1987
うしろ髪ひかれ隊 「時の河を越えて」「あなたを知りたい」
おニャン子クラブに所属していた工藤静香・生稲晃子・斉藤満喜子による3人組アイドルユニット。うしろゆびさされ組の解散を受け、アニメ「ハイスクール!奇面組」の主題歌を引き継ぐ形で結成。デビュー曲では、生稲晃子がセンターだったが、2曲目のシングル以降は、歌唱力を買われ工藤静香がセンターとなる。1988年5月2日のコンサートで活動休止、自然消滅となる。
小川範子 「涙をたばねて」「ガラスの目隠し」
劇団・東京宝映(現宝映テレビプロダクション)にて子役として活動。当時は本名だったが、のちに小川範子に改名、歌手デビューも果たす。1988年、テレビ朝日「はぐれ刑事純情派」に出演、2009年まで続く長寿番組にレギュラー出演した。自己推薦入試で、早稲田大学に合格、社会科学部卒業。
工藤静香 「禁断のテレパシー」「FU-JI-TSU」「MUGO・ん…色っぽい」「黄砂に吹かれて」
1984年、中学2年の時に「ミス・セブンティーンコンテスト」で特別賞を受賞。木村亜希(後の清原亜希)、柴田くに子(後の森丘祥子)と”セブンティーンクラブ”を結成しデビューするも、シングル2枚のリリース後に解散。のちに、「夕やけニャンニャン」のオーディションを受け、おニャン子クラブの会員番号38番となる。渡辺満里奈のバックコーラスや、うしろ髪ひかれ隊のメンバーを経て、ソロデビュー。中島みゆきからの歌詞提供が多く、オリコン6週連続1位を記録した「黄砂に吹かれて」をはじめ、ヒット作を多数持つ。絵画が趣味で、二科展では、1回の特選、14回の入選実績がある。2000年12月、SMAPの木村拓哉と結婚。
後藤久美子 「teardrop」「初恋に気づいて」
小学校5年生のころからモデルとして活躍。86年にドラマ『テレビの国のアリス』のヒロイン役で女優デビューし人気を博す。“国民的美少女”と呼ばれ、いわゆる美少女ブームを巻き起こす。所属するオスカープロモーションで行われている「全日本国民的美少女コンテスト」は、第2の後藤久美子を探せという趣旨のもと開始されたオーディションであり、後藤自身は本コンテスト出身ではない。当該オーディションは芸能界への登竜門となっており、人気タレント・女優を数多く輩出することになり、オスカー興隆のきっかけともなった。同年代の宮沢りえと仲がよく、ふたりは11歳の時にキットカットのCMで共演している。
酒井法子 「男のコになりたい」「渚のファンタシィ」「おとぎの国のBirthday」「碧いうさぎ」
福岡県福岡市生まれ。「’86 ミスヘアコロン・イメージガール・コンテスト」で、芸能事務所サンミュージックにスカウトされる。「モモコクラブ」出演やモデル活動を経てシングルデビュー。愛称「のりピー」。自らのキャラクター”のりピーちゃん”を産み出し、自身のショップ「NORI-P HOUSE」でキャラクターグッズを発売、当時のタレントショップブームの火付け役となる。その後、ドラマ「ひとつ屋根の下」、「星の金貨」に出演。主題歌であった「碧いうさぎ」が自身初のミリオンセラーとなり、紅白初出演、手話を交えて歌唱した。1998年、自称プロサーファー高相祐一と結婚、子育てと女優業を両立していたが、2009年に覚せい剤取締法違反で逮捕、その後有罪判決を受ける。
森高千里 「ザ・ミーハー」「17才」「私がオバさんになっても」「渡良瀬橋」「ロックン・オムレツ」「ララ サンシャイン」
「第1回ポカリスエット・イメージガールコンテスト」でグランプリを受賞、芸能界入りのきっかけとなる。当初は女優・タレント・歌手活動を行っていたが、彼女の書く独自の視点によるコミカルな歌詞に注目が集まり、歌手活動に専念するようになる。コンサートでは、超ミニスカートやウェイトレスなどコスプレを披露し、いわゆる“オタク”の男性ファンを増やす一方、「私がオバさんになっても」「気分爽快」など女性にも共感する歌詞で、女性ファンも多数獲得した。80年代後半、松田聖子と中森明菜は本格派のディーヴァとして、小泉今日子はトップクリエイターとのコラボによりポップアイコンとして、それぞれが別のステージへと向かっていった中、森高は全く新しいタイプのアイドルだった。彼女の登場により、70~80年代型のアイドルはほぼ終了したと言えるのかもしれない。1999年、俳優の江口洋介と結婚、2児の母となる。最近は歌番組の司会などでも活躍している。
ゆうゆ 「天使のボディガード」「-3℃」「25セントの満月」
本名は岩井由紀子。おニャン子クラブ会員番号19番として「夕やけニャンニャン」に出演、会員番号16番の高井麻巳子とうしろゆびさされ組を結成し人気を博した。ソロデューを機に、愛称の”ゆうゆ”を芸名としたが、のちに本名に戻している。おニャン子クラブでは、後期楽曲のメインボーカルをつとめることが多かったが、ソロでのシングル売上は思わしくなく、「笑っていいとも!」「クイズ!年の差なんて」などバラエティ番組を中心とするバラドルとしての活動が目立った。