スーパーキキのプロジェクトは、2011年に原発問題をより広く共有し、多くの人と考えるためシルクスクリーンの家庭用印刷機でTシャツを作ることからはじまったグラフィティー用語のボミング(BOMBING)を語源とする。ゲリラ的にストリートに絵や文字を書くこと、転じて、社会システムに異議申し立てをするという反骨精神が表現された言葉だ。ピンクは、LGBTQ+の象徴カラー。その2つを合わせた実験的な造語「PINK BOMBING」を、今回のポップアップのテーマにした。

このイベントではスーパーキキの新作や古着リメイクの販売、人気作の再販や作品展示、哲学対話やワークショップなどが開催されるほか、8日にはボーナストラック広場で1日限りのフェス「NOISY ZINE & BOOK Culture / Activism /Feminism / Queer の交差点」も同時開催される。また下北沢の本屋B&Bでは、6月いっぱい「社会変革のためのブックフェア 」が開かれ、9日には社会運動とデザイン、アートをテーマにしたトークイベントも行われる。ファッション、カルチャー、アート、アクティビズム、フェミニズム、クイアが交差する3日間となっている。

■「NOISY ZINE & BOOK Culture / Activism / Feminism / Queer の交差点」
日時:2024年6月8日 11:00~18:00
会場:BONUS TRACK 広場 ※雨天時:BONUS TRACK ラウンジ(世田谷区代田 2-36-15)

「NOISY ZINE&BOOK」は、カルチャー、アクティビズム、フェミニズム、クイアが交差する1日限りのフェス。ZINEや雑誌、雑貨やCD、レコードなど15のブースが出店予定。個人セレクトブースから書店まで幅広い出店者が下北沢に集結する。

■「社会変革のためのブックフェア~わたしとあなたをかき乱す問いたち 」@下北沢 本屋B&B
日時:2024年6月1~30日
会場:本屋B&B(世田谷区代田 2-36-15)
「社会変革のためのブックフェア」を1ヶ月にわたって下北沢の本屋B&Bにて開催。アクティビズムや政治、フェミニズム /クィアの本を中心にセレクト。冷笑と諦めに抗い、次の世界を想像するための選書となっている。
選書:super-KIKI & Reina(FRAGEN)

■〈社会運動とデザイン/アート〉~思想強めのブリコラージュ~ 宮越里子×super-KIKI
日時:2024年6月9日 19:00~21:00
会場:本屋B&B(世田谷区代田 2-36-15) / オンライン
2011年から脱原発、選挙、反政権、フェミニズム、クィア、移民・難民、入管問題、反資本主義など様々なイシューとデザイン/アートを繋げ、社会運動を続けてきた2人が、アクティビズムとデザイン/アートの関係性をテーマにトークする。

super-KIKI
2011年より路上デモに参加しながら社会に対する疑問やメッセージを、ぬいぐるみでできた横断幕やネオンサイン風ステンシルのプラカード、衣服などをDIYで制作し表現する。フェミニストゲーマーのミーティングや政治的メッセージを刷るシルクスクリーンワークショップなども開催し、自身のケアと性表現の探求からインスタグラムでセルフィーの投稿もする。バーンアウトの経験から、日常的にいかに無理しない形で持続的に声をあげられるかを模索し、身に着けられる政治的アイテムを日々制作中。

FRAGEN
社会のなかで、問い、行動しつづけるために、「みなさんと伴走する」ための存在。ウェブキャンペーンや広報、ブランディング、イベントコーディネートが得意。主な活動フィールドは、政治、アクティビズム、カルチャー。D2021運営。映画『重力の光』配給/制作。上映会や読書会、勉強会や音楽パーティーなども主宰している。Reina Tashiro / Mizuki Kimura の2人で運営。

宮越里子
エディトリアル/グラフィック・デザイナー。
((STUDIO))、YUMORE.を経て独立。『布団の中から蜂起せよ』『対抗言論 反ヘイトのための交差路 vol.2』などのデザインを担当。フェミニズムZINE『NEW ERA Ladies』企画・デザイン担当。『ユリイカ』2023年3月号パク・チャヌク特集号[座談会]「霧の中の映画監督」掲載。『来るべきデザイナー』インタビュー掲載。そのほかワークショップ、アクティビズムなど幅広く活動中。

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