1999年に最初のブティックがオープンして以来、日本はベルルッティにとって特別な国であり、繊細さや精確さ、洗練や緻密さといった価値を共有してきた。国内で17番目となる新しいブティックのファサードは、靴をかたどったハンドメイドのセラミックタイルで彩られ、創業時の核となる価値を体現している。
一つひとつのタイルは微妙に異なる色彩を帯び、ベルルッティを特徴づける染色技法「パティーヌ」のユニークさを表現している。
店内に足を踏み入れるとまず正面に見えるのは、ベルルッティの核心を成す製品がディスプレイされたウォールと、フォレストグリーンの大理石で設えられたパティーヌ・カウンター。この場所で、お客様の大切なシューズやバッグを磨く。
ベルルッティで「シューリング」と呼ばれる、正方形のレザーパネルが敷かれたシューズの試着コーナーは2か所に配置され、メゾンならではのユニークなシューフィッティングの儀式が執り行われる。フォーマル、インフォーマル、レジャーと、異なるシーンに対応するフルラインナップをゆったりと選び、試着することができる。また、アメリカンウォールナット材の波打つような壁面は、ブティック全体に温かみのある、くつろいだ雰囲気をもたらしている。
天井の装飾もまた靴の木型にインスパイアされたデザインで、店内全体に開放感を生み出す。パティーヌが施された中央の天井をくぐって奥に進むと、その先にはよりパーソナルな空間として2つ目のシューリングがあり、ウエアのコレクションをゆったりと見ることができる。
ベルルッティ
フランスのメゾンであるベルルッティは、1895年にパリで創業された4世代続くブーツメーカーである。2005年にレザーグッズ、11年にはクロージングのフルコレクションを発表した。パリのマルブフ通りとセーヴル通りにあるアトリエでは、頭からつま先まで全身をフルオーダーで誂えることができるユニークなビスポークサービスを提供している。ベルルッティは現在、世界中に60以上の店舗を展開している。
