2xFE「Don't Let Me Down」インタビュー――この5人でしかできないもの

──昨年10月にリリースされたデビューシングル「Pentatonic Vibe」に続く、ニューシングル「Don’t Let Me Down」がリリースされました。

Hikari「すごくありがたいことに、ファンのみんなから、“待ってたよ！”という声が届いています。“デビューシングルと同じぐらい好き”とか、“前の楽曲より好き”とか、褒めてくれる意見が多いですね。“ラップパートの歌詞がいい”という意見もあって、そこは自分たちで書いたパートなので、すごくうれしかったです」

Rio「“出だしから最高すぎるよ”とか、ポジティブな意見ばっかりです」

Syogo「僕が印象的だったのは、ダンス動画に対するコメントです。“ダンスがすごく揃ってる”、“キレがすごい”というようなコメントが多くて、前作からの自分たちの成長をその声で感じることができました」

──改めて「Don’t Let Me Down」の魅力、好きなポイントを語ってもらえればと思います。

Hikari「前作の「Pentatonic Vibe」よりも、僕たち自身で作った感覚が強いです。それは、ラップパートでメンバーの個性を活かした歌詞を書いたり、Ayumuを中心にプリプロしたり、自分たちのアーティスト性を前作よりも出せた楽曲になったからだと思います。そこが、今回の「Don’t Let Me Down」の強みかなと思います」

Rui「個人的なスキルの話になっちゃうんですけど、ボーカルのスキルの面で成長できた楽曲になってるのかなと思ってて。例えば、自分のパートにがなりを入れて力強く聴かせようとしたり、新しい歌い方に挑戦することで成長できたと感じています」

──新しい挑戦は、楽しかったですか？

Rui「楽しかったですね。ラスサビで高音のフェイクがあるんですけど、そのフェイクも自分からやってみたいと言って挑戦させていただいて、実際に採用されました。すごく楽しかったし、もっと歌がうまくなりたいと思える体験でした」

Syogo「今回の楽曲が２作目で、5人が出会ってからまだ１年にもならないのに、個人としてはこんなことができて、5人が揃ったらこう見せられるっていう“2xFEの見せ方”が、早くも見えてきたかなと思っています。メンバーそれぞれがそれぞれからインスピレーションを受けて、それがクリエイティブな面にいい影響を与えてる感じです」

Rio「「Don’t Let Me Down」のいちばんの強みは、世界観だと思ってます。サウンド的にもキラキラしていて、コードも宇宙感があって、聴いていると近未来がイメージできる、僕自身、目をつぶって聴いていると、まぶたの奥に宇宙がビャーって広がってヤバいですね（笑）」

Ayumu「2xFEは世界を目指しているグループなんですけど、それとは別に自分たちで楽曲やダンスを作り上げるグループになりたいという目標もあったりして。「Don’t Let Me Down」では、その第１歩を踏み出せたかなと思います。すでに話がありましたけど、ラップパートの歌詞はメンバーが書いたり、メロディやサウンド面で自分たちが出したアイデアが採用された部分もあるという意味で。でも、まだ一部分なので、今後は全パートをメンバーで作っていけるようにしたいと思っています」

──2xFEはダンスも大きな魅力ですが、「Don’t Let Me Down」のダンスについて注目ポイントを教えてください。

Syogo「今回は、とても有名な振付師のReiNaさんに振付をお願いしているので、そこがまずは注目です。それこそ、今の日本のボーイズグループやK-POPが好きな方は、名前を聞いただけでもびっくりするんじゃないかな。ダンスとしては、サビ前やドロップのキャッチーな振り付けも印象的だと思います。一緒に真似できる手振りの振りだったり、たくさん見てもらって、ファンのみんなも一緒に踊れたら楽しいなって」

──今作には、デビューシングル「Pentatonic Vibe」のEnglish ver. も収録されています。

Hikari「むずかしかったんですけど、Rioくんが英語がペラペラなので教えてもらいました。ボイトレの先生も英語が話せる方で、歌い方のニュアンスを教えてもらったりして。いろいろ苦戦したんですけど、頑張りましたね」

Rio「みんなに教えたんですけど、発音だったりがけっこうむずかしかったんですよ。Ruiのパートの英語は、俺のパートよりもむずかしい英語だったし（笑）」

Rui「僕が歌うパートには、かなり英単語が詰め込まれていて、最初は口が回らなくて歌えなかったです」

Rio「Ruiもそうだけど、みんなに電話でも英語の発音や歌い方を教えて」

Ayumu「ラップも、かなりスパルタで指導されましたね（笑）。１つ１つの単語を発音していたら間に合わないので、言葉をつなげてする発音も教えてもらいました」

Rui「レコーディングまでの時間もかなり限られていたので、Rioに電話して教えてもらうだけじゃなく、カラオケルームに集まる時間を作って練習したり。すでにもう、懐かしいです（笑）」

Rio「とにかく、今回のレコーディングでみんなの英語の発音は飛躍的に上達しました」

──2xFEは、世界進出を目標に掲げているグループです。その目標の実現に向けて、これからどんなステップを踏んで、どんなグループになっていきたいと考えていますか？

Hikari「ボーイズグループの枠を超えて、アーティストと呼ばれる存在になりたいという思いは強いです。Ayumuは音源の制作やミックスができて、Rioもトラックが作れてピアノとかの楽器が弾けて、英語もしゃべれる。Shogoは振付ができるし、衣装も作れる。Ruiはとにかく歌声が抜群に良くて、ギターも弾ける。僕はラップの歌詞を書いたり、将来的には舞台セットも手がけてみたい。そういうことを全部、自分たちでイチからやる。そんなグループっていないなって思うので。その上で、メンバー以外にも僕たちの制作に携わってくれる人を増やして、“クルー”みたいな形にしたいです。そういうところを目指しています」

Rio「今、Hikariが言ったみたいに、ほかのグループにはない自分たちの個性は、やっぱり作詞作曲だったり、メンバーそれぞれに特技や個性があること。そこをいかに全力で全部使って、一人ひとりがグループに貢献して、今の世の中にないオリジナルなものを作り上げたいです。トレンドを踏まえつつ、5人の個性を活かして俺らにしかないテイストで。それができたら、2xFEは絶対に成功すると思うんで！ Yeah！」

Ayumu「この5人は個性がそれぞれ思いっきり違うから、それをとにかく爆発させていきたいです。だから、見た目も含めて変にまとまらなくていい。ただ、この5人が集まったら最高にかっこいいし、唯一無二。そういう存在に、2xFEならなれるんじゃないかな」

Syogo「高いポテンシャルを持った5人が集まる、溜まり場みたいになればいいなって。それぞれ好きなことをして、羽を伸ばして個でありつつ、戻ってくる場所は2xFEというか。そこではみんなで１つのものを目指しているし、状況によってはクルーのような形にもなって伸びていくのが、今目指しているところです。今は日本で活動していますけど、将来的に海外での活動をしたときには、現地のラッパーとコラボしたり、歌やダンス以外にもクリエイティブな動きを常にして、“この面白いことをやっている集団は何だ？”っていつも注目される存在になっていきたいですね」

Rui「みんなが言ったように、それぞれポテンシャルのあるメンバーが集まっているし、この5人でしかできないものをこれからも作り上げていけば、絶対に結果はついてくると思うし、夢を夢で終わらせたくないです。2xFEをずっと続けていきたいので、そのためにも世界進出という大きな目標に向かって進んでいきたいですね」

（おわり）

取材・文／大久保和則
写真／野﨑慧嗣