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――「encore」初登場の丸本莉子さん。自己紹介の意味も含めて、音楽との出会いについて教えてください。

「小学生の頃に観た『聖者の行進』というドラマで、中島みゆきさんの〈糸〉が主題歌として使われていて。それを聴いたときに初めて音楽で感動しました。これが音楽との出会いだったのかなって思います。その後、中学生になると音楽の授業でギターを習って、これが上手に弾けたらかっこいいなって思い独学で勉強したんです。そして、ある程度弾けるようになったのが高校生になってから。そうすると今度は自分の声のキーに合った曲を作りたいとか、自分の気持ちを伝えたいとか思うようになって、高校2年生から路上ライブとか音楽活動をやるようになりました」

――作品はどんなシチュエーションで作られます?

「家で過ごしているときが多いんですけど、ああこの感情を歌にしたいって思った時に、とりあえずテーマをメモしてストックしておくんです。曲のほうはギターを持ってメロディを考えます。そうすると浮かんできたメロディと、ストックしておいたテーマが結びつくことがあります。後はテーマに沿ってメロディと歌詞を広げていきます」

――作品を通しての丸本莉子らしさとは?

「プラス思考を意識しているので、前向きになれるっていうのが私の作品にはどこかにあるんじゃないかなと。声にも特徴があるって言われていて、歌詞だけでなく声を聴くと前向きになれると言ってくださる方もいらっしゃるんです」

――すると、今回のミニアルバムのタイトルにもなっている「誰にもわからない」は、丸本さんの作品としては少し異質なテーマですよね。

「はい。……何度かお仕事をしたことのあるカメラマンさんが、27歳という若さで亡くなってしまって。悲しい気持ちと一緒に理不尽さを感じて、この気持ちを歌にしたいなって思ったんです。ただどうしてもテーマが重いから、どうやって歌にしていいか分からなくて。私、曲を作るときって起承転結を考えたいんですけど、この曲はどうやって完結させたらいいか。。。それで手つかずのまま2年が経った頃に、今度は一度対バンしたことのあるミュージシャンの方が亡くなられて。なんて不平等な世界なんだろうって。その時に、ストーリーを作り上げたいというのは私の願望なだけで、答えは出なくてもいいんじゃないかって思ったんです。心にあるもやもやした気持ちを吐き出すっていう表現もあるなって。そういう感情をぶつけた曲です」

――MVでの表情からも緊迫したものを感じました。

「監督さんが細かく指示を与えてくれて、“もうちょっと睨んでみようか”とか。最初は恥ずかしいって思いがあったんですけど、何度もやってるうちに、“私は何でこの曲を書いたのか”という事を思い出してきて、最後の方は恥ずかしさとか無かったですね」

――対して2曲目の「ガーベラの空」はワクワクするようなラブソング。

「これは初めて作詞家さんと共作した曲なんです。実は、私は花を枯らしてしまうタイプで、(この曲の主人公みたいな)繊細な女子になりたいって願望を抱きながら歌ってみました。この女の子は、前の彼氏が使っていたマグカップを現在の彼氏に出しちゃうんですけど、(ごめんなさいの意味を込めて)レモンを浮かべてますよね。私だったら普通に出しちゃうかも……。メロディもポップで、聴いたら散歩したくなるような仕上がりになっていると思います」

――そして3曲目が、先ほどのお話しにも出ていた中島みゆきさんの「糸」。路上ライブで最も多く歌ってきた作品だそうですね。

「はい。今年の7月から〈ライヴワーク2016~1万人との癒し旅~〉と題したフリーライブツアーをやっていて、そこでもこの曲をよく歌わせていただいています。路上ライブだと、あまり出会う機会のない人たちにも発信しなくちゃいけないのですが、この曲は誰もが知っているので、みんなとの距離が近くなれるような気がしているんです。しかも、あるファンの方が、私が私の作った曲を歌うのと同じくらい私が歌う〈糸〉が好きって言ってくれたんです。今回のアルバムでは、演奏をしていただいたミュージシャンの方々と一緒に〈糸〉の一発録りに挑戦してみました。感動的というより、スッと心に入ってくるようなアレンジになったかなって思います」

――「トロイメライ~人魚の夢~」は、切ない恋ごころを歌った作品です。

「私『リトルマーメイド』の世界観がすごく気に入っていて。いつか、人魚の恋と人間の恋を組み合わせた作品を作りたいなっていうのがあったんです。感情論を書いた曲なので、聴く人の心境で全く違った印象を持たれると思うんですよね。失恋した人も自分に当てはまると思うだろうし、恋人同士なんだけど中々会えないという人も自分に重ねあわせることができるだろうし」

――ちなみに、この曲を書かれた時、丸本さんがイメージしたのは今のお話で言うとどちら?

「そうですね~。作った時は片想いをイメージしていたかな。恋人のような片想い――伝えづらいんですけど、恋愛で生じる女の子の切ない想いを詰め込んで、人魚の恋と結びつけたという感じです」

――次の「ぷれぜんと」もこの季節の女の子の気持ちが素直に表現されていますよね。

「この曲は去年のワンマンライブの時につくった曲なんですよ。私のワンマンライブが〈丸本ん家(ち)へようこそ~ぷれぜんとふぉーゆー〉というタイトルで、そこに来てくれるファンの人たちに向けて作った曲です。去年のライブでサプライズ披露して、今回1年越しでバンドスタイルで収録しました」

――実際にプレゼントする時って、色々と悩んで選ぶんですか?

「そうですね。結構労力使ってリサーチします。でもこの作品で歌っているように、相手の喜んだ顔を見ることができたら、そんな労力も吹っ飛んでしまいますけどね。そうそう去年、お父さんの誕生日にジャージをプレゼントしたんです。そうしたら、“デザインが気に入らん”とか言って、弟にあげちゃったんですよ。だから、今年は奮発してマエケンモデルのジャージをプレゼントしました。そしたらめっちゃ喜んで。あの笑顔を見たら私もうれしくなりました。でも、着こなせてないんですけどね(笑)」

――「たどりつく場所」は丸本さんの地元でもある広島をイメージした曲ですね。

「元々“瀬戸内ブランド”っていう、瀬戸内海の魅力を発信していこうっていうプロジェクトのテーマソングだったんです。いまはそのキャンペーンが終了して、ミサワホーム中国さんのCMで使われています。広島に住んでる頃は、島が点在していて、広さが感じられない瀬戸内海って、海らしくないなって思ってたんです。でも上京してみると、海の向こうに街が見えるっていうのも瀬戸内海にしかない魅力だって気付いて。それに“帰りたいな”って思ったときに、“お帰り”って言ってくれる場所があるって素敵なことなんだって。そんな想いを込めた曲なんです」

――そして最後が、アッパーでガールズパワー炸裂の「ご機嫌ベイベー★」。

「最初から伝えたいテーマ――“どうせ一度きりの人生なんだから笑っていたい、愛ざれたい”というのがあったんです。インディーズの時に作った曲なんですけど、恋に悩んでいる人や、落ち込んでいる人に聴いてもらって、少しでも元気を出してもらえたらうれしいですね」

――もうすぐ2017年という事もあるので、来年の抱負とアーティストとしての長期的な展望について教えてください。

「2017年は、もっといろんなテーマの曲に挑戦しながら新しい私を発見して、たくさんの人に私の歌を届けたいです。以前から言っている武道館ライブも達成したいですね。アーティストとしての長期的な展望は、私が死んだあとでも残るような作品を数多く作りたいというのと、ほかの人に楽曲を提供できるようになりたいですね。今は自分のことでいっぱいいっぱいですけど。……あっ! それよりも遅刻をしないようにしなきゃ(笑)」

取材・文/encore編集部

■ライブ情報
丸本莉子ワンマンライブ「丸本ん家(ち)へようこそ~ぷれぜんとふぉーゆー2016~1in 東京」
公演日:2016年 12月 29日(木)
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
(〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2丁目29番5号 渋谷プライム6F)
開場/開演:18:30 / 19:00
席種:全席指定
料金:前売\4000 (税別) /当日\4500 (税別) ドリンク代別
詳しくは丸本莉子オフィシャルサイトにて



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12月21日(水)発売/VICL-64628/1,800円(税別)/AndRec


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