1,300人のファンを無料招待して行われた今回のイベント。見どころは、280インチのモニターやアニメーション映像を使ったり、女性だけのオーケストラ「ステラ」との異色のコラボなど、これまでにない新しい演出で55年間にわたるヒット曲の数々を披露する構成。

「50年のときにひとつの区切りがつきましたので、55年はどうしようかなと思っていたのですが、今日まで歌ってくることができたのはファンの皆さんの支えがあったからこそなので、ファンの皆さんに感謝の思いを伝えたくて今回のイベントをやらせていただくことになりました。今日は、ファンの皆さんに感謝の気持ちを込めて、最後まで喜んでいただけるようなステージにしたいですね」と語った橋さん。

アニメ映像をバックに「面影渡り鳥」を歌ってオープニングの幕を開け、
「今日は全国から大勢の皆さまがこの会場に来てくださいました。有り難くて、うれしくて、感謝のしようもございません。こうして大勢の皆さまを前に歌が歌えるという喜び、何と幸せなことだろう……。今日はいつものスタイルのコンサートやリサイタル形式ではなく、まずいらしてくださったお客さまに対して感謝を込めたい。そして、今日まで支えてくださった皆さまと一緒に楽しんでいただきたい、そういう気持ちを込めて、タイトルは『ようこそ』と付けました」とあいさつ。

時代物メドレーから「潮来笠」「木曽節三度笠」「子連れ狼」、今年2月に発売した55周年記念曲「長州にて候」、思い出の青春メドレーから「江梨子」「恋をするなら」「恋のメキシカンロック」、女性オーケストラ「ステラ」の生演奏とコラボで「雨の中の二人」「霧氷」、それに「いつでも夢を」など、全29曲を熱唱。

途中、スペシャルゲストコーナーでは、テリー伊藤、五月みどり、ジュディ・オング、ピーター、川中美幸の豪華ゲスト5人がお祝いに駆けつけ、テリーは「僕は、橋さんがデビューして55年の間、ずっとファンなんです。ほとんどの曲が歌えますよ」、五月は「私は橋さんのすごいファンでして、私がまだ恋をしていないころ、こんなすてきな人は見たことがないと思って、橋さんのブロマイドをいつも帯の中に入れていました」、ジュディは「橋さんとは明星のころからの知り合いですが、人の心をふっと手で受け止めて、そっとそれを納める場所に納めてくださる方です。歌声も素晴らしいですが、それよりも人間的に素晴らしい先輩です」、ピーターは「橋幸夫さんの事務所からピーターとしてデビューして、7年間、お世話になりました。橋さんには弟のように可愛がっていただきました」、川中は「私が子どものころからうちの母が『橋幸夫はいい声しているなあ』と、そればかりでした。私が4歳のころ、『潮来笠』のレコードを蓄音機で遊んでいて、父にすごく怒られた思い出があります」と、それぞれ橋との思い出話や人柄などについて語り合った。

なお、10月28日には、ファンが選んだ100曲と特典カラオケ15曲の全115曲が収録された、デビュー55周年記念CD6枚組ボックス『橋幸夫 ベスト100+カラオケ15』(※)がリリースされている。

(※)
『橋幸夫 ベスト100+カラオケ15』
発売中
VFD-10300~10305
12,000円(税別)
お問い合わせ電話番号 0800-222-2811

橋幸夫「長州にて候」
橋幸夫「長州にて候」
発売中
VICL-37017
1,200円(税別)
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