──6月に日本武道館で行われた『MA55IVE UNION at 日本武道館』をもって"MA55IVE UNION Project"が一区切りになりました。このプロジェクトを通して学んだことや得たものを、お一人ずつ教えてください。

神谷健太「すべて…技術はもちろん、曲への関わり方や向き合う姿勢まで、たくさんのことを学びました。レコーディングのディレクションも、これまでは自分たちで全部やっていましたが、“MA55IVE UNION Project”では他の方に入ってもらう機会があったので、“この曲ならこういう歌い方をしよう”などそのようなところまで変わりました。特に僕はMay J.さんやJAY'EDさんとのコラボ曲があったので、とても勉強になりました」

YAMASHO「僕はプロジェクトの進め方です。段階を踏みながら企画を形にしていく楽しさを改めて感じました。1年かけて1つのプロジェクトをがっつりやり切るのはTHE RAMPAGEでもなかなかないことだったので、自分自身のクリエイティブの力を伸ばすきっかけにもなったと思います。そもそもTHE RAMPAGEとMA55IVETHE RAMPAGEはグループも、できることも違うので、“MA55IVE THE RAMPAGEはこうすればいいのか”という発見が多く、いい勉強になりました」

神谷健太
YAMASHO

鈴木昂秀「このプロジェクトが始まってから、“MA55IVE THE RAMPAGEはすごくいろんな方々に助けられているんだ”、“いろいろな人がMA55IVE THE RAMPAGEを好きでいてくれているんだ”と感じました。日本武道館公演のゲストの数を見てもらえればわかると思いますが…」

──すごい人数でしたね。

鈴木「はい。ゲストの方はもちろんですがスタッフさんもそう。ライブのMCで“いつもお世話になっている”と言っていますが、MA55IVE THE RAMPAGEは5人で発信するグループだからこそ、スタッフさんがそこまでしてくれているということをより近くで感じられます。特にこのプロジェクトは本当に自分たちだけでは成し得なかったので、その中で自分たちが楽しくできた理由はここにあると思いました」

L「僕は音楽面での自分の幅が広がった感じがします。もともとラップに振り切っていたタイプだったですが、今回のプロジェクトでは歌モノをやったり、いろいろなアプローチをすることが増えて。僕たち5人だけではやらなかったような楽曲に触れられたおかげで幅を広げてもらえたと思います」

浦川翔平「日本武道館で披露したのは33曲でした。THE RAMPAGEだと多くても25曲くらいなので、33曲もやるライブというのはなかなか類を見ないのではないでしょうか? 技術面や制作面でも成長しましたが、33曲を歌い切る喉の力がついたのも収穫でした。がなる曲もあれば、しっとり聴いてもらうコーナーもあって、また上げていくような波のあるライブだったからこそ、これまでパフォーマーとして生きてきた自分にはあまりない経験でした。この喉の強さは、技術と一緒にこのプロジェクトで身についた気がします」

──変な質問で恐縮なのですが、喉はどうやって鍛えたのでしょうか?

浦川「とにかくリハを重ねました。ダンスでも、全力を出しつつ最後までやり切るために力の配分を考えるのですが、MA55IVE THE RAMPAGEでも最後まで熱く乗り切るための方法をリハをしながら考えました。今後33曲やる機会があるかはわかりませんが、これはとても自信になりました」

鈴木昂秀
L
浦川翔平

──"MA55IVE UNION Project"を終えて『DEPARTURE』という新たなアルバムが出来上がりました。アルバムを作るにあたり構想はあったのでしょうか?

YAMASHO「ありました。"MA55IVE UNION Project"が一区切りつくので、僕自分たちにとってもターニングポイントのアルバムになると思ったので、意表をつくものにしたいと思っていました。そこで、ずっと温めていた“グループ内コラボ”をやってみようと。今までいろんなところでコラボしてきたからこそ、改めてMA55IVE THE RAMPAGEという5人の良さを皆さんに届けたいと思って、このようなスタイルのアルバムにしました」

──アルバム『DEPARTURE』を聴かせてただいて、皆さんの歌のレベルもものすごく上がっているように感じましたが、そこは何か意図していたことがあったのでしょうか?

YAMASHO「意図していたわけではないですが、グループ内コラボだと単純に歌う分量も増えますし、MA55IVE THE RAMPAGEは制作が好きな人たちなので、制作に時間をかけられたからだと思います。1曲1曲にそれぞれこだわりがあるからだと思います」

──ではそうやって制作されたアルバム『DEPARTURE』の収録曲について伺っていきます。まずは表題曲「DEPARTURE」から。この曲の制作経緯から教えてください。

YAMASHO「これは自分がOMWのP-CHOさんからデモをもらって、“絶対にやりたいです!”と言ったところから始まりました。P-CHOさんに“MA55IVE THE RAMPAGEに合いそう”と言われたのですが、聴いて“絶対にメンバーに聴かせたい!”と思ったので、すぐにみんなに送りました。P-CHOさんもJAY'EDさんも日本武道館のステージに立っていただいた方たちですし、NAOtheLAIZAさんも僕たちのいろいろな曲を担当してくれています。この3人なら僕たちのことをよくわかってくれていると思ったので、リリックもお願いしました。「DEPARTURE」という言葉は、歌詞が決まっていないときから入っていて、それを今回のアルバムのテーマにしたいと思いました」

──再出発というテーマでありながら、“君が必要だ”というメッセージを持っているのが素敵だと思いました。そこにはどのような想いが込められているのでしょうか?

YAMASHO「P-CHOさんに、“熱いだけではMA55IVE THE RAMPAGEっぽくないと思う。もう少し遊んでいる感じにしたいです”と伝えました。そうしたら、P-CHOさんももともとこの曲を作り始めたときは恋愛の曲のようなイメージだったみたいで。それなら対女性という意味ではなく、対人、対ファンなど、いろんな人との関係性に通じるような曲にということで“君が必要だ”という内容にしてくれました」

──では「DEPARTURE」で、特に好きなフレーズやポイントを教えてください。

神谷「僕はLIKIYA(L)さんの最初の<I need you in my life 君が必要みたい>。「DEPARTURE」は、この2行が言いたいための曲です。ここで完結しています。それを最初に持ってきているのがいいと思います。そのパートを歌っているLIKIYAさんの声も良いですし、MVのこのシーンも良くて。この曲のこの2行、すべてが好きです」

YAMASHO「僕は<RMPGやってM5VでもBlow up>かな? 初めてTHE RAMPAGEを歌詞に出したのですが、本当にやっていることだから」

──このリリックもP-CHOさんが?

YAMASHO「はい。これが来たとき、嬉しかったです」

鈴木「僕は自分のバースの<九段下からの帰り道>からの4行。僕たちは本当に日本武道館でファンの方との約束を果たしました。だからこそ歌える歌詞なのですごく好きです」

浦川「私は<きっとこれから立つRolling Loud, Coachellaのステージ>。MA55IVE THE RAMAPGEが目標としてあげるなら東京ドームよりも、コーチェラとかローリング・ラウドが似合うと思うし、それを宣言したからこそ、将来本当にそのステージに立ったら思い出すと思う…と言うか、本当に出演して“思い出の曲になったね”と思えたらいいと思う」

──コーチェラやローリング・ラウドは、実際にMA55IVEの皆さんが以前から目標として掲げていたのでしょうか?

浦川「いや。P-CHOさん、JAY'EDさん、NAOtheLAIZAさんが願いを込めて書いてくれたのかな? だから僕たちも頑張らなきゃなと、勝手に背中を押されています」

L「僕は自分のバース、<甘く見られてたけど Yeah, we did it 辛口コメント覆す日々 Cloudyな雲行きでも視界はVivid>です。MA55IVE THE RAMPAGEはこのような反骨精神があるんですよ。逆境でも楽しみながら“俺らならやれるっしょ”というテンション感で挑んでいます。それが表現されているところだと思ったので、歌う際も、歯を食いしばって歌うというよりは軽く笑う雰囲気で歌っています。ライブではファンのみんなと“一緒にいこうぜ!”という気持ちも増す気がして、みんなの前で歌うのが楽しみです(※取材はツアー前に実施)」

──ありがとうございます。

──ではその他の収録曲について、特に思い入れのある曲やお気に入りの曲をお一人ずつ教えてください。

神谷「僕は「FEVER feat. KENTA, TAKAHIDE」です。この曲は僕がオーダーしてトラックを作ってもらったのですが、トラックメイクを今までお願いしたことない方にお願いしたくて。SNSでトラックを公開している方の中からいいなと思ったKOHKIくんに声をかけて作ってもらいました」

──すごいですね!

神谷「KOHKIくんは驚いたと思いますけど。実際、かなりの回数…10回以上やりとりをして制作してもらいました」

鈴木「あと歌詞も…」

神谷「そうそう。それだけやりとりをしていたので、一緒に歌う人を決めるのもギリギリになってしまって」

浦川「昂秀、何日前に言われたんだっけ?」

鈴木「3日前。しかも健太さんから言われたわけではなくて、スタッフさんから“健太さんから何か聞いています?”と言われて、“何も言われていないです”と言って教えてもらいましたから」

神谷「まぁ、でもいろいろな挑戦ができて楽しかったです」

──トラックメイカーとやりとりを重ねたということは、かなりこだわったということだと思うのですが、どういう曲にしたいと思ったのでしょうか?

神谷「僕、普段はオートチューンをあまりかけない曲が好みなのですが、逆にオートチューンをかけてみたくて。それを相談して、“The Weekndみたいなのがいいんじゃない?”ということで作りました」

──やりたいことをすべて実現した楽曲になったんですね。出来上がってみていかがですか?

神谷「楽しかったです。これまでのMA55SIVE THE RAMPAGEとは全然違う感じだったので、新鮮さもあります」

──YAMASHOさんの思い入れある曲を教えてください。

YAMASHO「LIKIYAさんとの曲「Rearview feat. L, YAMASHO」です。LIKIYAさんもきっとこの曲を挙げると思いますけど。アメリカのラッパー・Juice WRLDがやっていたような、歪ませたキックとギターのアルペジオが印象的なものを作りたくてこの曲を作り始めました。リリックがとても聞こえてくる曲なので、ストーリーがわかりやすくなるように“1番はまるまる俺がいきます、2番はLIKIYAさんいってください”と歌割りをJ-RAPのようにしました。これってフィーチャリングの醍醐味でもあると思っていて、出来上がったものを自分で聴いてみても、この構成にしてよかったと思いました」

──Lさんの思い入れのある曲もやはりこの曲ですか?

L「はい。今YAMASHOが言ったように、Juice WRLDみたいな楽曲をイメージして作ったのですが、彼らの曲は、過去の傷など、どこかマイナスなものを歌ったものが多くて。だから<Green roomから暗い部屋 また1人>から始まる僕のバースも、葛藤を抱えた主人公をイメージしました。<あの日のように>は最初<昨日のセトリ>という歌詞だったのですが、昔の仲間たちとつるんでいたダンサー時代のことを表現したくて<あの日のように>に変えてもらって…そうしたら、池尻の6万の家賃のことまで思い出しました。NAKKIDさんが、僕の人生を知っているかのように書いてくれました。そのうえで最後にYAMASHOが<Engine on 窓を開ける>と歌うところで、アーティストになっている今を締めくくってくれています。そこにグッときます」

鈴木「僕は、Chaki Zuluさんと一緒に作らせていただいた「ocean view feat. TAKAHIDE, SHOHEI」です。ChakiさんのHusky Studioで、その場で打ち込んでもらって声を乗せていくというセッションのような形で作っていきました。当初はハイパーポップっぽい、アップテンポな曲を考えていたのですが、“ジャークっぽいのが合うんじゃない?”という話になって、ハイパーポップとジャークを足したようなトラックにしました。MA55IVE THE RAMPAGEとしてChakiさんに曲を作ってもらったことはこれまでもありますが、今回は僕と翔平の2人で歌う曲でも快諾してくれて、一緒に作れたことがとても嬉しかったです。曲調的にも、少しファニーなワードを入れてみたりして」

浦川「<今夜はBeat It>!」

鈴木「そうそう。マイケル・ジャクソンの「今夜はBeat It」というフレーズを入れてみたり、翔平のバースに面白いことを入れてみたり、いろいろなところにこだわりを詰め込めた楽曲になったと思います」

浦川「私は「Count Your Blessings feat. SHOHEI, KENTA, YAMASHO」です。以前WISEさんと「Time 2 Get Up feat. WISE, SHOHEI」というノリ系の曲をやらせていただいたのですが、その曲がファンの方とノれる楽曲だったので、それをMA55IVE THE RAMPAGEでもやりたいと思ってこの曲を作らせていただきました。クラシックな雰囲気を持たせつつ、アルバム『DEPARTURE』で旅先に行って羽を休めるように、肩の力を抜いて、一旦落ち着いて自分を見直す、という意味も込めています。歌詞にもこだわっているので、読んでみるとまた違う魅力が見つかる、噛めば噛むほどのスルメ系の楽曲です」

──神谷さん、YAMASHOさんをフィーチャリングメンバーに選んだのにはどういった意図があるのでしょうか?

浦川「LIKIYAさんとはTHE RAMPAGEで一緒の曲に参加させてもらいましたし、昂秀とは別の企画で一緒にやっていたので、一緒にやったことがない健太さん、YAMASHOさんとこのタイミングでやるしかないと思ってオファーさせていただきました。楽曲的にアップダウンが激しい曲というよりは、一定の曲なので、ハイもローもエモもいけるYAMASHOさんにはエモーショナルな部分を担ってもらって、歌パートは健太さんに担っていただいて。とてもバランスの良い楽曲に仕上がりました。ぜひご賞味ください」

──そんなアルバム『DEPARTURE』ですが、どのような作品になったと思いますか?

YAMASHO「“MA55IVE THE RAMPAGEはこういうもの”というのを確立させないアルバムになったと思います。MA55IVE THE RAMPAGEは、いい意味でずっとあっちに行ったりこっちに行ったりしていて。MA55IVE THE RAMPAGEのファンは僕たちがやることに関してとても寛容なので、“今回はこうきたか!”と面白がってもらえる仕上がりになったと思います。きっとこのアルバムの中で一番好きな曲も皆さん違うと思いますし。そういうところも僕たちの醍醐味というか…“MA55IVE THE RAMPAGEっていろんなことをやるんだ”と改めて感じてもらえるアルバムになったと思います。あとは『EMPIRE CODE』の次が『DEPARTURE』なので、5人の強さをみんなに気づいてほしいです。イメージでいうと、前作『EMPIRE CODE』が空中での爆発で、今回は水中での内部爆発。それを感じてもらえると嬉しいです」

(おわり)

取材・文/小林千絵
写真/野﨑慧嗣

RELEASE INFORMATION

MA55IVE THE RAMPAGE『DEPARTURE』

2026年9月30日(水)発売
① CD+DVD/RZCD-67681/B~C/13,200円(税込)
② CD+Blu-ray Disc/RZCD-67682/B~C/13,200円(税込)

MA55IVE THE RAMPAGE『DEPARTURE』

MA55IVE THE RAMPAGE『DEPARTURE』

2026年9月30日(水)発売
③ CD ONLY/RZCD-67683/3,000円(税込)

MA55IVE THE RAMPAGE『DEPARTURE』

MA55IVE THE RAMPAGE『DEPARTURE』

2026年9月30日(水)発売
④ CD+GOODS/RZZ1-67684/6,850円(税込)
※初回生産限定盤、LDHオフィシャルSHOP限定商品

MA55IVE THE RAMPAGE『DEPARTURE』

LIVE INFORMATION

MA55IVE THE RAMPAGE 3rd LIVE TOUR 2026 "M5V" ~DEPARTURE~

2026年9/5(土) 新潟:新潟LOTS
2026年9/11(金) 大阪:GORILLA HALL OSAKA
2026年9/13(日) 広島:広島クラブクアトロ
2026年9/30(水) 静岡:LIVE ROXY SHIZUOKA
2026年10/2(金) 京都:京都FANJ
2026年10/3(土) 滋賀:滋賀U☆STONE
2026年10/12(月・祝) 香川:高松MONSTER
2026年10/15(木) 愛知:ダイアモンドホール
2026年10/17(土) 岡山:YEBISU YA PRO
2026年10/25(日) 福島:HIPSHOT JAPAN
2026年10/30(金) 熊本:熊本B.9 V1
2026年11/1(日) 福岡:UNITEDLAB
2026年11/6(金) 宮城:仙台RENSA
2026年11/9(月) 北海道:PENNY LANE24
2026年12/16(水) 東京:東京ガーデンシアター

MA55IVE THE RAMPAGE 3rd LIVE TOUR 2026 "M5V" ~DEPARTURE~

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