「なにわ男子 LIVE TOUR 2026 『ND⁵』」が昨日10月28日の千葉・ららアリーナ 東京ベイ公演をもってファイナルを迎えた。

今年11月にCDデビュー5周年を迎えるなにわ男子。6月には“Naniwa Danshi”の5乗を冠したアルバム「ND⁵」をリリースし、本作を携えたツアーは7月11、12日の北海道・北海道立総合体育センター公演からスタート。ららアリーナ公演5DAYSまで、全9都市45公演を駆け抜けた。この記事では、ツアーファイナルとなった10月28日のららアリーナ公演の模様をレポートする。

舞台は「HOTEL DIAMOND」。開演前からホテルマンたちがステージや花道を歩き回り、なにふぁむ(なにわ男子のファンネーム)と一緒にコールで会場を温めていく。オープニングムービーが終わると、ホテルと化したステージに、赤、オレンジ、ピンク、紫、黄色、青、緑の7色のバルーンが降り注ぐ。そのバルーンの中から、パールをあしらった真っ白な衣装の7人がゆっくりと姿を現した瞬間、会場は大きな歓声に包まれた。1曲目は、<一緒にお祝いしない?><見たことない 景色まで 君を連れ出したい>と歌う煌びやかな「Celebrate」。タイトルの通り、まるで祝祭のようなムードのまま、「ND Time」「初心LOVE」と一気に駆け抜けていく。「Viva Viva Carnival !!」では、花道に進んだ道枝駿佑と高橋恭平がペアで踊ったあとにハグ。大西流星はカメラに向かってピースをしてみせるなど、サービス精神旺盛で自由ななにわ男子らしさが、序盤からさっそくあふれ出した。

空気が一変したのは「Black Nightmare」。レーザーが張り巡らされたステージで怪しげなムードをまとって届けられる。続いては大橋和也と藤原丈一郎を中心にしたパフォーマンスへ。気づけば5人が白い布の中へと消え、さらに踊っていたはずの藤原と大橋の姿も、いつの間にか白いマントのダンサーたちの中に紛れていく。と、その中の一人がマントから顔を出す。そこにいたのは、ブラックレザーの衣装に身を包んだ大橋だ。そこから一人、また一人とメンバーが姿を現すトリッキーな演出に、なにふぁむは驚きを隠せない。そして7人がそろうと、「ARCHIVES」と題したダンスブロックへ突入。「Circus Night」「2 Faced」などをノンストップで畳みかけ、先ほどまでのキラキラした雰囲気から一転、圧巻のダンスで魅せていく。ブロックのラストを飾ったのは「Better run」。走るような振り付け、そして一瞬の無音。張り詰めた緊迫感と鮮やかな緩急に、会場は息をのんだ。

次に現れたのはまさかの作業着姿の「鷹橋組」。ビジョンに“高橋親方”率いる街の建設会社「鷹橋組」の密着映像が流れると、舞台は作業現場へ。カラフルな作業着に身を包んで「鷹橋組」に扮したメンバーが、ホイールローダーに乗って登場した。やんちゃな見た目で「ビーマイベイベー」を歌い出すと、歌詞の一部を全員で「愛してます」に替えて歌い、会場は笑いと幸せな気持ちでいっぱいに。「鷹橋組」の格好のまま、ラップのマイクリレーで「Gimme The Day」を歌い繋ぐと、「ズッ」「キュン!」のコール&レスポンスから「ズッキュン・ザ・ムービー」へとなだれ込む。三角コーンやトラテープで飾られたクレーンで、スタンド上段のなにふぁむともしっかりコミュニケーションを取った。「ドン!ドン!やったるで!」では、長尾謙杜と高橋がメインステージでじゃんけん勝負。負けた長尾が高橋をおんぶすると、腹いせとばかりに高橋がふらふらになるまでぐるぐると回り続ける。さらには道枝が太鼓役(!)になり、大橋がその太鼓を叩いてみせる場面も。隙あらばメンバーとふざけ合うのもなにわ男子らしい。

高橋扮する(?)“乾杯お兄さん”が会場を盛り上げたところで、MCへ。最初にステージに残った西畑大吾、大橋、長尾は、前日にInstagramで公開したハロウィンの写真をめぐり、大橋が“今年も額縁から出られなかった”という話題で盛り上がる。続く道枝、藤原、高橋、大西はツアーを振り返り、高橋は千葉公演5DAYSについて「千葉公演やりすぎて千葉になりそう」と独特な感想を口にして笑いを誘った。ここで、うれしい発表が。「なにわ男子 LIVE TOUR 2026 『ND⁵』」横浜アリーナ公演の配信、そして年末年始に大阪・京セラドームと東京・東京ドームで「なにわ男子 DOME LIVE 2026-2027 『ND⁵⁺』〜あけおめぇ 初夢ぇ Stay with MEE〜」が開催されることが明かされると、会場は大歓声に包まれた。

発表後、なにわ男子初の試みとして、ステージ上で公開囲み取材を行うことに。フォトセッションに臨むなにわ男子という貴重な姿を、なにふぁむは「かわいい!」「カッコいい!」と声を上げながら見守る。レポーターから「ここまでいかがでしたか?」とツアーについて聞かれると、道枝は「45公演やらせていただくというのは当たり前のことじゃない。それを改めて実感しました。45公演を通してずっと皆さんの愛をたくさん浴びて、僕たちとしてもいい一年になりそうだなという予感はしています」と振り返った。

ドーム公演は、単独でのカウントダウン公演となる。これについて西畑は「びっくりしました。まさかこんなに早くさせていただけるとは思ってなかったので。今年の初めもドームでさせていただいていて、締めくくりもさせていただけるのがすごくありがたいです」と喜び、長尾はなにふぁむとの年越しについて「皆さんと一緒に年を越せるということで、良いスタートになるんじゃないかな」と期待を寄せた。5周年のお祝いはしたかという質問には、メンバーが「まだしていない」と少し寂しそうな表情。道枝が「忘年会も兼ねてやりたい」と言うと、大西が「前回の忘年会はみっちーがすき焼きをご馳走してくれました」と明かした。

「5年間のなかで、この7人だからこそできたことは?」という質問には、藤原が「山ほどある」としたうえで、「ライブはもちろん、楽屋でも、7人でわちゃわちゃ喋ってるときもあれば、喋ってないときも、その空間が7人だからこそ居心地がいい」「今こうして7人横一列で同じ衣装を着て、こうやって皆さんの前で話せるのも、7人だからこそできていることだと思います」と回答。大西も「ステージの上だし、デビューの会見を思い出すよね」と、デビュー発表に思いを馳せる。

感動的な話が続いたかと思いきや、5年の間に藤原が30歳になったことに記者が触れると、話は思わぬ方向へ。藤原が明かしたのは、「7人全員でフルマラソンを走りたい」というまさかの野望。西畑は「僕、最近ランニングするようになったんですけど、『フルマラソンやるん?』って聞かれるんですよ。丈くんの中で、30歳になったメンバーはフルマラソンを走る、みたいになっているらしくて」と困り顔。それでもその野望の裏には、「同じ目標を7人で成し遂げるということがしたい」という藤原の熱い想いが込められていた。

この先の目標を聞かれると、西畑が「ね、リーダー?」と大橋に振る。大橋は「こんなに見られながら会見するのめっちゃ恥ずかしいなと思って緊張してきた」と照れながらも、「47都道府県に行きたいし、世界中全部回りたいし、世界全部を回ったら、宇宙もありますから。宇宙人にも好きって思ってもらえるように頑張りたいです」と、宇宙規模の目標を掲げてみせる。「これからも変わらずに持っていたいものは?」という質問には、道枝が「僕たちらしい音楽をブレずにやっていくというのは、これからもずっと大切にしていきたい。先輩方が繋いできた伝統も入れながら、しっかりと意思を持って、信念を持ってやっていけたらなと思います」ときっぱり。最後に、会場のなにふぁむ、そしてテレビの前のファンに向けてのコメントを託された大橋は、「10周年、20周年、30周年……何周年経っても、僕たちは王道で、でも関西人という面白さも変わらずに持って頑張っていきます。皆さんをいっぱい笑かして、いっぱい元気にして、いっぱい勇気づけます!」と力強く宣言……したものの、締めの「ほんっ……」で言葉に詰まり、さっそく会場を“笑かし”てみせた。

ライブ後半の舞台は、シャドウに色を奪われてしまった“なにふぁむタウン”。なにわ男子扮する妖精・Little Magicは、人々(会場にいるなにふぁむ)のペンライトの力を借りて、一色ずつ街に色を取り戻していくことに。ステージに現れたのは、Flare(西畑)、Aqua(藤原)、Leaf(大橋)、Bloom(道枝)、Sunny(大西)、Luna(高橋)、Spark(長尾)の7人の妖精たちだ。カートゥーンのような世界観のなか、7人は「Little Magic」を歌いながら、なにふぁむと力を合わせて見事に街の色を取り戻した。妖精の姿のまま、「僕ってカワイイ?」「めちゃカワイイ!」のコール&レスポンスから「僕がカワイくて君がカワイくて」へ。さらに「勇気100%」「Message」などを次々と繰り出し、会場をハッピーなムードで満たしていくと、なにふぁむタウンはすっかり夜に。Bloom(道枝)がアコースティックギターを手にし、ほかの6人はそれぞれセットに腰掛けて、「いつも」を優しく届ける。続く「夜空ノムコウ」(SMAP)のカバーでは、セット一面が満天の星空に変わり、なにふぁむを楽曲の世界へと誘った。

Little Magicが「おやすみなさい」とそれぞれの部屋に帰っていくなか、Flare(西畑)がBloom(道枝)に“おやすみ催眠術”をかける。その内容は、なんと「高橋恭平、大西流星、長尾謙杜の人格が入ってしまう」というもの。Bloom(道枝)は必死に3人のモノマネを披露し、なぜか藤原のモノマネまで織り交ぜ、なにふぁむからはねぎらいの拍手が贈られた。

黒のトップスにバーガンディのパンツという落ち着いた衣装に着替えた7人は、「Wonder」で、それまでのキュートでさわやかな雰囲気から一転、クールでセクシーな表情を見せる。センターステージに鎮座するのは、サーカス小屋のような赤い屋根のテント。その周りをしなやかに回っていた7人がテントの中へ入り、ポケットに手を突っ込むと「Hide and Seek」が始まる。突然、テントを赤い紗幕が覆い、浮かび上がる7人のシルエット。メンバーがテントを出たり入ったりを繰り返すなか、7人を乗せたはずのテントが、ゆっくりと宙へ浮かんでいく。紗幕が落ちる。中は、空っぽ。まさに“Hide”されてしまったメンバーたち。次の瞬間、メインステージに7人がポップアップで飛び出した。前半に続き、またもやイリュージョンのような演出で、なにふぁむを驚かせた。

会場をぐるりと囲むリボンビジョンに「5th ANNIVERSARY」の文字が映し出され、始まったのは「ダイヤモンドスマイルメドレー」。今年のドーム公演で披露された「ダイヤモンドスマイル」の「Anniversary ver.」から始まったメドレーでは、「俺たちみんななにふぁむのことが好きだよ」「この光の中に夢の続きがあるよ」などとメンバーがメッセージを伝えながら、「Dreamin' Dreamin'」「ハッピーサプライズ」「サチアレ」など、なにふぁむへの愛があふれる楽曲が次々と届けられる。そして最後に、7人が一人ずつ言葉をつないでいく。「デビューしたあの日から」「夢が一つずつ叶った瞬間も」「会うたびに増えていった思い出も」「今日こうして一緒に見ているこの景色も」「全部なにふぁむと見つけた最高の宝物だから」「まだ見たことのない景色を」「僕たちと一緒に見ていきましょう」「ここまで本当にありがとう。そしてこれからも僕たちと一緒に……恋しようね」。本編ラストは「Never Romantic」。舞台は再び「HOTEL DIAMOND」へ。7人はトキメキを残して、ステージをあとにした。

アンコールでは、どこか見覚えのあるネコ耳をつけた7人が登場。ビジョンには、本編で「僕がカワイくて君がカワイくて」の前に行ったコール&レスポンスのゲーム画面が映し出される。そこに並ぶコールは、「マイメロ」「クロミ」……。まさか、と思った次の瞬間、ステージにやってきたのはサンリオキャラクターズのハローキティ、シナモロール、マイメロディ、クロミ! “めちゃカワイイ”スペシャルゲストの登場に、場内には大きな「めちゃカワイイ!」のコールが響き渡った。曲中で「でもやっぱり僕が!」「いっちゃんかわいい!」を担当する大西は、歌い終えると「めっちゃやばいやつやん、俺」と恐縮するも、メンバーからは「そんなことない。サンリオ超え!」と声がかかる。そんな“サンリオ超え”のめちゃカワイイアンコールの最後は7人で作詞した「初心Letter」。結成の2018年から2026年までを振り返るように、7人の後ろにはたくさんの写真とメンバーのコメントが映し出される。そのなかで彼らは、<ヒーローにしてくれたのはやっぱりキミだったんだ><なにふぁむへ贈るこのLove Song><好きだから好きなんだ>と、なにふぁむへのまっすぐな想いをメロディに乗せて贈った。

メンバーがステージを去ると、場内には公演終了のアナウンスが流れる。しかしそのアナウンスをかき消すほどの「なにわ」「男子」の声が会場中から湧き上がり、メンバーがみたびステージへ。「僕たち7人でこれからもいろんな景色を見ていこう」との言葉に続き、本当のラストに届けられたのは「Seven seas」。曲の終わり、7人はセンターステージでなにふぁむのほうを向き、輪になって歌う。その輪はなぜか少しいびつで、だからこそ、事前に用意された振り付けではないことがうかがえる。自然と手を繋いだ7人は、なにふぁむとまっすぐ向き合い、「Celebrate」で歌った“魔法みたいな夜”を締めくくった。

取材・文/小林千絵

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