで泣かれた方がいらっしゃって。その姿にすごく感謝しましたし、“一刻でも早くまた日本に戻ってステージを見せてあげたい”と思いました」
ウニル「日本でデビューした当時、実は韓国と日本との活動方式の違いに驚いたというか、“慣れていけるかな?”という不安があったんです。でも、ファンのみなさんに直接お会いしたら、とてもたくさんのエネルギーをいただけて。本来であれば僕たちがファンのみなさんにエネルギーをあげなきゃいけない立場なのに、逆になってしまったので、これからはその感謝の気持ちをお返ししたいです!」
――みなさんにとってFRIENDZの存在がすごく大きいんですね。
全員「そうです!」
――そんなファンのみなさんも待ち侘びたみなさんの2nd Mini Album『CANVAS』が完成しました。どんな作品になったと思いますか?
ハングク「『CANVAS』を一言でいうとしたら、僕たちの誠意が詰まったMini Albumです。収録されている5曲はいろんなジャンルが含まれていて、僕たちの新たな挑戦もあり、そこに対してたくさん練習した成果が現れていると思います。ファンのみなさんには僕たちの新しい姿、かっこいい姿に期待してほしいです!」
イェチャン「タイトルの『CANVAS』からもイメージできる通り、“僕たちは何者にでもなれる”とか“何色にも染まれる”という意味が込められています。それだけに、先ほどハングクさんも言いましたけど、いろんなジャンルの曲が入っていて、それらを僕たちTRENDZが昇華して歌うことが出来たMini Albumになっています」
――1曲目を飾る「Push Down」は、作詞にラエルさん、ウニルさん、ハングクさん、イェチャンさんが参加されています。日本語での作詞は初めてだったそうですが、やってみてどうでしたか?
ウニル「韓国ではデビューしたときから何度か作詞に参加したことはあったんですけど、日本語での作詞は今回が初めてで。難しい部分もたくさんありましたが、メンバーともいろいろ話したり、相談したりしながら進めていきました。結果的にとても満足のいく歌詞になったと思います」
――進め方としては、最初に韓国語で考えたものを日本語に翻訳する感じですか?
ラエル「僕たちが伝えたい想いを韓国語で作って、それをメロディに合わせて日本語に変換していきました。ただ、まだ日本語が完璧ではないこともあって、自分たちが言いたいことをうまく翻訳できたかどうかは正直ちょっと不安です。でも、だからこそ“日本語をもっともっと勉強しよう”と思うきっかけにもなりました」
ハングク「僕も、韓国語から日本語に変換するのが、特に難しいと感じた部分でした。というのも、翻訳すると文章が長くなってしまったり、逆に文字数が足りなかったりすることがある他、ライムが合わないこともあったりするので…。どうしたら僕が想っている歌詞を日本語で書くことができるのか、すごく悩みました。また、いろいろな表現を使いたいとも思っていたので、調べながらの作詞でした」
イェチャン「僕も日本語で作詞をするのは初めてだったので、最初は少しプレッシャーを感じていました。でも、日本語の勉強をずっとしているせいか、そこに対する不安は以前よりも少なくなったと思います。TRENDZで末っ子の僕は、今回、歌詞を書くにあたっても、お兄さんたちの力を借りて、書き上げることができた部分も大きくて、初めての挑戦でしたけど、いい歌詞が書けたと思っています」
――ユヌさんとリオンさん、ハビさんは、4人が書いた歌詞を受け取ってどう感じましたか?
ユヌ「実は、ハングクさんが作詞をしていたとき、僕は隣にいたんです。歌詞を書くにあたっての悩みをハングクさんが僕に話してくれたので、僕もいろいろ意見とか提案をしたりして…。そんな風に意見を交わすことが出来たのが、いい歌詞を作ることに繋がったと思います」
リオン「歌詞の内容ももちろんすごくいいんですけど、僕は歌う立場としては発音も大事だと思っていて。この「Push Down」では日本語の歌詞の内容だけでなく、発音も頑張ってすごくいいものが出来たと思うので、そこにもぜひ注目してもらいたいです」
ハビ「僕は4人が作詞をしながら悩んでいる姿を見ていたので心配していたんですけど、出来上がった歌詞を見たら不自然なところが全くなくて、正直驚きました。それだけじゃなく、歌詞の内容もすごく気に入りました」
――どの部分の歌詞がお気に入りですか?
ハビ「<絶対に諦めはない>というフレーズです。自分が歌っているパートなんですけど、僕の座右の銘も“諦めないこと”なんです。自分のポリシーにぴったりだからこそ、“このパートを誰よりも完璧にしなきゃ”という覚悟で一生懸命練習してレコーディングしたので、ぜひ聴いてください!」
――個人的に曲のラストに出てくる<もう一度立ち上がろう>という歌詞が好きで、パワーがもらえるのですが、このフレーズに込めた想いを教えてください。
ラエル「この「Push Down」の歌詞を書くとき、タイトルの意味を意識しながら書いていました。それは、“過去の自分を押し出して一歩前に進んでみよう”というメッセージで、歌詞にも<一歩前に進んでみようか?>とか<もっと走り出して>というフレーズがあるんですけど、敢えてそういう直接的な表現にしています。そして、今おっしゃっていただいた<もう一度立ち上がろう>というフレーズを一番最後に持ってくることで、また最初から聴いてみたくなってもらいたくて、その想いも込めて、最後の歌詞をそうしました」
――なるほど、そうだったんですね。では、ここからはみなさんの“推し曲”を教えていただけますか。
ウニル「僕は「Matrix」です。最初に聴いたとき、ポップなテイストがとても気持ちよくて、僕たちの声が魅力的に聴こえると思いました。また、この曲のダンスもかなりオシャレな感じになっています。『CANVAS』をリリースした後のライブで観ていただければ、FRIENDZのみなさんにも喜んでいただけると思っています」
ユヌ「僕の“推し曲”は「BAD ENOUGH」です。この曲のレコーディングでは、低音の部分に気を付けながら頑張って歌いました。楽曲全体のクールな雰囲気もすごく好きなので、みなさんにもたくさん聴いてもらいたいです!」
ハビ「収録曲の中だと「Push Down」が一番好きです。ちょうど今くらいの別れと始まりの季節に合うというか…。勇気が出るような曲でもあるので、それが僕がこの曲をおすすめする理由です。でも、他にもいい曲がたくさんあって…「Daybreak」も好きなんです。カントリーミュージックとEDMがミックスされている感じなので、聴いているとテンションが上がるので僕は大好きです!」
リオン「僕が好きな曲は「Best Friend」です。春らしいサウンドで、聴くとときめきやピュアさを感じていただけると思います。もう一つ、僕がこの曲を推す理由があって…この曲のダンスは僕とリオンとイェチャンさんの3人が作っているんです!」
――そうなんですね! ダンスで注目してもらいたいポイントは?
リオン「曲調に合わせてリラックスした感じを出したいと思いながらダンスを作りました。なので、たくさんの振りを入れるというよりは、メンバーの表情だったり動作だったりをじっくり見てもらえるようなものになっています。また、曲中の<Best Friend>と歌う部分では、閉ざされている扉を開くというようなイメージの振り付けも入っているので、そこにも注目してもらえたら嬉しいです」
ラエル「僕も「Best Friend」が一番好きです! なぜなら、僕たちがFRIENDZに話したいことが歌詞になっているから。また、全体的にハイトーンが多くて、僕たちの歌声がきれいに聴こえるところも気に入っています」
――ハングクさんとイェチャンさんの“推し曲”は?
ハングク「「BAD ENOUGH」をおすすめしたいです。この曲はラップが力強いだけでなく、歌でもシャウトの部分があったりして、歌とダンスの両方ですごくエネルギーを要する1曲です。この曲をステージでパフォーマンスすると、ストレスも一緒に発散できるので好きなんです(笑)」
イェチャン「僕の推し曲は「Daybreak」です。最初は大人しい感じで始まるんですけど、徐々にテンションが上がっていくところが気に入っています。サビで一緒に飛び跳ねながら踊るようなダンスがあるので、ライブを観に来てくださる人も一緒に盛り上がっていただける曲だと思います!」
――みなさんの“推し曲”を教えてもらったところで、ここからはさらにみなさん一人ひとりの魅力を深掘りできたらと思います。日本のFRIENDZに向けて、今ご自身の右隣に座っているメンバーの魅力を紹介してください!
ハビ「ユヌさんは『CANVAS』で、いつもよりラップのパートを多く担当しているんです。そこではユヌさんだけのかっこよさと言うか、カリスマ性がよく出ているので、そこに注目しながら歌を聴いたり、パフォーマンスを観たりしてくださったら嬉しいです!」
ユヌ「ありがとうございます。僕の右隣にいるリオンさんですけど…リオンさんはTRENDZのメインダンサーです。ステージの上での情熱とか、燃え上がってしまいそうな表情とかを、ぜひみなさんの目に焼き付けてほしいです」
――リオンさんが思うウニルさんの魅力は?
リオン「ウニルさんはTRENDZのメインボーカルで、透き通っていくような歌声が魅力です。特にステージの上で歌ったときは高音が映えるのですが、高音を歌うときに独特なジェスチャーがあるらしく…」
――どんなジェスチャーなんですか!?
リオン「それはライブのときに直接観ていただければ(笑)。ウニルさんの魅力に、きっとみなさんハマってしまうと思います!」
――気になるところですが…。
――では、ウニルさんから見たイェチャンさんの魅力を。
ウニル「イェチャンさんはライブときに誰よりもそのステージを楽しんでいるところが魅力です。個人的な見解なんですけど、ステージを本当に心の底から楽しむことって、やっぱり多少なりとも緊張感とかがあってなかなかできないと思うんです。でも、イェチャンさんは、ステージの使い方とかライブの楽しみ方にイェチャンさんらしさがとても出ていて、すごく魅力的です」
――続いてイェチャンさんからハングクさんについて。
イェチャン「ハングクさんは普段はラップ担当なんですけど、今回の『CANVAS』ではボーカルにもたくさん挑戦していて、ぜひそこに注目してほしいです。でも、“ライブでちゃんと歌えるかな?”って、ちょっと心配でもあります(笑)。声が裏返ったりしないかな?(笑)」
全員「あははは!」
イェチャン「でも、一生懸命練習している姿も僕は見てきているので、ハングクさんが歌でも魅了できるってことを、『CANVAS』や次のライブで見せてくれるはずです」
――ちなみにハングクさんがボーカルに挑戦した楽曲は?
イェチャン「「Best Friend」と…」
ハングク「「Push Down」と「Daybreak」です!」
――ライブでも楽しみですね。
――では、ハングクさんから見たラエルさんは?
ハングク「ラエルさんは、TRENDZとして楽曲をリリースする毎に実力がどんどん上がっていってると僕は思っています。今回もとてもかっこよくて、ヒップホップスタイルもクールですし、曲に対しての解釈や、それをどう表現していくのか?といったところにも注目していただきたいです」
――それでは最後にラエルさんから見たハビさんの魅力をお願いします。
ラエル「ハビさんの顔、どうですか?」
ハビ「えっ!?(笑)」
ラエル「可愛いでしょ!? ミュージックビデオでも、ステージでも、本当にこのビジュアルはとても魅力的だと思います。でも、そんな可愛らしい顔とは裏腹に、歌声はロートーンなんですよ。それがまた素敵なので、ハビさんのギャップに注目してください!」
――そして、4月9日に『CANVAS』をリリースした後、13日には「TRENDZ JAPAN LIVE 2025『CANVAS』」を開催! 日本での公演は昨年8月に行われた日本デビューを記念した「TRENDZ JAPAN DEBUT SHOWCASE -REBIRTH-」以来となりますが、どんなライブになる予定ですか?
イェチャン「今回も前回のショーケースと同様、最初から最後まで僕たちのパフォーマンスで構成されたセットリストになっていて、観に来て下さった方々を飽きさせないように、いま一生懸命準備をしています。その熱意が伝わったら嬉しいですし、僕たちTRENDZがこれから歩んでいく未来に対して、みなさんに期待してもらえるようなライブにしたいです!」

(おわり)
取材・文/片貝久美子
写真/野﨑 慧嗣
RELEASE INFROMATION

TRENDZ『CANVAS』
2025年4月9日(水)発売
超豪華盤(CD+Blu-ray+特別イベント招待)/AVCD-63695/B/16,500円(税込)
豪華盤(CD+Blu-ray)/AVCD-63696/B/7,700円(税込)
通常盤(CD Only)/AVCD-63697/2,750円(税込)
ソロ盤(CD Only)/全7種/AVCD-63698~AVCD-63704/2,750円(税込)
LIVE INFORMATION

TRENDZ JAPAN LIVE 2025『CANVAS』
2025年04月13日(日) 開場16:00/開演17:00 東京 Zepp DiverCity (TOKYO)