――今年は5th Anniversary Project “5 N’ 5”として精力的に活動してきたONE N’ ONLYのみなさん。そんな2023年を締め括る今作の両A面EP「You are / Hook Up」は、その集大成とも言える1枚かと思います。完成した作品を聴いて、率直にどんな手応えを感じていますか?
REI「今までと違う見せ方っていうのは、ここ数年やってきたことではあるんですけど、「You are」がボーカル3人のみの歌唱、「Hook Up」はラップ組がメインとなっていて。またさらに、フォーカスするところを狭めてもちゃんと表現できるようになった印象かな?と思います。あと、11月に配信リリースした「Freaking Happy」もそうですけど、幅広い層に愛してもらえるような楽曲も歌えるようになったのは、今までの経験があるからこそかな、と。そういうのを踏まえて、率直にいい1枚になったなと思います」
――楽曲の選び方というのも変わってきてるのでしょうか?
TETTA「そうですね。基本的にHAYATOがスタッフさんとだいたいの方向性とかを話して、上がってきたデモをメンバーと共有して、そこでも意見を言い合ったりしながら、どうしていくかを決めていくっていう感じになってきましたね、最近」
――今回のEPはどんなふうに選曲していったんですか?
HAYATO「表題曲の一つ「You are」は、今年が5周年っていうこともあって、前作の「EVOL」をはじめ攻撃的な曲とかヒップホップベースの曲が多かった中で、“次の表題曲はボーカルが際立つ曲がいいよね”ってスタッフさんとも話をしていて。そこでワンエンに合うのだと、やっぱりロックバラードなんじゃないかってことで、いくつか上がってきたデモの中から「You are」を選びました。もう1曲の「Hook Up」は、まず最初に47都道府県ツアーのタイトルをみんなで決めることになって、それが、全国各地のSWAGと“一つになる”とか“仲間になる”を意味するスラングから“Hook Up!!!!!!”にすることにして」
――ツアーのタイトルが先に決まったんですね。
HAYATO「はい。で、ツアーのテーマソングになったらっていうので、デモとしてもともとあったヒップホップ色の強いこの曲を、「Hook Up」というタイトルで、歌詞の内容も47都道府県ツアーを含めた5周年イヤー後半戦の僕たちの活動に沿ったものにしてもらいました。その結果、ボーカルの強みを活かした「You are」とラップの強みを活かした「Hook Up」との対比で、両A面のEPにしようってことになりました」
――バラードがワンエンの表題曲になるのは「You are」が初とのこと。
EIKU「そうなんです。だから、すごく新鮮でした。「Hook Up」との対比も面白いですし。それに「You are」自体、ストレートな愛を語った楽曲になっていて、歌っていてすごく気持ちがいいんです。SWAGに向けての感謝とか、いろんな想いもあったので、気持ちを乗せて歌えましたね」
TETTA「僕は普段聴く音楽もこういうテイストがすごく好きなので、“ワンエンにもやっとこういう楽曲が来たか!”と思ってうれしくなりました」
HAYATO「デモの段階ではほぼ洋楽で、歌詞も英語だったんだよね」
TETTA「そうそう。洋楽のメロに日本語詞をつけたので、複雑な音階やフェイクがあって。ある程度ボーカルの力がないと歌いこなせないような難しいメロディラインではあるんですけど、自分のキーにも合っていて、気持ち良く歌えました」
――振り付けはどんな感じになってるんですか?
NAOYA「普段の曲調の激しい振りとはまったく違っていて。一つ一つが繊細で、みんなの呼吸とかを合わせないと揃わないようになっているんですよ。特に、サビの<I’m into you>の<you>で、みんなが口に指を添えながら身体を反らせるところがあるんですけど、そこの迫力とか本当にすごいと思います。他にも、歌詞がストレートだからこそ、振りもSWAGに向かって指を差したりするなど、前に前にという意識で踊ってます」
KENSHIN「この曲はリリースイベントでもすでに披露していて。今年5周年で、すごくたくさんの方に応援してもらえて、そんなみんなのおかげでいろんな景色を見れているし、いろんなことができているし。「You are」はSWAGへの感謝の気持ちや愛をそのまま伝えられる曲だなと思って、そういう気持ちでパフォーマンスをさせてもらっています。リリイベだとSWAGとの距離も近いし、みんなもすごく聴き入ってくださっているので、より気持ちが伝わってるのかなって感じますね」
――一方「Hook Up」の方は47都道府県ツアーのテーマソングということで、すでにツアーでも披露されているとのこと。SWAGの反応も含めて、手応えはどうですか?
HAYATO「「Hook Up」はツアーに加えてリリイベでもパフォーマンスしていて、だんだん浸透している感触があります。でも、ツアー初日の石川県は本当に初出しで、曲が始まった瞬間は“あ、新曲だ!”って感じだったんですけど、曲の後半にはみんなもう首を動かせるくらいになって。やっぱりノリやすい曲だなっていうのもあるし、ライブ映えするし。ここまでガッツリ90年代のヒップホップを彷彿させるビートだったり、歌詞の世界観だったりをやったことが意外となかったんですけど、もともとのワンエンらしさを引き継ぎつつ、新しさもあって、この曲を選んで正解だったなと思います」
NAOYA「この曲はKAITAくんが振り付けてくれたんですけど、めちゃくちゃ良すぎて、毎回踊っていて楽しいんですよ。SWAGのみんなもすごいノッてくれるし、しかも47都道府県ツアーってライブハウス規模でやっているから、みんなで一体になった感じがして本当楽しいです」
――今作から他にもツアーで披露している楽曲はあるんですか?
HAYATO「いえ、していないですね。「You are」と「Hook Up」、それからリリース済みの「EVOL」以外はまだ振り付けもしていないので」
――そうなんですね。
――まだ披露していない曲の中で、早くみんなの前でパフォーマンスしたいと思う楽曲はありますか?
TETTA「「I Don’t Know」はいち早くやりたいです。というか、もう我慢できずに47都道府県ツアーのリハでは、この歌でマイクチェックしています(笑)」
REI「絶対、外で待ってるSWAGに聞こえてる…」
TETTA「我慢できなくて」
REI「我慢してください(笑)」
TETTA「もう大好きなんですよ」
――大好きな理由は?
TETTA「メロですね。Aメロから大好き!(実際に歌いながら)<走り疲れたnight>とか息っぽく入って、<I don’t know why>って、ここ、ちょっと優しいんですよ。“ホワァァァァィ〜”って広がって。で、その後の<呼吸が苦しくて>の“くる”って部分も優しくまとまってくるんですよ」
EIKU「書きづれぇ(笑)」
HAYATO「どうやって記事にするねん(笑)。でも、確かにTETTAはそういうのをいつも研究してる」
TETTA「(気にせず歌いながら)<消えないで>とかも、本当に“消えないで”っていう気持ちで歌って、サビ頭の<I don’t know, how can I get you back>はリズムで。そこまで感情先行で歌っていたのが、サビになった瞬間、急にリズムで聴かせる感じになる。こういう曲、最高!大好きです!」
――熱意が伝わってきました!他にも早く披露したい曲がある人は?
KENSHIN「僕は「Turn it up」です。これも「Hook Up」と同じく僕とHAYATOとNAOYAと、ラップ組が多めの曲になっているんですけど、和のテイストが入っていて。ヒップホップとの融合がかっこいいんです。あと、ラップパートの低音がすごく心地いいというか、僕的には一番歌いやすいキーというか。でも、やっぱり和のテイストが新鮮。“そっちもできるんだぜ!“っていうのを、この曲を通して見せて行けたらいいなと思います」
――こういった和のテイストが活きるのも、ブラジルツアーなどを行ってきたワンエンだからこそですよね。
KENSHIN「確かに、これまでの活動があって、この曲の説得力も多少は増してるのかなって思います」
――REIさんはどうですか?
REI「僕は披露済みですけど、「Hook Up」の踊りが好きなんですよね。ヒップホップ要素が強ければ強いほど楽しくて。逆に「You are」は緊張感がすごいというか。どちらかと言うと質感とか見せ方が大事なのが「You are」なんですけど、「Hook Up」は踊って気持ち良くなれるんです。リズムと自分の身体が一体化していくって言うのかな。それが伝わったらいいなって思います」
――REIさんにはノリのいい曲が似合うというSWAGの声もありますね。
REI「僕、もともとリズム感ゼロで、ダンスの先生がノリからステップから全部叩き込んでくれたんです。最初はダンスダンスするのは難しい人だったんですけど、そのおかげでダンスが楽しくなって。「Hook Up」とかは本当好きですね」
――HAYATOさんは?
HAYATO「「Nice Guy」はワンエンとしては新たなテイストかなって。ポップだし、サビも覚えやすいし。なんか、ライブが想像できるんですよ。出だしもみんなでガヤガヤ歌う感じなので、セットリストを作るときに、場面をチェンジしてくれる曲として活躍してくれそうだなと思ったりして」
――選曲するときも、ライブでこういう曲があったらいいなっていうのをイメージしたんですか?
HAYATO「そうですね。サビでコールするところもたくさんあるので、ぜひSWAGに言ってもらいたいなと思って選びました」
――EIKUさんは?
EIKU「楽しみなのは「Colorful」です。ちょっとボカロっぽいというか。中毒性もあるんだけど、あっさりもしていて…」
――不思議な印象の楽曲だなと思いました。
HAYATO「不思議ですよね」
KENSHIN「掴みどころがない」
EIKU「まったく歌ったことがないジャンル。今まではガツガツした攻撃的なものだったり、バラードだったり、あるいは明るいとか爽やかな感じだったんですけど、ここまでシンプルなのはあんまりなくて。だから、すごく難しかったんですけど、逆に何も考えずに歌えたのでラクでした」
HAYATO「歌うときにラクっていう人、あんまりいないよ(笑)」
NAOYA「最後の一言で台無しになっちゃう(笑)」
TETTA「ラクしたい人みたいになっちゃうじゃん(笑)」
EIKU「いや、ラクってわけではないんですけど…(笑)」
――ちょっとここでHAYATOさんがこの楽曲を選んだ狙いを聞いてみましょうか。
HAYATO「この曲はイントロが結構面白い感じだなと思ったんですよね。あと、ワンエンの曲ってインパクトが強い曲が多いので、こういう軽やかで聴きやすい曲は今回のEPの中でもサラッと聴けるし、普段でも聴きやすくていいかなって。聴くシチュエーションを選ばない曲っていうのも、最近は意識して選ぶようにしているんです」
――なるほど。EIKUさんはさっき“歌ったことがないジャンル”と話してましたが、そういう楽曲のレコーディングに臨むときは普段とは違う準備をしたりするんですか?
EIKU「デモを聴きまくって、その通りに歌うようにはするんですけど、「Colorful」は何だろう…本当に何も考えなかった…」
KENSHIN「さっきも言ってた。これ、再放送!?(笑)」
EIKU「もちろん音程とかはちゃんと頭に叩き込んでおくんですけど、それ以外は何も考えない。感覚で言ったら、平泳ぎしている感じ」
TETTA・REI・HAYATO・KENSHIN・NAOYA「(爆笑)」
NAOYA「それ、さっきも(別の取材で)聞いたけどマジわからない(笑)」
KENSHIN「クロールじゃダメなの?」
EIKU「普段はクロールなのよ。それか、バタフライとか」
HAYATO「背泳ぎは?」
EIKU「背泳ぎはあんまりしないけど」
TETTA「そこは厳密にしなくていいだろ(笑)」
EIKU「何だろう…(「Colorful」は)静かに泳いでる感じ」
REI「曲調の中に自分の声が溶け込むくらいってことでしょ?」
EIKU「そこまでの意味はないですけど」
REI「ないんだったら言うんじゃないよ(笑)」
全員「(爆笑)」
EIKU「感覚だから。イメージの話です」
HAYATO「いいね〜。EIKUファンは、そういうEIKUが何を考えてるかっていうのを知りたいから」
EIKU「でも、意味とかはないです(笑)」
――(笑)。では、NAOYAさんが早く披露したい曲はどれになりますか?
NAOYA「僕は「You are」を大きいステージで披露したいです。この曲は振りも大きいし、構成も割と広く取っているので。敢えて薄暗い照明にして、その中でパフォーマンスしたら映えるんじゃないかなと思っています」
――目指すはツアーファイナルのパシフィコ横浜ですね。
NAOYA「です!」
――どんなツアーファイナルとなるのか楽しみですが、改めて、2023年という年はワンエンのみなさんにとってどんな1年でしたか?自分たちの成長や変化を実感することも多かったのでは?
TETTA「どうだろう?ずっと一緒にいるし、ずっと一緒にやってるから、意外と自分たちではわからないかも…」
HAYATO「でも、一緒にいる時間が増えたぶん、明確にみんなが同じ目標に向かってどうしていくかを一つずつ話す時間も増えていて。正直、スケジュール的にもハードだったりする時期もあったので、そこでみんなで助け合うことも多かったですし。団結力がより強まったのは感じます」
KENSHIN「あと、SWAGの輪が広がっているのはめちゃくちゃ実感します」
HAYATO「確かに!」
KENSHIN「SWAGと僕らの絆も確実に深まってると思いますし」
――SWAGとの絆と言えば、10月のことになりますが、5周年記念プロジェクト“5 N’ 5”で発表されていたSWAGのみんなと一緒に作るミュージックビデオ企画で「My Love」が堂々の1位に選ばれ、公開されました。公式YouTubeのコメントでも大好評ですね。
TETTA「「My Love」はリリース時にMVを撮っていなくて、昔から、それこそ4、5年くらい前からMVを撮ってほしいってコメントをもらっていた曲で、それをやっと、しかもSWAGの希望を乗せてできたのが僕らもうれしかったです」
HAYATO「衣装とかシチュエーションとか、こういう感じのが見たいですっていうのをSWAGのみんなが書いてくれて」
KENSHIN「SWAGの意見をふんだんに取り入れました」
TETTA「プロデューサーがSWAGなんです」
――ワンエンのMVにはなかなかなかったタイプのMVかと思いますが、撮影してみてどうでしたか?
KENSHIN「王子様衣装とかチャペルとか、「My Love」の世界観に合わせて王道系のものができたのが良かったですね。本当、ようやくって感じで」
NAOYA「“こういうのもできるんだよ”っていうところを見せられたんじゃないかなって思います。5時間55分55秒の生配信で公開したときも、SWAGのみんながめちゃくちゃ盛り上がってくれましたし。喜んでもらえたのが本当にうれしかったです。撮影のときはカメラに向かってやるので、ちょっと照れ臭かったですけど(苦笑)」
EIKU「SWAGが求めていたものができたことが、まず何よりうれしかったです。またこういう企画をやりたいなって思いますね」
REI「僕は完成したMVを観る方が楽しかったですね。HAYATOが勉強しながらカメラに向かってツンツンしてるのが、なんかいいなって」
HAYATO「ツンツンしてあげようか?」
REI「(HAYATOに動じず)カメラの前で真剣になってる姿がいいなって」
――メンバーの前でも見せない表情が映っていたり?
HAYATO「なんか、初めてメンバーにキュンとしました(笑)。特に、間奏終わりからラスサビにかけて、みんなのキュンが連続で出てくるんですよ。僕もSWAG目線で見ていたんですけど、SWAGはもっとキュンとしてるんだろうなって。すごくいいMVになったと思います」
――みなさんにとって2023年は充実の1年でしたね。来年は春にパシフィコ横浜公演もありますが、それ以外にも掲げている目標などはありますか?
全員「日本武道館に行きたいです!」
――そうなんですね!みなさんぐらいの世代でも武道館が憧れの場所になるというのがちょっと意外でした。
REI「自分が憧れていたアーティストたちが、そこに立って感銘を受けているシーンとかを見てるので。“あ〜、やっぱり違うんだなぁ、武道館って”って思います」
TETTA「日本武道館って言ったら、誰が聞いても知ってる場所ですし」
REI「しかも、最近はそこがちょっとリアルになってきたのがうれしくて。今までは割と漠然とした目標で、“行けるように頑張りたいよね”ぐらいの感じだったのが、今はそこに向かってちゃんとプランを立てて、自分たちで動けるようになっているというか。なので、必ず武道館に行きます!」
TETTA・EIKU・HAYATO・KENSHIN・NAOYA「絶対行きます!」
(おわり)
取材・文/片貝久美子
写真/野﨑 慧嗣
- ONE N' ONLY「You are / Hook Up」 × radio encore
- インタビューアフタートークは近日公開!
RELEASE INFORMATION
ONE N’ ONLY「You are / Hook Up」
2023年12月6日(水)発売
初回限定盤(1CD(8曲)+Blu-ray)/ZXRC-2103/8,250円(税込)
通常盤(1CD(8曲))/ZXRC-2104/2,750円(税込)
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SDR
LIVE INFORMATION
ONE N’ SWAG ~Hook Up!!!!!!~
Thank You! All Sold Out!!
全国47都道府県を巡るツアー『ONE N’ SWAG 〜Hook Up!!!!!!〜』47公演全てのチケットがソールドアウト!
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