──6枚目のシングル『インストール』に収録されている「青と白」はいち早く配信されていましたが、これまでとは違うロックな曲で驚きました。
志賀李玖「ピアノのイントロからぐっと世界観に引き込まれますよね。この曲は僕が主演させていただいたドラマ『六月のタイムマシン』のオープニング主題歌なのですが、このお話を聞いた時はすごく嬉しかったです」
──ドラマでこの曲が流れたときはどんな心境でしたか?
志賀「ドラマの内容とこの曲とがリンクしている部分もあると改めて感じましたし、とても不思議な感覚でした」
八神遼介「僕もこのドラマに出演させていただいているんですが、主題歌が決まった時はすごく嬉しかったです。ライブでパフォーマンスする時も、この曲の独特な空気感…邦ロックのようなバンドサウンドがすごくいいんです。とても好きな曲になりました」
──みなさんはこのドラマはもう見られましたか?
千田波空斗&筒井俊旭「見ました!」
八神「(山本)龍人も毎回見てくれているよね」
山本龍人「うん。二人が演技している姿がすごく新鮮なんです。物語もすごく面白いですし、“二人にこういう一面があるんだな“って気づかされて、いい刺激をもらっています」
筒井「ドラマの配役が、二人の普段のキャラクターと真逆なんですよ! いつもの八神とは打って変わってすごく冷静ですし、りっくんはいつも冷静ですが、ドラマの役ではとても情熱的なんです。俳優というお仕事だからこそ見られる一面だと思うので、すごく面白いです」
千田「僕も歌って踊っている姿以外に、俳優をしている二人を見るのがすごく好きなんです。以前、舞台に挑戦していた(阿久根)温世や龍人の姿もすごくカッコよかったですし、メンバーがお芝居で活躍をしている姿を見ると誇らしくなるだけでなく、すごく嬉しいです」
志賀「普段、そういったことを言ってくれないので、もっと言って欲しいです(笑)」
千田「あはは。ドラマの撮影期間は、李玖が家に泊まりに来ていたのでその頑張りが伝わっていたんですよ」
山本「親目線…!」
千田「本当に親目線だったかも(笑)」
志賀「本読みも手伝ってもらったり、夜中に僕が寝そうになっていたら起こしてくれてちゃんと練習をしたり、キムチ鍋を作ってくれたりしていて…。じゃがバターやコーンポタージュも作ってくれたよね」
千田「李玖はすぐに寝ちゃうから、寝ないようにテーブルに向かい合わせて、そこで食べものを出し続ければ眠気も吹っ飛ぶかな?と思ったんです。毎日のように夜食を作っていました(笑)」
──受験生の子を持つ、いいお母さんみたいですね!(笑)
千田「まさに、その気持ちが分かりました(笑)」
志賀「すごく助かりました!」
──他のメンバーも、「青と白」のパフォーマンスなどで新しい魅力を引き出せたのではないでしょうか?
竹野世梛「この曲自体がすごくいいですし、ダンスにも感情が込めやすいんです。サビもすごく疾走感があって、歌詞も物語とリンクしていて」
千田「<打ち上げ咲いた 夏宵の花火>とか、すごくリンクしているよね。だからこそ、表現力がすごく必要で。サビも胸が痛む表情などをしているので、しっかりとその表情も見てもらいたいです」
中村旺太郎「僕もこの曲が大好きなんです。今までのICExにはなかった曲調だったので、すごく新鮮ですし、ピアノの音にもすごく疾走感があって。聴いているだけで楽しめる曲なので、COOLerのみなさんと大事に育てていきたいです」
阿久根温世「ダンスの構成もすごくよくて、ドラマに出演しているりっくんと八神を立てながら、みんなでパフォーマンスをしています。ぜひライブやイベントに見に来てもらいたいです。そうすればこの曲の良さがより伝わると思います!」
──そして「インストール」もまた、タイプの異なる楽曲ですが、最初に聴いたときにどんな印象を持ちましたか?
山本「歌い出しからラップという、今までになかった曲だったのですごく印象的でした。これまでとは違う、新しいICExを見ていただけると思いました。Aメロはゴリゴリのラップなんですが、サビになると急にかわいらしい曲になるんです。1曲でかわいいとカッコいいのふり幅が大きくてすごく見応えがあって大好きな曲になりました」
阿久根「パフォーマンスも、ロボットがコンセプトになるので、みんなで同じ動きをする、揃えるというところに重きを置いて練習していきました。1曲を通して、ロボットが恋をして、どんどん人間っぽくなっていく姿を歌っているので、このストーリー性のあるパフォーマンスを楽しんでもらいたいです」
──今だからこそ息がより合うのかもしれないですね。
千田「多少なりともあると思います。メンバーが8人いると、それぞれの個性があるので、“ここはあのメンバーは苦手そうだな”って思ったら、そこを集中的にカバーしてあげたりしていて。さらに6枚シングルをリリースする中で、たくさん合わせてきたからこそ合いやすくなったところがあります」
八神「僕はライブで歌う時に、より合いやすくなったなと思うことが多いです。龍人やとっしー(筒井)と歌うことが多いんですが、お互いの声色のちょうどいいところを見つけられるようになりました」
筒井「僕もそう感じています。それに、パフォーマンス中によく目が合うことが増えたんですよ。歌っている時に目で会話をするようなことも多いですし、“息が合うな”と思うことが増えてきたように思います」
──ICExのパフォーマンスは距離感も近いですよね。
千田「そうですね。「Hollywood」の頃から目を合わせる振りが増えてきたんです。もちろん、自然に合わせることも増えました」
竹野「八神と歌っている時に、目を合わせると安心感があるんです。そこで落ち着いて高いキーも歌えるので、勇気をもらっています」
八神「嬉しいですね。竹野はダンスが得意で、僕はボーカルが得意なのでお互いに苦手なところを補い合うような関係です」

──歌詞もすごくロマンチックですよね。
志賀「感情のないロボットに恋愛がインストールされるという設定が面白いですよね。そのシステムが起動して、サビが急にかわいくてキャッチーになるという展開もすごくいいんです!」
──ビジュアル面でも、ロボット感がでていますよね。
阿久根「そうなんです! 基本的にヘアスタイルや衣装まで全員が一緒で、裾の長さや靴下の長さも揃っているんです。だからこそ、パフォーマンスが揃ったらすごくカッコいいですし、見応えがあって。なにより、七分丈のパンツの下に、白いフレアパンツ重ねているところがすごく好きです! ぜひじっくり見てもらいたいですね」
──パフォーマンスで一体感を出すために大事にしているのはどんなことですか?
阿久根「振りを固めることに、ものすごく時間を掛けました。みんながしっかりと意見を言えるようになったからこそ、まとまっていって、本番はしっかりと合うので、ディスカッションの大切さを感じました」
──最年長として中村くんがまとめたりは…?
中村「僕にまとめる能力はないです!(笑)」
阿久根「そんなことを言いながら、ちゃんとまとめてくれるよね」
千田「うん。時間が経つにつれて、旺ちゃんのまとめる力があがってきて、すごくありがたい存在です」
阿久根「思ったことをちゃんとズバッと言ってくれるんですよ!」
千田「たまにオブラートに包んでほしい時もありますけど(笑)」
筒井「ICExには明確なリーダーがいないんですが、最年長として責任感は強いのかな?って思います」
中村「年齢が一番上だから、“しっかりしなくちゃ!”と思っているだけで、ひたすら頑張っています(笑)。でも、以前と今とで“こうあるべきだ”という認識が違ってきていて、1人1人の意見は大切にしたいですし、振付師さんの考え方もしっかりと理解しつつ、柔軟に対応していくのが一番なんだと思うようになりました。最初は暴走していたので、いまは落ち着いたのかな?と思います(笑)」

──さて、この曲のタイトルが「インストール」なので、逆に“アンインストールしたいもの”を教えてください。
八神「…羞恥心ですね。先輩と話す機会が増えたんですが、もっと面白い話が出来るのに、先輩の前だと“ちょっと恥ずかしいな”って思っちゃうんです」
──誰とお話したいですか?
八神「M!LKの山中柔太朗くんです! LINEではたくさんお話が出来るんですけど、もっと仲良くなりたいので積極的になりたいです!」
──ファンサなどはしっかりしている印象がありますが…。
八神「あまり得意ではないので、もっと前に行きたいです」
千田「たまに自分の中で覚悟を決めたのか、テンションがあがったときは特大ファンサができるんですよ!」
筒井「八神はやればできる子なんです!」
八神「メンバーの前ならできるんですけど、なかなか…。羞恥心をアンインストールして頑張ります!」

千田「僕はテンションが上がると、頭の回転が止まっちゃうときがあるんです。ライブでも、落ち着いていたらできることもできなくなっちゃうときがあるんですよ…。その緊張とかをアンインストールしたいです!」
志賀「たしかにその変化はわかるかも! 急に人に絡み始めるよね(笑)」
筒井「スキンシップが激しくなる!」
千田「そうなんですよ。どうしても楽しくなっちゃって! 空回りしちゃっている時もあるので、そこは調整できるようになりたいです」

志賀「僕も緊張をアンインストールしたいです。緊張をしすぎると、練習していたことがそのままできないことがあって、後悔してしまうんです。みんなと一緒にいるときはまだ大丈夫なんですが、オーディションはドキドキが止まらないです」
千田「たしかに、ライブ前はMCの確認をしっかりしているよね」
志賀「準備だけでもしっかりしなくちゃと思っていて。緊張が取れたらもっとラクなんだろうなって思っています」

竹野「僕は人の目を気にしてしまう所をアンインストールしたいです。どうしても人の目を気にすると、自信がなくなっちゃって。人目を気にしていると、挑戦するべきところでも一歩引いてしまうこともあるので、、このままだともったいないので、これからはどんどん挑戦していきたいです」

筒井「僕は受け身な姿勢をアンインストールしたいです。相手から話しかけてくれるのを待ってしまったり、チャンスが来るのを待っている自分がいるんです。そこで逃したチャンスはたくさんあると思うので、殻を破って踏み込みたいです。それなのに、自分では高望みしているところもあって。今の段階では実現できないのに、“もっとこうだったらよかったのに”と思ってへこんでしまうこともあるんです。そんな時は、ありのままの自分を受け入れてあげられるようになりたいです」
志賀「でも、とっしーはダンスも細かいところまでしっかりと見ていますし、ちゃんとしているんですよ。そのうえでそう思っているのはすごくいいと思います!」
筒井「ありがとう~!」

山本「僕はだらしない生活をアンインストールしたいです!」
一同「あはは!」
山本「僕は何をするにも時間がかかる人間で…。それに、心配性なので絶対に必要ないだろうと思うものまで持っていきたくなっちゃうんです。それで準備が遅くなることも多いですし、寝るのが遅くなってしまったり、長風呂してしまったり、オフの日は昼過ぎまで寝てしまったり…。もっと1日を有意義に過ごせる人になりたいです!」
──メンバーの中で1日の使い方がとても上手だと思う人はいますか?
山本「う~ん…強いて言うなら温世ですね。他のメンバーはみんな遅くまで寝ているイメージなので。この前、スケジュールの空いていたメンバーとテーマパークに行く約束をしたんですけど、みんなが揃ったのが15時過ぎだったんですよ! 僕は早く行きたかったので11時くらいに約束の場所に行ったら、旺ちゃんしかいなくて…」
阿久根「みんな、ものすごい頻度でテーマパークに行っているので実はそこまではしゃいでいなくて(笑)。でも龍人はかなり久々だったから楽しみだったんだよね」
山本「うん。早くみんなで回りたかった!」
八神「ちょっと言い訳をさせてもらいたいんですけど、その日、待ち合わせ時間は“12時過ぎ”だったんですよ!」
千田「そうそう。その日は八神が僕の家に泊まっていて、起きて二度寝をしたら結構な時間で(笑)」
八神「そしたらグループLINEに龍人から寂しそうなメッセージがたくさん送られていて(笑)」
山本「今度は朝イチで集合かけます!」
一同「あはは!」

阿久根「僕は、お母さんに反抗する心をアンインストールしたいです」
一同「え~!」
千田「あなた、もう二十歳よ!?」
阿久根「そうなんだよ(笑)。でも、お母さんが心配性すぎて、ものすごく連絡をしてくるんです。そこには突かれると痛いダメ出しも多くて、とってもありがたいんですけど“わかってるよ!”って言っちゃって…」
筒井「いいお母さんじゃない!」
阿久根「僕には兄がいるんですが、兄はお母さんの扱い方が上手で、受け流しがすごく上手なんです。なので、それをインストールして、反抗心はアンインストールしたいです」
志賀「このインタビューが掲載されたらまたお母さんから連絡くるんじゃない?」
阿久根「たしかに! それまでには大人になりたいと思います(笑)」

──では最後、中村くんはどうですか?
中村「メンバーが話している間、ずっと考えていたんですけど…ないです」
一同「おぉ~!」
中村「僕はインストールするものしかないので(ドヤ顔)」
筒井「旺ちゃんは裏切らない!(笑)」
千田「そのコメント、待ってた~! うちの中村は完璧ですから!」
中村「完璧でした!(笑)」
一同「あはは!」
(おわり)
取材・文/吉田可奈
写真/中村功

RELEASE INFROMATION
LIVE INFROMATION

ICEx Third Concert Tour 2025 "BOKUNCHI"
愛知 COMTEC PORTBASE
2025年8月27日(水) 開場17:30/開演18:30
2025年8月28日(木)
≪1部≫ 開場13:00/開演14:00
≪2部≫ 開場17:30/開演18:30
大阪 NHK大阪ホール
2025年8月30日(土) 開場17:00/開演18:00
2025年8月31日(日)
≪1部≫ 開場12:30/開演13:30
≪2部≫ 開場16:30/開演17:30
宮城 東京エレクトロンホール宮城
2025年9月15日(月・祝) 開場17:00/開演18:00
東京 LINE CUBE SHIBUYA
2025年9月22日(月) 開場17:30/開演18:30
2025年9月23日(火・祝)
≪1部≫ 開場12:30/開演13:30
≪2部≫ 開場16:30/開演17:30
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