──TikTokで話題になったアカウント名がタイトルになったニューEPがリリースされました!
咲良 菜緒「匿名で始めたTikTokから始まって、こうやってEPまで繋ぐことが出来てすごく嬉しいです。『待ち合わせに、飽きもと。』アカウントの一旦の集大成。TEAM SHACHIを知らない方でも手に取ってもらいやすい、TikTokで私達のことを知ってくれた方に聴いてもらいやすい外向きのEPになっているので、このEPでタフ民が増えると嬉しいです」
大黒 柚姫「2月にアルバム『笑う門には服着る』をリリースしてから、すぐに次のEPを出せることがとっても嬉しかったです。アルバムでも可愛いに振り切った「おとなりさん」とか、いろんなことに挑戦させていただきましたが、今回もまたシャチの幅が広がる1枚になったと思います」
坂本 遥奈「そうだよね。シャチらしさもあるんですけど、また私達の新しい未来をより広げてくれるような可能性に満ちたEPになりました」
秋本 帆華「全然ジャンルは違ったりするんですけど、4曲とも踊って楽しい曲が揃ったので、シャチの戦力がまた増えたなって感じています」
──では、そんな4曲を1曲ずつをお伺いします。「のんあるすいけん feat.炒飯」はどんなところから生まれた楽曲でしたか?
坂本「カンフーテイストでチャイナに寄った楽曲なんですけど、TEAM SHACHIプライベートレーベル“ワクワクレコーズ”のスタッフさんが“「のんあるすいけん feat.炒飯」っていうタイトルが降りてきた!”って言い出したんです。それでタイトルが先に決まって、“最後に炒飯タイムを作る”って聞いたときに、“面白そうじゃん。それやってみましょう!”ってメンバーも賛同しました。コンペで集まったいろんな楽曲の中から、10曲ぐらいにまで絞っていただいたのをメンバー全員で聴いて、満場一致で選ばれた曲です。ドラから始まって、最後に急に曲調が変わって、“炒飯タイム”になる。歌詞は甘い恋愛ソングになっているので、そこのギャップもたまらなくいいんです!」
咲良「この曲は、前回のアルバムで挑戦した「おとなりさん」と同じく、可愛い曲ではあるんですけど、可愛い曲っていうとライブでは見る曲になりがちなんです。でも、「のんあるすいけん feat.炒飯」に関しては、ライブでも掛け声があったり、一緒に踊ったり、ライブ映えもします。可愛いさもありつつ、ライブでも盛り上がる、アゲ曲の中にあっても違和感を感じない音なんです。ノリもすごくいいから、可愛いの中でもシャチが得意な“可愛い”を見つけられたと思っています」
大黒「<空が屋根>とか、<大地が寝床>とか、知っている人は気付くフレーズが入っていて。カンフー映画のセリフを可愛い曲に盛り込むって言う、すごいことをしているんです。あと、槙田紗子さんに振り付けをしていただいたんですけど、TikTokだったら顔まわりで踊れる可愛い振り付けがあったり、“炒飯タイム”ではパラパラを踊っていて。本当に見て楽しい、聴いて楽しい、踊って楽しい、いろんな楽しみ方ができる楽曲です」
秋本「この曲はいろいろと両立していてすごいんです!」
──何と何を両立してるんですか?
秋本「アイドルが自分をかわいく見せることができる曲でもあるし、ライブでも楽しく盛り上がれるし。“炒飯タイム”でシャチらしいポイントもあって。そういうのが全部入っているのがすごいんです」
──みなさん、当たり前のように言っていますが、“炒飯タイム”って何ですか?
秋本「あははは。そうですよね。曲の最後に曲調が変わって、ユーロビートになって、3人はパラパラを踊り始めます。秋本は、中華鍋を振って炒飯を作る…それが、“炒飯タイム”です!(笑)」
──パラパラの炒飯を作るってことですね(笑)。歌詞は甘めのラブソングで…。
秋本「もう可愛い!」
坂本「<あなただけ愛してたいの>って言っちゃってますからね」
咲良「<きゅーと>や<すうぃーと>とか、カタカナでいいところを、あえてひらがなで言ってる、ゆるい可愛らしさがあって。そのギャップもたまらないです」
大黒「個人的には、『らんま1/2』に登場するらんまのことを好きなシャンプーちゃんがらんまに向けた曲っぽいなって感じていて。最初、シャンプーちゃんのイメージで作ったのかな? っていうぐらいマッチしていて。<うぉーあいにーで好きアルヨ>とも言っているし、シャンプーちゃんも強い子だし」
──“我愛你(ウォーアイニー)、乱馬!”ってセリフが有名ですし、MVのコメント欄でも、再アニメ化される新作で使ってほしいというコメントもありました。
大黒「私もそう思います(笑)。そのくらいマッチしているなと思うし、『らんま1/2』のファンとしては嬉しいです」
坂本「私はメンバーが可愛い曲を歌ったときの歌声がすごく好きなんです。その中でも、<ラ行>と<パピプペポ>の半濁音の発音が好き。本当にマニアックなんですけど、“歌い回しが可愛いな”って思いながら聴いています」
秋本「この曲は、そう言ってるハル(坂本 遥奈)のセリフで完成したんですよ。今回のセリフパートは2つともハルが担当しているんですけど、特に2つ目の<酔っちゃった〜>のハルがいい! なかなか出ないよ、この<酔っちゃった〜>は。普段聞きたいワードだけど、なかなか聞けないでしょ」
大黒「全人類が言われたいワードだね、これは」
秋本「しかも、この言い方ね。吐息まじりの。ありがとうございます」
咲良「全女子に参考にしてほしいです。これを聴いて練習してほしい。モテテクです」
秋本「ハルの中のあざとさを表現しているとは思うんですけど、ハルはナチュラルにやってるから。あと、ライブだとセリフパートは普通、“フー!”とか、“キャー!”ってなるんですけど、ここは、みんな、心がキュって掴まれているのが、ステージ上から見てわかるんです」
咲良「一撃食らってる!って感じです」
大黒「しかも、「沸き曲」で暴れ散らかした後の「のんすい」の<酔っちゃった〜>は落差がすごいから。飴と鞭です」
坂本「<酔っちゃ>で肩を上げて、<った〜>で下ろすのがポイントです」
咲良「これのフリ動画じゃなく、言い方動画出す?」
──あははは。歌入れ的にも可愛いあざとさみたいなのは意識していましたか?
秋本「前日にチーフマネージャーさんに“明日はよろしくね”って連絡が来ました」
咲良「ほーちゃん(秋本 帆華)、よく言われてるね。そういうの(笑)」
秋本「今までも可愛い声で歌う曲が多かったんですけど。それもあって、“明日はよろしくね”って念を押されて。“はい。頑張ります!”って答えて、落ちサビも今までで一番回数多く録りました。リアルに30回ぐらいは録ったんじゃないかな…ニュアンスもいろいろと変えて試して」
大黒「ほーちゃんが落ちサビの<up up up>って言ってるんですけど、あれ、本当はエフェクトをかけるので歌うのは<Look up Look up Look up>だけでいいんですよ。私達3人はわかっていたんですけど、ほーちゃんは自分でエコーをかけてて(笑)」
秋本「聞いてなかったんだもん!」
咲良「“わかるよね”って思ってた(笑)」
大黒「でも、それが採用されたからね。“天性の可愛さだな”って思いました」
秋本「“後からエフェクトでほんとはディレイかけるんだよ”って聞いてびっくりしました」
──(笑)
──MVはどうでしたか。
坂本「ほとんどメンバーと戦っていましたね。中華料理店で撮影したんですけど、あんなにメンバー同士で髪の毛を引っ張ったり、ほっぺたをつねったりするのは初めてだったんです。でも、初めてとは思えないほど、メンバーの技の出し方が豊富で!」
秋本「“こうやってください”って言われてないんですよ。全部、フリー!」
坂本「しかも、それが演技ではなくて、ナチュラルっていうところが面白くて(笑)」
大黒「戦いのシーンはずっと楽しかったです。笑っているメンバーが映ってるんですけど、本当は“真剣に戦って!”って言われていて…」
坂本「柚姫はずっとニヤニヤしてた」
大黒「だって、面白くて。しかも、スローになってるところ、実際の現場では動きもスローでやってるんですよ。だからもう、真剣に戦うのは諦めて、普通に楽しみました」
咲良「ほーちゃんが、せいろむしの大きな蓋をかぶって、ふざけてるんですけど、そのときにほーちゃんが自分で“あきたこまち!”って言って(笑)。まさか撮影中にモノボケをかましてくるとは思わなかったからもう大爆笑で。しかも、それがちゃんとMVに使われていて」
秋本「嬉しかった!」
咲良「ウケたから?」
秋本「うん!」
咲良「あはははは。大ウケだった」
大黒「でも、ほーちゃん、いつもウケてない?」
坂本「いつもは狙ってるところじゃなく、天然で笑かすことが多いから」
咲良「モノボケ、才能あるんじゃない? いろんな種目で競争する『スタプラアイドルフェスティバル』でも、モノボケはほーちゃんがグループ代表で出て、満点をとってたし!(笑)」
秋本「恥ずかしい…。でも、嬉しいです! もっと伸ばしていけるように頑張ります!」
──2曲目では「TAKiOのソーラン節(南中ソーラン)」をカバーした「TEAM SHACHIのソーラン節(南中ソーラン)」です。
咲良「TikTokアカウント『待ち合わせに、飽きもと。』がバズるきっかけになったのが、ハルが踊っているソーラン節だったんです。1,000万回再生を超えてるので、シャチのことをこのアカウントで知ってくれた人たちにとっては、ハルは“ソーラン節の子”っていう認知をされていて。シャチのことをTikTokで知ってくれた人たちへの入門曲です。“せっかくここまで行ったなら”っていうので、カバーというか…ほぼオリジナルの「TEAM SHACHIのソーラン節」として作らせてもらうことができたので、もう感謝です。誰もが知っている曲を私たちが歌っていいんだっていうので嬉しかったです」
坂本「TikTokでソーラン節を踊っているときも私達がカバーする未来は一切考えていなかったですし、そんなことができるとも思ってなかったんです。それが実現できたのは、プライベートレーベルっていうことがすごく大きいと思いますし、オリジナルの南中ソーランの振り付けをされた春日流の春日さんにご相談させていただき振り付けをお願いし、楽曲アレンジも伊藤多喜雄さんに許可をいただいて」
坂本「それは声を大にして伝えたいです」
秋本「そうだね。私はずっと、シャチで有名な曲のカバーを出すのが夢だったんです。まさかソーラン節をカバーさせていただけるなんてびっくりだけど、浅野(尚志)くんがさらにロックにアレンジしてくれて、シャチにすごく合っているカバーができて踊りも力強くて嬉しかったです」
──これから小学校や中学校の運動会で「TEAM SHACHIのソーラン節」で踊ったっていう世代が出てくるのが楽しみですね。
──さらに、「まつりびと〜カキツバタ〜」も祭りの踊りの曲ですよね。
大黒「愛知県民だったら誰もが知っている、愛知県全体が盛り上がる、『にっぽんど真ん中祭り』っていう名古屋の大きいお祭りがあって。去年、私達も出演させていただいたんですけど、そのときは、名古屋の保育園のみんなと一緒に「抱きしめてアンセム」をコラボさせていただいたんです」
咲良「可愛かったです。ちっちゃい子たちが、みーぎ、ひだりってやって」
秋本「可愛かったねー」
大黒「いろんなよさこいのチームが出演するんですけど、最後に総踊りっていう目玉があって。総踊りでは2〜3曲踊るんですけど、「まつりびと〜カキツバタ〜」を今年の総踊りの曲に選んでいただいて。去年、“私たちも総踊りの曲を歌いたいです!”ってお話ししたことが叶ったので、愛知県民としてはすごく誇りですし、これから死ぬまで一生自慢し続けるくらい、すごいことでもあって。本当に大切に歌って、1人でも多くの方に一緒に踊ってもらえるような曲に育てていきたいです」
咲良「海外からもよさこいのチームが来るくらい、みんなで踊りを披露するお祭りなので、そのときは私達もマイクを置いて全力で踊ります。ライブでは歌唱するけど、総踊りはダンスメインでやります!」
坂本「カキツバタは愛知の県花で、歌詞の中には<しゃちほこ>とか、<愛を知るとき>とか、愛知や名古屋に絡めたワードが詰まっていて。これまでも愛知や名古屋の曲をいっぱい歌ってきたんですけど、ここまで愛知色が強い曲はなかったかもしれないです。個人的に好きなのはサビ前のBメロの部分。ちょっと滑らかになるところで、“お花にお水あげてますよ”みたいに思えて、その後のサビの<さぁ、咲き誇れ!>で、両手をグーからパーに開く振りが、花が咲いたみたいな感じがして、すごく気に入ってます」
秋本「振り付けもそうなんですけど、歌詞も自分がヒーローになったかのような感覚が起きるくらい、“自分が主役でいいんだ”、“自分がど真ん中にいていいんだ”って思える、すごく前向きな曲だなって。踊っていても、歌っていても、とても気持ちが良くて、みんなにも好きになってもらいたいです」
──<えんやこら>や<わっしょっしょい>というフレーズは、アルバム『笑う門には服着る』に収録されていた「縁爛」にも通じる部分がありますね。
咲良「メンバーとも話しています。「縁爛」では<エンヤ エンヤコラ>と歌っていて。ここ最近、和の曲がグッと増えてる印象です」
──アルバムにも収録されていた「沸き曲」を再録したのはどうしてですか?
大黒「『待ち合わせに、飽きもと。』のアカウントで街中で踊ったりしていた曲なので、このタイトルのEPなら入れないわけにはいかないということで」
──柚姫さんと帆華さんがメインで、菜緒さんと遥奈さんはパートが少ないですよね。
坂本「もうダンサーの気持ちです。何も考えずに両手と両足を伸ばして踊れるのが超楽しいんです。その感覚って、ステージ上にはいるけど、見てくださる方たちの方に近い感覚だと思います。“みんな一緒に踊ろうよ!”って、率先して促す役というか…」
咲良「そう。タフ民のリーダーというか、ほぼタフ民ポジション。柚姫と帆華の2人がすごくカッコよく歌ってくれてるので、“ついていくよー!”っていう子分代表みたいな感じで、とても楽しいです」
秋本「私、この曲が大好きすぎて。シャチの活動しててよかったって思ったくらい、この曲に出会えたことが大きかったですし、TEAM SHACHIにとっても本当に戦力になる曲ができたなって思います」
──最後も2人で決めポーズしていますね。
大黒「この曲はキメればキメるほど面白いし、レコーディングもしっかり時間をかけました。“本当のイケメンホストみたいにやろうよ”って、何回も録り直して。でも、私自身は、楽しむってよりも使命感に駆られているので、もうすごく人が変わるんです。オラオラしちゃうんです。<WA WA WAI>で一人でも力抜いてる人がいてほしくないし(笑)それくらいこの曲に対しての思いが強くて。でも、それは多分皆さんわかってくださっているので、“僕、ちゃんとやってるよ”っていう目で見てくれるのも嬉しいんですよね」
──柚姫さんのオラつきは是非ライブで体験してほしいですね。この夏のシャチはどうなりそうですか。
秋本「『SHACHI SUMMER 2024』開催の週にリリースされるので、まずは、このEPを『シャチサマ』で堪能してほしいです。『シャチサマ』が成功したら、きっと次に続いていくと思うんです。いろんなイベントも出演させていただくので、とにかく踊り散らかす夏にしたいです。TikTokもそうですけど、ライブでもSNSでもいっぱいシャチの踊りを見てもらいたいですね」
坂本「この春にみんなとの距離感がすごく近いライブハウスツアーをして、みんなとの絆や熱さを蓄えたので、そこで積み上げてきたものをいろんなところに放っていくタイミングなのかなって思っていて。6年ぶりにTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)にも出演させていただきましたし、シャチの熱さをいろんなところで見てもらって、さらに盛り上げて、来年1月のTOKYO DOME CITY HALLによりたくさんの方に来てもらいたいです」
大黒「過去にこんなに大暴れするシャチはなかったんじゃないか!?ってくらい大暴れする夏になると思います。『シャチサマ』はもちろん、お祭りやフェスもあるし、常に楽しみのモチベーションが近い未来にいっぱいあることはすごく嬉しいです。『シャチサマ』が終わったら、TOKYO DOME CITY HALLに向けてっていうのが目標になります。ファンの方も一緒にわかりやすく共通の目標を持てるって本当に幸せなことだなって思うし、1つ1つのライブを貪欲に楽しんで、楽しませて、1人でも多くの方に毎会場で好きになってもらうっていう気持ちを持って、大暴れしたいです」
咲良「この1年で、本当にシャチが外に広がったなって実感していて。私たちは、“シャチサマが特技です”って言ってるくらい、『シャチサマ』が一番シャチのことを知れる場所だと思うんです。私達の良い意味で一番やばい部分が見れる、一緒に馬鹿になれる2日間だと思うので、この1年でシャチのことが気になってくれた方が少しでも『シャチサマ』に来てくれたら嬉しいですし、この夏を大成功させて、絶対に来年につなげたいなって思っています」
(おわり)
取材・文/永堀アツオ
写真/中村功
RELEASE INFORMATION
LIVE INFORMATION
SHACHI SUMMER 2024
<DAY1> 〜サマースプラッシュ!やんちゃで自由な真夏の祭典〜
2024年8月10日(土)※SOLD OUT!!
open 16:00 / start 17:00
<DAY2> 〜沸騰!リアルサウナHOLA!〜
2024年8月11日(日)※SOLD OUT!!
open 15:00 / start 16:00
※雨天決行・荒天中止
【会場】
埼玉・東武動物公園 イベントステージHOLA!
TEAM SHACHI改名後初!
TOKYO DOME CITY HALLでのワンマンライブ決定!
2025年1月4日(土) TOKYO DOME CITY HALL
U-NEXT
ライブハウスツアー2023-2024 WINTER〜ライブスペクタクル!命短し、沸かせよ乙女〜
TEAM SHACHI 最新フルアルバム『笑う門には服着る』を掲げた全国ツアーから即完の東京公演をU-NEXTにて配信中!
配信の詳細はこちら >>>
※視聴可能デバイスに関してはこちらをご確認ください
▼U-NEXTでは「SHACHI SUMMER2023 名古屋城~叫べ!夢と希望の銃弾を放つ夜~」やMVなども配信中!