各年代の卒業ソングを振り返る
誰もが経験する“卒業式”という大きなイベント。この時に聴いた、歌った卒業ソングは、青春時代の思い出として記憶に残っている方も多いのではないだろうか。今回はいくつか印象的な卒業ソングをピックアップ。当時のことを振り返りながら、思い出の卒業ソングをもう一度聴いてみてはいかがでしょうか。
卒業ソングの定番と言えばコレ!
「仰げば尊し」
もはや知らない人などいない王道卒業ソング。1884年に発表された唱歌で、感謝をつづった学校生活を振り返る歌詞が印象的。
「蛍の光」
明治時代から歌われている唱歌。スコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」を原曲としている。仰げば尊し同様、合唱曲として歌われることが多い。NHK連続テレビ小説「マッサン」で、ヒロインのエリーが原曲のスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」を歌った。
「旅立ちの日に」
10~30代の方々には定番の卒業ソングとして認識している人も多いのでは? この曲は埼玉県の教員によって制作された合唱曲。1990年代後半から徐々に全国に広まり、今では各地の学校で卒業ソングとして定着した。SMAPなど、アーティストによるカヴァーでも有名。
1970年代
赤い鳥「翼をください」
フォークグループ赤い鳥が1971年に「竹田の子守唄」のB面としてリリース。その後、学校の教科書にも掲載され、合唱曲としても広まった。また、他アーティストによるカヴァーも多い。
荒井由実(松任谷由実)「卒業写真」
1975年リリースのアルバム『COBALT HOUR』に収録。また、赤い鳥のメンバーだった山本潤子、山本俊彦、大川茂の3人で結成されたハイ・ファイ・セットのシングルとして同時リリースされた。40代、50代の思い出の卒業ソングになっている。
海援隊「贈る言葉」
1979年に海援隊のシングルとしてリリースし、レコード売上げは100万枚超。元々は恋愛ソングであったそうだが、テレビドラマ『3年B組金八先生』の主題歌に起用されたこともあり、卒業ソングとして定着した。2004年にロックバンドFLOWがカヴァーしこちらもヒット。
その他
山口百恵「いい日旅立ち」/バンバン「いちご白書をもう一度/風「22才の別れ」/イルカ「なごり雪」
1980年代
斉藤由貴「卒業」
1985年にリリースされた斉藤由貴のデビューシングル。作詞は松本隆、作曲は筒美京平。情景が浮かんでくるような松本隆による歌詞も印象的。カヴァーも多く、今でも根強い人気を誇る。
尾崎豊「卒業」
1985年にリリースされた尾崎豊4枚目のシングル。思春期の感情をストレートに表現した歌詞が、当時の若者たちに大きな影響を与えた。死後20年以上経過した今現在でも、この曲の持つ影響力は大きい。
H2O「想い出がいっぱい」
フォーク系ポップデュオH2Oの5枚目のシングル。テレビアニメ「みゆき」の主題歌として人気を博した。青春の甘酸っぱさを感じる正統派の卒業ソングとして今でも人気。
その他
おニャン子クラブ「じゃあね」/柏原芳恵「春なのに」/菊池桃子「卒業-GRADUATION-」
1990年代
SPEED「my graduation」
女性4人組グループSPEEDの代表曲。140万枚以上の売り上げを記録し、90年代を代表する卒業ソングになった。
スピッツ「空も飛べるはず」
1994年にリリースした8枚目のシングル。96年に長瀬智也主演のドラマ「白線流し」の主題歌に起用され大ヒット。ドラマの影響もあり、卒業ソングとして人気を博す。
19「卒業の歌、友達の歌。」
「あの紙ヒコーキ くもり空わって」のカップリングとして収録。イラストレーター326による歌詞が共感を呼び、泣ける卒業ソングとして話題になる。
その他
Mr.Children「終わりなき旅」/ゆず「友達の唄」/渡辺美里「卒業」
2000年代
レミオロメン「3月9日」
2004年3月9日にリリース。沢尻エリカ主演のドラマ「1リットルの涙」の劇中で、生徒たちが合唱曲として歌ったことで卒業ソングとして人気になる。元々はレミオロメンのメンバーが友人の結婚式を祝うために制作した曲である。
Kiroro「Best Friend」
NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」の主題歌。卒業ソングとしても定着。2016年3月12日公開のディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』の日本版エンディングにも起用されることも決まった。
アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
元々は2008年のNHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲として書き下ろされた。自身の歌唱用にアレンジした曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」が大ヒット。
いきものがかり「YELL」
「YELL/じょいふる」の両A面シングルとして2009年にリリース。編曲は松任谷正隆。元々はNHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲として制作された合唱曲。歌詞の内容から卒業式や卒業生を送る会で使われることが多い。
その他
HY「旅立ち」/コブクロ「宝島」/嵐「旅立ちの朝」/川嶋あい「旅立ちの日に・・・」/V6「旅立ちの翼」/森山直太朗「さくら(独唱)」/EXILE「道」/タッキー&翼「卒業 ~さよならは明日のために~」/ZONE「secret base ~君がくれたもの~」/コブクロ「YELL~エール~」/ケツメイシ「トモダチ」/チャットモンチー「サラバ青春」/ケツメイシ「さくら」/コブクロ「桜」/SMAP「ありがとう」/AKB48「桜の花びらたち」/いきものがかり「SAKURA」/コブクロ「蕾」/GReeeeN「キセキ」/GReeeeN「旅立ち」/FUNKY MONKEY BABYS「旅立ち」/AKB48「10年桜」/FUNKY MONKEY BABYS「桜」/AKB48「桜の栞」
2010年代
AKB48「GIVE ME FIVE!」
2012年にリリースされた25枚目のシングル。センターは前田敦子。メンバーが楽器を演奏するミュージックビデオが話題になった。AKB48は卒業ソングを数多くリリースしている。
いきものがかり「ありがとう」
NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌。感謝の気持ちを綴った歌詞から、卒業ソングとしても定着した。いきものがかりは「SAKURA」、「YELL」、「歩いていこう」など、卒業ソングとして人気になっている曲が多い。
FUNKY MONKEY BABYS「ありがとう」
2013年にリリースされた彼らのラストシングル。ジャケット、ミュージックビデオに明石家さんまを起用。ミュージックビデオには明石家さんまが教師役となって卒業生を送り出すシーンがある。
西野カナ「Best Friend」
2010年にリリースしたシングル。友人に向けられた制作された楽曲ということもあり、卒業ソングとして人気を博している。
その他
FUNKY MONKEY BABYS「サヨナラじゃない」/GReeeeN「卒業の唄~アリガトウは何度も言わせて~」/EXILE ATSUSHI「桜の季節」
USENでは卒業ソングを集めて放送!
2月15日から3月いっぱいまで、USENでは「季節のJ-POPベスト・セレクション」チャンネルにて、“卒業”や“旅立ち”をテーマにしたJ-POPナンバーを放送。青春時代を彩った名曲を楽しむことができる。
また、本チャンネルは、卒業ソングだけでなく、サマーソングやクリスマスソングなど、春夏秋冬、それぞれの季節にあったJ-POPを時期に合わせてセレクトし放送している。
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レミオロメン
「3月9日」
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いきものがかり
「YELL」
- 西野カナ「Best Friend」