Washed Out『Notes From A Quiet Life』/SPCD1600/Sub Pop

Washed Out『Notes From A Quiet Life』

チル・ウェイヴと言えば間違いなく真っ先に名前が挙がるであろうWashed Outの5枚目のアルバムがSub Popよりリリース。4年ぶりとなる今作はErnest Greeneの完全なセルフプロデュースであり、James Blake、Mura Masaを手掛けたNathan BoddyにCaribou、FKA Twigs、The xxを手掛けたDavid Wrenchの両氏がミックスをつとめているところも快感度が上がる。どこまでも浮遊感のあるメロディラインとゆったりとまとわりつくビートはより深みへ誘い、厚みのある独特のヴォーカルワークが、透き通った南国の海の中を永遠に泳いでいるような没入感を醸し出す全10曲。



Clairo『Charm』/UICB-1026/Universal

Clairo『Charm』

新世代ローファイ・ベッドルーム・ポップの旗手、Clairoが2017年にバイラルヒットした『Pretty Girl』から7年、3rdアルバムをセルフリリース。 El Michels Affairのリーダー、Leon Michelsと共同プロデュースしたベッドルームポップの最高峰。 冒頭”Nomad”、先にシングルカットされたM2.「Sexy to Someone」から始まり、ピアノメロディが美しいM6.「Terrapin」へと、70'sジャズ~ソウル~サイケフォークのよどみない流れ、温かくソウルフルな歌声に完全に魅了される。 Pitchfork、The Guardianなど数々の音楽メディアからも絶賛されている筆頭注目株.。

Chassol『Chassol Plays Basquiat (Live At La Philharmonie de Paris』/LUDI002LP/Ludi Magister

Chassol『Chassol Plays Basquiat (Live At La Philharmonie de Paris』

2023年4月にパリの音楽博物館シテ・ド・ラ・ミュジック内にある音楽施設、フィラルモニ・ド・パリにて、バスキアの創作活動と音楽の関係性についての展覧会「バスキア・サウンドトラック」が開催された。その楽曲を依頼されたCHASSOLはバスキアの創作活動をテーマに詩的でユーモアに富んだ7曲を作曲。 会話やフィールドレコーディングの言葉や音の断片をCHASSOL流にユニークに編み上げた、唯一無二のアートピース的な音世界が次々と展開される。大盛況に終わったフィラルモニ・ド・パリで行われたコンサートをライブ録音した限定盤。





Lucky Daye『Algorithm』/19658825011/Keep Cool / RCA Records

Lucky Daye『Algorithm』

ニューオーリンズ出身のコンテンポラリーR&Bアーティスト、Lucky Dayeのニューアルバム。 ビヨンセやメアリー・J. ブライジ、Ella Maiなどへの楽曲提供もしてきた実力派。今回もベテランD'Mileがプロデュースを手掛ける。スティーヴィー・ワンダーを思わせる伸びやかでソウルフルな歌声と、ソウル~R&Bを軸に、至る所に散りばめられた80's~90'sポップスやロック、オルタナティブの力強さがうまく溶け合っている。 軽やかなロックナンバー、M3.「Soft」からイギリス注目のシンガー、RAYEとのスウィートなコラボ、M12.「Paralyzed」まで、豊かな音楽性が遺憾なく発揮されている。新しい時代のR&Bアーティスト。

NxWorries『Why Lawd?』/STH25002CD/Stones Throw

NxWorries『Why Lawd?』

Earl Sweatshirtらと共にシーンを牽引する新進気鋭のビートメイカー、Knxwledgeと新旧多くのアーティストとのコラボを重ね、ア・トライブ・コールド・クエストとのパフォーマンスも果たし、もはやベテランの域に達するR&Bアーティスト、アンダーソン・パークによるユニット、NxWorriesの約8年ぶりとなる2ndアルバム。サンダーキャット、H.E.R.、Earl Sweatshirtといった豪華なコラボ陣を迎え、満を持してStones Throwからのリリース。80's~90'sソウル/R&Bを「今」の空気感で解釈した、洗練されたトラックメイキングに西海岸らしい軽やかなラップ&ボーカルが全曲通して非常に快適。

Tems『Born In The Wild』/(Digital)/RCA Records

Tems『Born In The Wild』

ナイジェリア出身のSSW、Temsのデビューアルバム。アフロビートとコンテンポラリーR&Bを巧みに取り入れたリズミカルで明るい曲が多いが、苦悩や迷い、時にはネガティブになっていく心の内を克服していく様を赤裸々に表現している。センシティブな内省的感情を力強く歌ったM1.「Born In the Wild」、同じナイジェリア出身のシンガーSeyi Sodimuの「Love Me Jeje」をサンプリングしたM5.「Love Me Jeje」で同郷のアーティストへのリスペクトも忘れない。デビューというのが信じられない完成度の高いアルバム。






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