――新曲「アンチコンフィチュール」は、甘くてポップなラブソングだった前作「想わせぶりっこ」とは全くテイストの異なるダンスナンバーになってますね。

櫻井 もも「そうですね。2023年で3枚目の作品になるんですけど、6枚目のシングル「天使は何処へ」はカッコいいダンス曲で、7枚目のシングル「想わせぶりっこ」はあざとくて可愛い曲になっていて。今回はサビで<甘いだけが私じゃない>と歌っているように、スイートとダーク、どちらの表現も必要な曲になっています。“今までに表現してこなかった自分を表現できるな”と思いましたし、何よりも、ダンスがもっともっと大好きになった「天使は何処へ」の振り付けをしてくれたRuu先生にまた振り付けしていただけたことが、とても嬉しかったです」

本田 珠由記「私は初めてこの曲を聞いたときに、自分にとっての正義や自分の決めた道を信じて貫こうとする気持ちを持っている人はカッコいいなと思いました。私自身は、“自分が決めたことだから大丈夫”と思えるタイプではあまりなかったので…この曲をきっかけに、自分の道をしっかりと決めて、この曲のような人になりたいなと思いました」

川中子 奈月心「歌詞を見て、この曲の主人公は現状に満足していなくて、そんな自分を知って欲しくて、もっと高みを目指したいんだ、と思っているように感じました。今、自分の考えている心境とも合っていたので、歌うときも感情を込めやすかったです」

落合 希来里「これまでも≠MEとして、様々なテイストの楽曲をやらせていただいてきたんですけど、「アンチコンフチュール」は、今までの経験を生かしつつ、自分にちゃんと自信を持っている人のように感じています」

――今までの経験というのは?

落合「今年からまた≠MEとして、メンバー全員揃ってのパフォーマンスができるようになりました」

本田「4周年コンサート「≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」で(活動を休養していた)永田詩央里ちゃんと(川中子)奈月心ちゃんが戻ってきて、メンバー全員が揃ってライブをすることができたんです。そこから≠ME全国ツアー2023We shout "I am me."」、ツアーファイナルの日本武道館公演などを経て≠MEとしての絆がさらに深まった1年でした」

落合「そのタイミングで今までの楽曲よりも難しいダンスにメンバー全員揃って挑戦することができました。そんな私たちがあったからこそ、今、この曲を歌えているのかな?と思っていて。いろいろな楽曲を通して、グループとして強くなれたんじゃないかなと思うんですけど、「アンチコンフチュール」を通して、またさらに自信をもらえているような気がするんです。だから、私はこの曲で自分自身とも、グループとしても戦っていきたいなと改めて思いました」

谷崎 早耶「みんなも言っているように、すごく力強いというか、勇気をもらえる歌詞だなと感じています。私が特に好きなのは、2番の2サビ<私のゴールはまだ/此処じゃ終われない>の歌詞なんです。自分や≠MEと照らし合わせても本当にその通りだなと思いました。この歌詞にすごい勇気をもらうし、そういう強い女性でありたいと感じているので、“ゴールはまだまだだな”という気持ちで頑張っていきたいと改めて思いました」

――個人としても、グループとしても、シンパシーを感じる歌詞であり、楽曲なんですね。川中子さんも“自分の今の考え方と合っている”とおっしゃっていました。

川中子「今、さややん(谷崎)が言った2番の2サビもそうですし、1サビ<いなくなった方がマシだよ/だからこう生きる>のパートも、<いなくなった方がマシだよ>だけだと少しネガティブな感じかな?と思うんですけど、<だからこう生きる/甘いだけが私じゃない>の決めた、その決断までがグッときたというか…なんか今の自分の考え方に近いなと思いました」

――少し大袈裟な聞き方になるかもしれないですが、この楽曲を通して、みなさんはどう生きたいと感じましたか?

櫻井「私は自分に素直でまっすぐで、欲張りな女の子でいたいなと思います」

川中子「歌とダンスが好きでアイドルになりたいと思ったので、パフォーマンスはずっと極めていきたいです。「天使は何処へ」のときはリップシーンのみでの参加だったので、今回、このダンスナンバーで振り入れに参加させていただけて、ダンスシーンも踊らせていただけてすごく楽しかったんです。だから、歌とダンスをもっと頑張りたいなと思います」

落合「今、いろいろなアイドルさんがいる中で、アイドルという共通点はあるけど、中身はみんなそれぞれ違っていて。全く同じ人はいないと思っているんですけど、自分自身を上手く皆さんに知っていただくのはなかなか難しいなと感じています。<甘いだけが私じゃない>という歌詞の通り、いろいろな自分の一面を知っていただきたいし、“落合 希来里”という1人のアイドルとして、ちゃんと輝きたいなと思っています。いろいろなお仕事を通して、自分を知っていただきたいし、いろいろな自分を知っていただいた上で応援していただけたらすごく嬉しいです」

本田「アイドルとしてもそうですし、人としても伸び伸びと生きていきたいなと思っています。あと、“これは、自分にはできないかな?”と思ってしまうこともあるんですけど、自分で限界を決めず、自分にストッパーをかけずに、自分のできるところまで頑張ろう!というふうに何にでも挑戦する人間でありたいです」

谷崎「≠MEはいろいろな楽曲をいただいているので、常にその楽曲に染まれるような自分でありたいです。自分の芯はありつつも、いろいろな楽曲の世界観に染まれる表現の仕方が、私の理想のアイドル像なので、そうなれるように頑張りたいです」

――では、「アンチコンフィチュール」のレコーディングはどのように臨みましたか?

谷崎「私は“音を正確に歌わないと!”って思うと、すごい平坦な歌い方になってしまいます。でも、どの楽曲も感情はすごく大事なので、やっぱり感情を込めて歌うことをいつも心がけています。表情は見えないけど、感情を込めて歌ったので、この曲では、“私は強い女なんだ”という気持ちで歌いました」

落合「レコーディングするときは、ファンの方には声しか届かないじゃないですか。でも、やっぱり気持ちから出る歌の表情は絶対にあると思うので、私はこの曲では、目の前のガラスを睨みながら歌っていました」

本田「いいねー!」

谷崎「カッコいい!」

落合「そこから世界観を作っていた方が自分は歌に気持ちを込めやすいんです。前作の「想わせぶりっこ」は笑顔で歌ったり、レコーディングのときはブースをライブ会場だと思って自分で気持ちを作りながら歌っています」

本田「私が特に意識したのは2サビの<私のゴールはまだ>という部分です。ここは、自分の今までの悔しかったことを思い出して、“まだまだこんなものじゃない!高みを目指す!”という気持ちを込めながら歌いました。そしたら、スタッフさんに“今までで一番声が出てたよ”と褒めてもらえて嬉しかったです」

――さらけ出していた<(Let it all out!)>のパートを担当した二人はどうですか?

櫻井「私はいろいろな歌い方を試させてもらいました。感情的にも、技術的にも、スタッフさんと話し合って、テイクを重ねたレコーディングでした」

川中子「同じ歌詞の2回目を歌っているので、1回目のももきゅん(櫻井)があってこそのフレーズだなと思いました。サビの中なので、印象に残るようなものにしたい!という思いで力強く歌ってみました」

――自己が解放されるシーンですよね。ダンスではお人形さんから自我が芽生えていく過程を表現していて。

櫻井「みんなで合わせる所はお人形さんのようなイメージの振り付けになっています。それぞれの表情や仕草にも注目して、全員分、何回も見てくれたら嬉しいなと思います(笑)」

川中子「ダンスは本当にライブで見ていただきたいです。素敵なMVを作っていただいたんですが、MVには収まりきれないぐらい見所がたくさんあって。いつか、ハンドマイクの片手振りではなく、ヘッドセットの完全体でパフォーマンスをしたいです」

落合「ファンの皆さんがパフォーマンスを見てくださるとき、どうしても推しのメンバーをフォーカスして見ちゃうと思うんですけど、「アンチコンフィチュール」は全体のフォーメーション移動で作り上げている場面が多くて。歌詞ごとにどんどんフォーメーションを変えているぐらい移動が多いので、全体を一旦見ていただきたいなと思っていて。私の理想は、ホールで、ど真ん中のステージで「アンチコンフィチュール」を披露して、上から見ていただきたいです」

櫻井「確かに!」

落合「360度きっと楽しめるフォーメーションになっているので、いつか皆さんに真上から全体を見ていただきたいなと思うぐらい素敵なフォーメーションになっています」

本田「今回の曲は、今までの楽曲の中でも一番と言っていいくらい、メンバーそれぞれが違う動きをしているんです。先生に“あなたはここでこの動きをしてね”と教えられたことが、みんなそれぞれ違うし、ずっと力を入れて踊っているのではなく、音に合わせてふっと力を抜く瞬間があったりするんです。そこも、みんなの見せ場なので、いろいろな踊り方をする≠MEをぜひ何度も繰り返して見ていただきたいです」

谷崎「天使は何処へ」でみんなでダンスのスキルを上げた期間があったからこそ、踊ったときに“揃っていてかっこいいね!”と私達でとても自画自賛しました(笑)。確実にメンバー個々も、グループとしてもスキルが上がっているのかな?と実感できた瞬間だったんです。これからもどんどん磨き上げていきたいですけど、ライブで披露したときに、皆さんにも私たちの成長を感じていただけるように、もっともっと頑張っていきたいし、披露するのが楽しみです」

――MV撮影はいかがでしたか?

櫻井「今回、色とりどりで、たくさんのシーンがあるんです。それこそお人形っぽい、みんなで2列になっているシーンもあれば、赤い空間でシルエットとしてメンバーがいるシーンもあって。本当に色とりどりで、いろいろな私達を楽しめるんじゃないかなと思います」

本田「1人でライトがついたボックスの中に入っているシーンがあるんですけど、そのシーンでは、撮影しているスタジオ全部の光が消えて、自分の周りしか光っていなくて。スタッフさんもみんな、自分を見てくださっているから、その空気にすごく緊張してしまったんです。“光が自分のところにしかない!”と震えてしまったんですけど(笑)、心にこの歌詞を宿して、“強い自分で頑張るぞ!”と思って、何とかやりきれました。ソロカットの撮影がドキドキでした」

川中子「今回、甘さと苦さというところで、ファンの皆さんにも二面性を楽しんでいただけるMVになっていると思いますし、1曲でどちらの私たちも見せられるのが楽しいなと思いました。スイートなドレス衣装と、ダークな歌唱衣装で表情や踊り方の雰囲気を変えていたので、すごく楽しかったです」

落合「MVの序盤に出てくるシーンなんですけど、全員にスポットライトが当たってポーズをとっているシーンがあるんです。何パターンか撮影したんですけど、一部Ruu先生に撮影当日に振り入れをしていただいて、みんなでやったんです。息が合わないと完成しない絵なのに、≠MEは普段から振りを揃えることが強みで、いつもみんなが意識してやっていることなので、短時間でぱっと決められました。それに、監督のQQQさんや現場のスタッフさんたちがとても感動してくださりました。そんな明るい雰囲気の中で皆さんが、≠MEが振りが揃った姿を見て、拍手や歓声をくださったのがすごく嬉しかったですし、私達の強さをMVの中で発揮できたことも嬉しかったです」

谷崎「お人形さんみたいにリップシーンを撮影したときも、手振りをダンスとは別で、リップシーン用の振り付けがあって。とにかくみんなでダンスを中心に取り組んで挑戦している楽曲なので、皆さんにたくさん見て聞いていただきたいなという気持ちが強いです」

――ちなみに、あのアイソレーション(首振り)のダンスはみんな最初からできたんですか?

本田「私は全くできなくて。最近、寒くなってきたから、暗くなるのが早いじゃないですか。人目につかないので、帰り道を歩きながら、首振りの練習をしていました。しかも、私は首を振りながら、横移動しなくてはいけなくて。難しいから、“できるように頑張るぞ!”と思っていました。本当に集中して首を動かす練習をしていたら、ある日、少しずつできるようになったんです。今年一番自分に関して嬉しかったことが、首を動かせたことかな(笑)。難しかったですけど、練習してよかったと思いました」

――ファンの皆さんにはどう届くといいなと思いますか。≠MEにとってはどんな楽曲になりましたか。

谷崎「今年、3作品リリースさせていただいた中で、2023年の集大成になっていると思います。これまでにいろいろな楽曲でいろいろな色を表現させていただいた今の私達だからこそできる楽曲だと思うので、今の私達を感じて、またさらに好きになっていただけたら嬉しいなと思います。そして、パフォーマンスをするときには、今日、話したような気持ちを込めて表現させていただくので、皆さんに受け取ってもらえたら嬉しいです」

――最後に来年の目標を聞かせてください。2024年はどんな1年にしたいですか。

櫻井「グループとしては、今までは一つ一つ階段を上ってきた感じがするのですが、5周年を迎えるということで、10段、100段と飛び越える気持ちで、一気に飛躍できるような活躍をお見せしたいです。個人的には来年の4月で20歳になるので、もっと自立した女の子を目指したいです!」

――本田さんは一足早く、2月に二十歳になりますね。

本田「そうですね。グループとしては、みんなでまた目標に向かって、手を取り合って、今まで積み上げてきたものは崩さずに、一歩一歩進んでいけたらと思います……。あ、ももちゃんが100段と言った後に一歩一歩と言ってごめんなさい(笑)」

谷崎「両方大事!」

本田「積み上げてきたものはそのまま、成長するところはグンと成長できるような1年にしたいと思います。20歳になるということで、私は『2分の1成人式』を小学4年生、10歳のときにしたのですが、そのときに自分に書いたお手紙が家にあるんです。“楽しい人生にしてね”みたいな内容を書いていた記憶があるので、自分自身も楽しいと思えるように、日々の楽しみや新たな趣味を見つけて、明るい1年にしたいです」

――それは誕生日まで見ないようにしてるんですか?

本田「1月の成人の日に読みたいなと思っています。10年間読まずに我慢していたので楽しみです」

――続いて、谷崎さんの目標は?

谷崎「グループとして、今年は日本武道館のステージに立たせていただきましたが、ファンの方と直接お会いできる個別お話し会が再開したことや、久しぶりに応援してくださる皆さんとの距離もすごく近くに感じられた1年だったので、来年もさらに大きくなりつつも、いつも応援してくださる皆さんや、これからきっと出会ってくださる皆さんともっともっと、私達がたくさん会いに行けたらいいなと思っています。皆さんとの時間を大切にしたいし、たくさん思い出も作りたいので、いろいろなところでライブがしたいです。あと、個人としては、「アンチコンフィチュール」もなのですが、いろいろな自分を表現できるようになりたいことが最近の目標になっていて。いろいろなものに染まれるように、新しい自分を見つけていきたいです」

落合「今年はファンの皆さんと約束していた日本武道館というステージに立たせていただけて、本当に嬉しかったです。本当に私はこのグループが大好きで、自慢のグループなので、5年目はもっともっとたくさんの方に知っていただきたいなと思います。先輩の=LOVEさんが地上波の音楽番組にたくさん出演されているのを拝見しているので、私たちももっと地上波の音楽番組にたくさん出演させていただきたいなと強く思っています。あと、個々の個性が生かせるお仕事などが何かできたらいいなとも思います」

――例えば?

落合「個人的には今年、パンシェルジュ検定3級を取得できたので、パンに関するお仕事ができたらいいなと思います。また、栃木県出身で、みるてん(本田)ととちぎ未来大使を務めさせていただいているので、栃木のお仕事もできたら、地元への貢献をしていきたいなと思います。さやちゃんが、いろいろな場所でライブがしたいと言っていたんですけど、メンバーの地元にもたくさん行けたらいいなと思うので、来年は地元凱旋ツアーができたら…と思いますし、ファンの皆さんにも自分の地元に来てほしいです」

川中子「大きいステージに行く夢を一つ叶えられたので、5年目もグループとしてまだまだ成長していきたいなと思います。そして、グループが大きくなってきた今だからこそ、グループ内でも、外のお仕事でも、ちゃんとメンバー全員にスポットライトが当たる1年になればいいなと思っていて。みんな11人の夢もあるし、素敵な一面もたくさんあるので。≠MEはメンバー全員をすごく大切にしているので、本当にみんなが輝ける1年になったらいいなと思います」

(おわり)

取材・文/永堀アツオ
写真/中村功

RELEASE INFORMATION

≠ME「アンチコンフィチュール」

2023年1220日(水)発売
Type A(CD+DVD)/KIZM-79121,800円(税込)
KING RECORDS

≠ME「アンチコンフィチュール」

2023年1220日(水)発売
Type B(CD+DVD)/KIZM-793〜4/1,650円(税込)
KING RECORDS

≠ME「アンチコンフィチュール」

2023年1220日(水)発売
Type C(CD+DVD)/KIZM-795〜6/1,800円(税込)
KING RECORDS

≠ME「アンチコンフィチュール」

2023年1220日(水)発売
ノイミー盤(WEB販売のみ)(CD only)/NMAX-1427/1,100円(税込)
KING RECORDS

EVENT INFORMATION

≠ME 特別公演 2023

2023年1229⽇(⾦) 北海道 Zepp Sapporo
<昼の部>開場14:00/開演15:00
<夜の部>開場17:30/開演18:30

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