小沢健二が、吉岡里帆主演、千原徹也監督で7月14日公開の映画『アイスクリームフィーバー』のエンディングテーマ「春にして君を想う」を配信。あわせて特設サイト、春にして君を想う.netで自らデザインしたアナログ盤とアパレルを発表した。


サイトは「p5.js」ライブラリを使ったクリエイティブ・コーディングで書かれており、指やカーソルでさわると絵が動き、変化する。

「春にして君を想う」は小沢の活動停止前の最後のシングルとして1998年に発表された後、長く廃盤となっていて、アルバムにも未収録、配信もされていなかったが、発売から25年を経て、今夏、映画『アイスクリームフィーバー』のエンディングテーマとして、ふたたび街に流れることとになった。

曲はハバネラ調の、静かなジャズ編成の録音。透明度高くリマスターされた音源は、本日から配信各社で聴くことができる。2トラック入りの7インチアナログ盤と靴下、Tシャツ、ベースボールキャップといったアパレルは、期間限定の申込制で購入可能。

ビジュアルは小沢本人が描いた、パステル色のドット絵があしらわれている。また、これらのデザインは先日発表された東京大学での講義「東大900番講堂講義」に続くとのこと。

なお、6月20日から「春にして君を想う」をBGMとした『アイスクリームフィーバー』予告編も公開されている。


■Message from 小沢健二
ドット絵を描いてみました。「春にして君を想う」のリマスター、アナログ盤です。

透明ピンクのレコードの片面に、読書する猫、アイス食う鮫、マッチョ犬がレーザーで彫られています。抽象画みたいなジャケットも、ピクセルで描きました。シルクスクリーンで印刷してもらったので、手触りがあります。

これは素敵な映画『アイスクリーム・フィーバー』のエンディング用に元の音源をサラウンドにするのと一緒に、ステレオにもリマスターしたものです。とてもクリアーです。配信では、今日から聴けます。

「春君想」は28歳の時、大人っぽく録音したつもりだったのですが、今聴くと大変に子どもっぽく、まぁその、変わらないものは変わらないというか笑、今の自分もふくめ、開き直ってのリマスターです。

「子どものように甘えたい『のだ』」。なんという甘え! シリーズとしてソックス、Tシャツ、キャップもデザインしました。

サイトはぼくが最近興味を持っている「p5.js」というコードで、ドット絵のピクセルをダイナミックに動かせるようにコーディングしてもらいました。

このへんは例の、900番講堂での講義に続いていきます。九月の駒場、あるいは十月の追講義でお会いしましょう。

DISC INFO小沢健二「春にして君を想う Remaster + Reprise」

2023年6月30日(金)配信/7月14日(金)発売
7インチ(レーザーエッチング盤+シルクスクリーン印刷ジャケット)/PDKV-1002/3,500円(税込)
ユニバーサル ミュージック

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