スタクタイルの拠点となる建物は、かつて西陣織の組紐工場として使用され、木造トラス、土壁、虫籠窓といった歴史的遺構を残している。建築設計を担当した「mori design studio(モリ・デザイン・スタジオ)」は、これらの伝統的要素を尊重しつつ、新設部分をRC(鉄筋コンクリート)造とモルタルのみで構成した。既存の構造に異物のように新しい素材を挿入することで空間に緊張感を創出し、表層的な「京都らしさ」ではなく、建物の記憶と現代性を共存させている。
新店舗は、観光化が進む京都中心部で希薄になりつつある文化的土壌や丁寧な対話の価値を再考することをコンセプトに設計された。スタクタイルは「この世」と「あの世」を隔てる象徴とされる橋を越えた先にあり、都市の喧騒から離れて来訪者が自らと向き合い、感性を回復する場を目指している。
空間の象徴として設置された赤い漆のモノリス状カウンターは、スタッフと客を隔てるのではなく、対等に交わる場として機能する。また、2階にはポップアップスペースや展示、喫茶機能を備え、地域の記憶を継承しながら多分野が交流できる空間として再構築された。
展開されるブランドは、日本のブランドを中心に構成されており、海外ブランドについても「京都」という視点を通して再解釈し、新たな文脈を提示する。オープンに合わせて、「BED j.w. FORD(ベッド・フォード)」のW-Noyl Silk Jacket(ダブルノイル・シルク・ジャケット)143000円(以下全て税込)や、「KANAKO SAKAI(カナコ・サカイ)」のLACE TAILORED BLAZER(レース・テーラード・ブレザー)198000円、「VIBRAM FIVE FINGERS(ビブラム・ファイブ・フィンガーズ)」のCLASSIC EVO(クラシック・エボ)31900円などが順次発売される。
BED j.w. FORD W - Noyl Silk Jacket
KANAKO SAKAI LACE TAILORED BLAZER
VIBRAM FIVE FINGERS CLASSIC EVO
さらにプレオープンを記念し、2026年3月13日から15日まで「BED j.w. FORD TEST SHOP(ベッド・フォード・テスト・ショップ)」のVol.3を開催する。会場ではFW26「Roman(ロマン)」の受注会が行われるほか、先着で特製シグネチャー缶バッジが配布される。
スタクタイルは、2026年7月から8月の秋冬シーズン立ち上がりに合わせてグランドオープンを予定しており、レセプションパーティーの開催も計画されている。衣服と文化、空間と時間を結び直すこの場所から、京都の新たな創造的循環が始まる。
【Stactile】
店舗住所:京都府上京区小寺町145
営業時間:11:00-19:00 (Appointment only after 19:00)
問い合わせ先:info@stactile-kyoto.com







