9日、ドリーミュージックから新人アーティスト Mashoe(マシュー) が、デビューシングル「All I Need」でメジャーデビューを果たした。

R&BやFunkといったブラックミュージックに深くルーツを持ち、トラックメイクも自身で手がけるMashoe。デビューシングル「All I Need」は、彼が持つ豊かな音楽性を存分に発揮した一曲であり、「捜し出せずにこのまま 会えなくなるなら いっそもう殺してくれ」というフレーズにもある通り、過剰なほどの愛情が本能的に込められ、一度ハマったら抜け出せない「沼恋」を彼の内面に渦巻く感情でストレートに表現されている。そして、それを歌い上げるのは、彼の持つ唯一無二のシルキーな歌声。その声が、切なくもエモーショナルな響きを帯び、大人の恋愛の機微を鮮やかに描き出す楽曲に仕上がっている。

さらに、楽曲リリースと同日の79日(水)18時には、「All I Need」のミュージックビデオも公開となった。このMVは、楽曲の世界観をさらに深く掘り下げた、視覚的にも魅力的な作品だ。アメコミのようなイラストを基調とし、物語形式で流れるように展開されていく構成は、観る者を飽きさせず、スタイリッシュな音楽と映像が見事に融合し、Mashoeのアーティストとしての表現力をより一層際立たせる映像体験を提供している。

All I Need」は、夜の街を歩く時や、ゆったりとしたドライブの際に、ぜひプレイリストに加えてほしい一曲である。音楽シーンに新たな風を吹き込むこととなるであろう今後のMashoeの活動に、ぜひご期待いただきたい。

Mashoeコメント
直情的でダンサブルな楽曲になっており、所々に仕掛けも混ざっていて、聞きごたえのある曲になっています。Ovallのお2人によるベースとギターも最高なので、是非踊りながら聴いてください!

ライナーノーツ
「捜し出せずにこのまま 会えなくなるなら いっそもう殺してくれ」――そんなフレーズすら飛び出す、過剰なほどの執着的な愛情を歌うラブソングが、しかしこんなにも清々しく甘美に響くのは何故だろう。ひとつ言えるのは、このMashoe“Al I Need”には後悔や感傷が入り込む余地がないのだ。欠落や満たされなさはある。しかし、この曲は聴き手に傷の舐め合いを求めてはいない。馴れ合いや癒着を求めることもない。“Al I Need”はひとえに、愛するものを求める本能の中で、刹那に燃え上がる命の姿を描いている。欲しいものを欲しいと叫びながら、自らの愚かしさすら抱きかかえて燃える命の姿を。欠落しながらも完結した、ひとりの人間の愛の世界。だからこの曲は清々しく、美しい。
甘ったるい共感よりも力強く現実を突きつけるようなサウンドは、Mashoe19601980年代のファンクやソウル、ディスコ、ヒップホップが持っていた猥雑なエナジーをこの2025年に引き継ぐ存在であることを伝えている。何より、私はMashoeの奥にプリンスの存在を感じている。その獰猛なコミュニケーション欲求と品性の中で独自進化を遂げ続けたあの偉大なプリンスのように、Mashoeもまた彼だけの進化を遂げていく――そんな未来が私は見たい。
ライター:天野史彬

RELEASE INFROMATION

Mashoe「All I Need」

79日(水) RELEASE

Mashoe「All I Need」

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