大賞の三原康裕氏「やっぱりファッションが好き」

三原康裕氏はスピーチの冒頭で「あと少しで30周年になろうとしております。周りの人がだんだんと年をとって引退したり、いなくなったり、色々なことがあるので、この機会を使わない限りもなかなかあいさつが言えない人もたくさんいるので、ぜひとも言わせていただきたいと思っております」と挨拶。そして、靴づくりから始めたことなどの経緯や、家族とのこと、同賞との関わりなど交えながら6分を超えるスピーチをし、「僕はやっぱりファッションが好きだし、その前にもアートが大好きで、ただそれだけでここまでやってきたような感じです。30年経ったのですけど、あっという間の30年だったんで、まあ、40年、50年でやっていけるかどうかは分かりませんけど、本当によろしくお願いします」と三原氏らしい自然体のスピーチを行った。

鯨岡阿美子賞 の三宅正彦氏「JFWを応援していきたい」

長年ファッション界に貢献した人・団体に贈られる鯨岡阿美子賞を受賞した日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)の前理事長の三宅正彦氏は「19年前にJFWをやろうじゃないかと。一番初めは経産省からの応援をいただき、そして我々でやっていこうということで、やってまいりました。年2回、ファッションショーをやっております。それからまた年2回、繊維産業の展示会をやっております。おかげさまで順調にやっていただきまして、本当に皆さんのおかげだと思います」と日本ファッションウィークの創設とこれまでの歩みを感慨深く語った。そして「今年の6月に私は理事長を退任いたしました。しかしながらJFWは応援していきたいと思っております」と今後の日本ファッションウィークへ期待を示した。

新人賞・資生堂奨励賞の村田晴信氏「新しい形のラグジュアリーブランドとして発信していきたい」

 新人賞・資生堂奨励賞を受賞した村田氏は晴れやかな表情で、「本当にうれしい気持ちです。思い返すと、本当に色々な方に感謝をしたいなと思っています。特に家族に最初に感謝を、どうしてもこの場で伝えたいというふうに思っていました」と冒頭で家族や仲間への感謝を伝えた。「日本の美意識とイタリアで学んできた理念をミックスして新しい形のラグジュアリーブランドとして発信していきたい」というブランド創設の志を改めて示し、「この賞をきっかけとして、これからグローバルにもっともっと広げていきたい」と今後の抱負を話した。

「ハルノブムラタ」のプレゼンテーションを開催

村田氏が20歳の時に初めて作った作品

 表彰式の後には村田氏が手掛ける「ハルノブムラタ」のショーを資生堂ビューティークリエイションセンターの協力で開催した。村田氏が20歳の時に初めて作った作品がファーストルックとして登場。村田氏が「これまでのベスト版」と説明するように、過去の様々なコレクションから選りすぐりのピースを集結したショーで観客を魅了した。

画像提供:毎日ファッション大賞

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