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前回は2015年の活動を振り返りながら、2016年序盤からの制作スケジュールなどについて明かしてくれた高崎晃。5月1日には東京・新木場STUDIO COASTにて、彼らとOUTRAGEとの共同企画による『LOUD∞OUT FEST 2016』も控えており、すでにそこには、あのANTHEMがスペシャル・ゲストとして迎えられることも決定している。ANTHEMは、言うまでもなく90年代後半にLOUDNESSに名を連ねていた柴田直人(b)の率いるバンド。昨年末のEARTHSHAKERとの初共演に続き、これまでのロック史にはなかった画期的な出来事が起こることになるというわけだ。

そして今年、その先に控えているのがヨーロッパ・ツアーである。欧州各地では5月末あたりから、温暖な季節を存分に謳歌しようと、毎週のようにさまざまなロック・フェスが開催されている。今年、現時点においてLOUDNESSの出演が公表されているのは、スウェーデンでの『SWEDEN ROCK』、ベルギーでの『GRASSPOP METAL MEETING』、ドイツでの『WACKEN OPEN AIR』『WACKEN OPEN AIR』、そして昨年も出演を果たしているスペインでの『ROCKFEST BARCELONA』といったところだ。

「今年は6月の後半から、またヨーロッパの大きなフェスへの出演がいろいろと控えてるんです。向こうのメタル・フェスとしては最大規模の『WACKEN OPEN AIR』の話も、ついに決まったしね。今のところ、『SWEDEN ROCK』から始まって『ROCKFEST BARCELONA』で終わるスケジュールになるのかな。ただ、6月から7月にかけてずっとヨーロッパに滞在しているわけにもいかないんで(笑)、おそらく途中で一度、日本に戻ってくることになると思います。もちろんそうして二回に分けてフェスをまわりながら、その合間を縫うようにしてLOUDNESSとしてのツアーも組んでいこうという話になっているんで、なかなか濃い日程になりそうですよ」

「2016年をもって、LOUDNESSのヨーロッパでの人気を不動のものにしたいと考えているんです。実際、かなりの数の熱心なファンが待っていてくれてるんですよ。去年、ギリシャとチェコに行った時にも、むちゃくちゃ歓迎してくれましたしね。ライヴ自体もものすごく盛り上がった。そういった国からは、当然のように“また来てくれ!”と言われてるし、ブルガリアとか他の国からもオファーがいっぱい来ていて。ヨーロッパは、かつてミュージック・フォー・ネイションズとかロードランナーといったレーベルが立ち上がったぐらいの頃からLOUDNESSの作品をディストリビュートしてくれていたんで、昔の曲とかがアメリカ以上に浸透しているようなところもあるんです。だから、なかなかマニアックなリスナーも多くてね」

アメリカをツアーすると『THUNDER IN THE EAST』(1985年)のアナログ盤のジャケットを差し出してサインを求められることが多いというLOUDNESSだが、欧州には『THE LAW OF DEVIL’S LAND~魔界典章』(1983年)や『DISILLUSION~撃剣霊化』(1984年)をこよなく愛するファンも多い。ちなみに1984年に行なわれたヨーロッパ・ツアーの模様は、『EUROBOUNDS』と題された映像作品としても当時発表されている。

もちろんLOUDNESSが持ち味をいかんなく発揮するのは、彼ら自身のライヴだ。フェスでは持ち時間も限られているし、日の高いうちにステージに立たなければならないケースも多々ある。もちろんこれまでの積み重ねにより、彼らの各フェスでの出演枠は徐々にヘッドライナー級に近付きつつあるわけだが、それでも制約が少なくないことは間違いない。が、高崎はこうしたフェスへの出演を意義深いものと捉えているようだ。

「やっぱり自分らだけでやっていたら、お客さんがぎょうさん集まったとしても規模や動員面での限界というのがあるじゃないですか。だけど大きなフェスであれば、わずか一回のステージで何万人もの人たちに観てもらえることになる。そこで今現在のLOUDNESSの破壊力とか熱いロック・スピリットといったものを感じてもらうことが何より大事やと思うし、そこで自分たちがいい演奏をすれば、それがまた自分たち自身の次のツアーにもフィード・バックされることになる。だからフェスへの出演というのはすごく意味のあることだし、積極的に取り組んでいきたいんですよね」

「しかも今年の場合、どのフェスも特に出演者の顔ぶれが濃いんですよ。『GRASSPOP~』にはBLACK SABBATHと同じ日に出ることになっているし、そのフェスにも『WACKEN~』や『ROCKFEST~』にも、IRON MAIDENが出ますしね。なんだか、世界的にもまたメタルが熱くなってきてる感じがするんですよ。実際、あちこち回りながらそれは実感してるんです。まあ、自分がメタルだからそう感じるのかもしれへんけど(笑)。会う人たちもメタルの人たちばっかりだからね(笑)。だけどもなんか、90年代とかとは明らかに違う空気というのを肌で感じますよ。若い世代のメタル・ファンもすごく増えてきてる。前回の話に出た『MONSTERS OF ROCK』のクルーズのほうは、どちらかというと80年代のバンドを懐かしむ的な傾向があると思うんだけど、デカいフェスとかに行くと若い世代のファンが“こんな音楽があったんだ!”と興奮してるのがわかるんですよ。そういう光景というのをもう何回も観てきたんで。これはやっぱりメタルの時代が来てるんだな、と思わされますよ」

ちなみにこれらのフェスのうち、筆者は過去に『WACKEN~』に二回ほど足を運んできたが、ドイツののどかな牧草地帯で繰り広げられるメタル一色のフェスは、激しくもピースフルで、メタル・ファンにとってはこの上なく心地好いもの。例年、出演ラインナップが発表されるずっと以前からチケットが完売になってしまうほどリピーターが多いことでも知られ、世界各国から筋金入りのメタル・ファンが年に一度集結する、聖地のようになっている。田舎道を会場に向けて進んでいくと、点在する民家に“駐車場貸します”の看板が掲げられているのを目にすることがあるのだが、そうした話をすると、高崎は「だったら僕らの(大阪の)地元のほうと同じやな。サッカーの試合があると、そういう看板が出てる家があったりするから」と言って笑っていた。「田舎がいいんですよ。そうじゃないと、大きな音も出せへんからね(笑)」とも。

そしてインタビューは、もう少しだけ続く。次回1月27日更新分では、また何かしらの新しい情報をお届けできるはずなので、楽しみにお待ちいただきたい。

文/増田勇一

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画像

昨年12月30日に六本木・EX THEATRE行われたEARTHSHAKERとのジョイントライヴの模様(トップ画像も)



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