IMP.が初の単独コンサート『DEPARTURE』の初⽇公演を、6⽉13⽇に東京・有明アリーナで開催した。1st Albumと同タイトルを掲げて⾏われた本公演は、活動歴の⻑い彼らにとって念願の単独公演。メンバーはもちろん、ファンも特別な思いを持って臨んだ記念すべき⽇であった。

会場は、彼らの晴れ舞台を待ち望んでいたPINKY.(IMP.ファンの名称)で満員に。期待に満ちた空気の中、暗転。⼤きな歓声が響き渡る中、正⾯の巨⼤なスクリーンには世界地図が映し出され、IMP.の楽曲タイトルが次々と浮かび上がる。七⾊の光が⾼く上ると、特効の花⽕が放たれると共に、メンバーが姿を現した。

ゴールドに輝く⾐装をまとった7⼈は、「SWITCHing」から勢いよくスタート。横⼀列に並び、⼀⽷乱れぬダンスパフォーマンスを披露する。最初から圧倒的な求⼼⼒と⾼揚感で、観客の⼼を⼀気に掴んだ彼らは、続く「DO IT!!!」でさらに勢いを加速。センターの佐藤新の完璧に決めた表情がカメラに抜かれた瞬間や、鈴⽊⼤河のクールな台詞で締めくくられたラストは、歓声があちこちから⾶び交った。

IMP.のデビュー曲「CRUISIN'」では、横原悠毅が⽢い歌声で観客を酔わせ、椿泰我がパワフルで重厚感あふれるラップをかます。曲中にメンバーの⽴つステージが⾼くせり上がると、アリーナの観客の頭上を移動。近距離に現れた彼らの姿に、嵐のような歓声が響き渡る中、メンバーは⼀⼈ひとりと⽬線を合わせるように優しく微笑んだり、⼆階や三階にも⼿を振ったりと、思い思いの⽅法でファンに感謝の思いを伝えた。

熱く燃える思いを現すような真っ⾚なライトの中で披露した「Into The Wild」では、アッパーなサウンドに⼒強い歌声を乗せ、これまでにない勇ましい表情を⾒せる7⼈。佐藤が「俺たちの⼼をもっと熱くさせてくれよ!」と叫ぶと、会場の熱量はさらに上昇し、盛⼤な盛り上がりを⾒せた。

最初のMCでは、椿が「みんな、お待たせ!」と明るい笑顔を⾒せ、鈴⽊は「もっともっと声出せますか! その調⼦でよろしく」とクールに煽る。佐藤も「俺が知ってるPINKY.はそんなもんじゃない! 沸いてくれ、有明!」と熱く呼びかけた。

ここで基が、得意のボイスパーカッションをソロで披露。徐々に加速し、迫⼒を増していくパフォーマンスで会場を圧倒し、たった⼀⼈で有明アリーナを盛⼤に沸かせた。続いて、鈴⽊、基、椿によるユニット曲「T.T.M」へ。⿊のシックな⾐装に⾝を包んだ3⼈は、鋭いラップとダンスを披露。鈴⽊のハイキックを取り⼊れたアグレッシブなパフォーマンス、椿の全体の勢いを加速させるスピード感のあるラップ、基のエネルギッシュなダンスと、各々の魅⼒をステージで表現した。

クールな雰囲気をそのままに、妖艶かつダークな「Butterfly」、怪しく危険な⾹り漂う「Lady dangerous」と、アルバム『DEPARTURE』の中でも⼤⼈っぽいナンバーを披露。かと思えば、「Ice cream」では⽢い歌声と爽やかな笑顔で観客の⼼を擽る。続く「Backbeat」「SHAKE ME UP」では、メンバーがトロッコに乗り、スタンド席の観客の⾄近距離に接近。⼿を振ったり、屈んで視線を合わせたりと、ファンとのコミュニケーションを楽しむ。さらに、客席の間の通路へ降りて、その場で歌う場⾯も。

興奮の冷めない中、改めてメンバーの⾃⼰紹介をしつつ、今の気持ちを伝える。基は「ちゃんと⾒えてますよ、ありがとう! やっとこの場所でみんなに会えたね」と⼿を振って会場中を⾒回す。影⼭は、「⾃分たちの名前をアリーナで⾔える⽇が来るとは思ってなかったぜ!」と感無量な様⼦。横原は「3年半くらい前に、“2年後にアリーナやります”って⾔ってたんだけど、もう3年半経ってたね。お待たせしました」と語り掛ける。松井が「まだちょっとふわふわしてる感覚。アリーナでやれてるんだなって」と噛み締めつつ、「楽しんでますか!」と客席に呼びかけると、⼤きな声援と拍⼿が返ってくる。横にいた影⼭も満⾯の笑みで両⼿を上げ、⾃分も楽しんでいることを全⼒でアピールした。

基の“みんなに伝えたい曲”という紹介に続いて始まったのは、バラードソング「How good we are」。強い思いを込めて歌う切実な彼らの顔が、再びスクリーンに映し出された世界地図の上をゆっくりと流れていく。7⼈が懸命に届けた歌声で会場はいっぱいになり、優しいムードに包まれた。ここで、IMP.の後輩でもあるTRAINEEのwink firstが登場し、「CANDY」でキュートなパフォーマンスを披露。さらに、この⽇初めて素顔と名前が解禁されたDeePalsたちも加わり、エネルギッシュなダンスナンバーで会場を盛り上げた。

影⼭と横原によるユニット曲「それでいい。」では、切ないラブソングを歌い上げ、会場を酔わせる。真っすぐで⼒強い影⼭の声と、抑揚をつけたエモーショナルな横原の声が混ざり合い、極上のハーモニーを奏でた。続く佐藤と松井のユニット曲「Go Crazy」は、⼤⼈っぽいセクシーなナンバー。透けた⿊い紗幕が覆い隠すセンターステージでは、松井が佐藤を後ろからハグしたり、指先を触れ合わせたり、視線を絡ませたりと、妖艶に踊る⼆⼈の姿は何度も会場を沸かしていた。

ここで5⼈が合流し、「SYNERGY〜以⼼伝⼼〜」へ。紗幕にはまるで七⾊の蛍が⾶び交っているような幻想的な演出が施される中、しなやかで美しいダンスパフォーマンスを披露。続く「FLOW」では重ためのサウンドに合わせてダウナーでアンニュイな表情を垣間⾒せ、轟⾳と共に始まったアッパーな「The Core」ではヘヴィなサウンドにも負けないパワフルな歌声を届けた。

爽快なバンドサウンドの「AKANESAKU」では、ステージの端ギリギリまで⾏き、観客の間近でパフォーマンスをするメンバー。圧倒的な⾼揚感の中、松井は拳を握りながら、がなるような⼒強い声を放ち、影⼭は汗でぬれた髪を振り乱しながら⾶び跳ねる。彼らのグループ名を冠した⼤切な楽曲でもある「IMP.」では、佐藤が最初のサビのフレーズを歌った瞬間に歓声が沸き起こり、7⼈の背後のスクリーンには炎が燃え盛る。“ここから出発するんだ”という気迫に満ちた彼らの瞳はギラギラとした闘志に満ちていた。

「この曲が来たときから、単独公演で初披露しようとメンバーみんなで決めていました。PINKY.のみんなに⼼を込めて歌います」と佐藤が紹介して歌い始めたのは、「To U」。<ありがとう伝えたくて 今…愛を誓う>から始まる、PINKY.へのラブソングのようなこの曲を、⼀つ⼀つの歌詞に⼼を込めて歌い上げる。スクリーンには感極まった7⼈の表情が映し出され、そんな彼らの思いを受け⽌めるように、客席では無数のペンライトの光があたたかく揺れていた。

ライブもいよいよラストスパートへ突⼊しようとする中、“撮影OK”のアナウンスがスクリーンに表⽰され、観客はスマートフォンのカメラをステージへ向ける。ここで披露したのは、アルバムのリード曲でもある「NINNIN JACK」。ヒップホップ調のサウンドに中毒性のあるメロを乗せたこの曲で、世界へ向かって⾃分たちの存在を⾒せつけるように、全⼒のパフォーマンスを届ける。

再び会場が熱気に満ちたところで、「I Got it」を投下。真っ⾚なレーザーが⾶び交う中、ダイナミックかつ緩急をつけたダンスで沸かせる。
「ROCKINʼ PARTY」ではステージから炎が噴き出す中、センターステージに集結した7⼈が暴れ回り、炎の熱気に負けないほどの熱いパフォーマンスを届けた。

そして本編ラストを飾ったのは、未来へと向かう⼒強さを感じさせる「CHASE」。観客も⼀緒に声を合わせて歌い、会場中が幸せなムードでいっぱいに。ステージからは花⽕が噴き出し、スクリーンには無数の流れ星が流れ落ちる、夢のような幸福感の中、たっぷりと余韻を残してステージを去った。

⽌まないアンコールに応えて再び登場したIMP.は、この⽇のラストソングとして「CRUISIN'」を再び披露。松井と佐藤は肩を組み笑いながら顔を⾒合わせ、鈴⽊と基、横原は会場の隅々にまで⼿を振る。椿と影⼭は最後の最後まで熱量たっぷりに全⼒のパフォーマンスを届けた。最後は全員が⼿を繋ぎ、観客と共に「俺たちが、IMP.!」と叫び、華やかな⾦テープが舞う中、ライブは幕を下ろした。

6⽉13⽇13:30公演SET LIST
1. SWITCHing
2. DO IT!!!
3. CRUISINʼ
4. Into The Wild
5. T.T.M.
6. Butterfly
7. Lady Dangerous
8. Ice cream
9. Backbeat
10. SHAKE ME UP
11. How good we are
12. CANDY
13. それでいい。
14. Go Crazy
15. SYNERGY ~以⼼伝⼼~
16. FLOW
17. The Core
18. AKANESAKU
19. IMP.
20. To U
21. NINNIN JACK
22. I Got It
23. ROCKINʼ PARTY
24. CHASE
<ENCORE>
1. CRUISINʼ

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