今年の4月に最新アルバム「あそび」をリリースし、6月から全4都市8会場を巡るアリーナツアー「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2025 〜ASOBI〜」を開催してきた、いきものがかり。
約4年ぶり、2人体制では初となるアリーナツアーとなった今回は、ライブ本編中での新曲の初披露や、大阪公演でゲストとして松下奈緒さんを迎えるなど、昨年グループ結成25周年を迎え、来年にはデビュー20周年を迎えるなか、その内容にも2人のチャレンジングな姿が垣間見えるものとなった。
ツアーファイナル・横浜アリーナ公演には1万人のファンが集まり、開演前から会場内のブースにて賑やかな光景が。
開演時間を迎えると、ステージ上のビジョンに、バックヤードで円陣を組むメンバーとサポートメンバーの姿が。
毎公演楽屋で恒例となっているダジャレ円陣の様子を中継するとそのまま2人の姿をカメラが追い、ステージに登場。
「みなさん、お集まりいただきありがとうございます」とMCをしながら、メンバーは会場のセンターステージに移動。
「それでは、いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2025 〜ASOBI〜スタートです」と水野のMCに続き、今年SNSを中心にリバイバルヒットを記録した「コイスルオトメ」と「気まぐれロマンティック」を披露。
開演から一気に会場のボルテージが上がると、これも毎度ツアー恒例となっている「こんにつあー」の掛け声をMC中にファンとやり取り。
「キミがいる」「いつだって僕らは」最新アルバム「あそび」から「彩り」をパフォーマンスすると、「ありがとう」蓮見翔(ダウ90000)が作詞を手がけた「あの日のこと」を披露。
MCでは、新曲「生きて、燦々」のコーラスをファンに歌ってもらいその声を収録。
このコーラスを含んだヴァージョンが後にリリースされることが明かされた。MCを終えると、「帰りたくなったよ」を「いきものがかりmeets」に収録された上白石萌音「帰りたくなったよ」のアレンジにインスパイアされた今回初めて披露するアレンジでパフォーマンス。
続く「夕焼けがうまれる街」では夕暮れを思わせるオレンジのライティングの中、アウトロのストリングスのパフォーマンスも印象的に。
今回のツアーは「できるだけみんなの近くに行けるように」と2人がMC中でも言うように、ファンに寄り添う様々なステージングも特徴的。
センターステージに戻った2人は人気楽曲「ブルーバード」「うるわしきひと」を披露。
最新アルバムから「うきうきぱんだ」の演奏が始まると、フロントステージのほうではサポートメンバーがパンダの着ぐるみを着て、さらに会場は賑やかな熱量に。
定番曲「じょいふる」ではインスタライブやTikTokライブを毎会場行い、会場へ足を運ぶことのできないファンへもその様子を届けた。
吉岡はMCで、
「今日はみんなの近くに行こうと思って、センターステージに行ったんだけど、みんなの表情がすごくよく見えていろんな人が見えて。私たち、結成したときは地元の駅で止まってくれる人ゼロ人だった時もあったのに、こうやっていろんな場所から来てくれて本当に夢みたいです。
みんなも毎日いろんなことがあって、自分たちもいろんなことがある中で、また次の曲を作ろうとしていて。でも転んだり楽しんだり、いろんな思いをしながら日々過ごしています。でもまた。新しい曲を作ってライブに帰ってくるので、また来てくれたら嬉しいなと思います。今日は本当にどうもありがとうございました。」とファンにメッセージを送り、本編最後「笑顔」を披露すると、メンバーはステージを去る。
すぐさま、会場からはアンコールを求める手拍子が。その声援を受けて、2人は再びステージに戻り、水野のピアノと吉岡の歌声だけの「YELL」を披露。
曲終わりのMCでは吉岡・水野ともに「軽やかな曲」として紹介した「遠くへいけるよ」を続けて披露。
最後の曲を前に水野は
「最近は前に進む、という気持ちを込めて、必ず最後に新曲をやっています。ツアーが終わって今日のライブが終わって、みなさんも日常に戻っていかれると思います。
この瞬間が、日常に戻った後のみなさんの日々の追い風になればいいなと、そんなふうに思っています。
ひとつひとつの怒りとか喜びとか悲しみとかそういう感情を、大きな声とかシンプルな物語とかに、奪われないでください。(次の曲は)今の目の前の日々が一番大事だという大事なことを、真正面から唄った曲です。健康に気を付けて、また会いましょう。このツアー最後の曲です!」とMCをし、10月放送のTV アニメ「キングダム」第6 シリーズオープニングテーマとして決定している「生きて、燦々」を披露。
曲の雰囲気そのままに、壮大な空気のまま、ライブは幕を閉じた。
今回のツアーは約6万人を動員。ライブの模様は動画配信サービスU-NEXTにて生中継もされており、ツアーファイナルの横浜アリーナ公演には、会場に訪れた約1万人が大熱狂。
7月23日には、昨年初開催した弾き語り武道館公演「いきものがかり 路上ライブ at 武道館」の模様を収録した、映像商品をリリース。
新曲「生きて、燦々」の発売情報に関しては、追って公式ホームページ等で発表予定。
これからのいきものがかりの活動にご注目ください。
本公演の模様は、7/21(月・祝)よりU-NEXTにて見逃し配信されます。詳細は視聴ページをご覧ください。
視聴ページ:https://t.unext.jp/r/ikimonogakari
写真:横山マサト
【「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2025 〜ASOBI〜」 2025年7月20日 横浜アリーナ公演 セットリスト】
M1 コイスルオトメ ‒ From THE FIRST TAKE
M2 気まぐれロマンティック
M3 キミがいる
M4 いつだって僕らは
M5 彩り
M6 ありがとう
M7 あの日のこと
M8 帰りたくなったよ
M9 夕焼けが生まれる街
M10 ブルーバード
M11 うるわしきひと
M12 うきうきぱんだ
M13 じょいふる
M14 笑顔
M15 YELL
M16 遠くへいけるよ
M17 生きて、燦々
<いきものがかりプロフィール>
1999年2⽉1⽇、⼩・中・⾼校と同じ学校に通っていた⽔野良樹と⼭下穂尊が「いきものがかり」を結成。地元の厚⽊・海⽼名や⼩⽥急線沿線で路上ライブ活動をスタート。1999年11⽉3⽇、同級⽣・吉岡くんの1歳下の妹・吉岡聖恵が「いきものがかり」の路上ライブに⾶び⼊り参加したことをきっかけに、3⼈組となる。
2006年3⽉15⽇に「SAKURA」でメジャーデビュー以降、「ありがとう」「YELL」「ブルーバード」「風が吹いている」など数々のヒット曲を世に送り出す。2021年夏をもって2人体制での活動がスタート。
2024年は、2人体制初、グループとして14年ぶりの全国ホールツアーの開催に加え、「青のなかで」「運命ちゃん」「晴々!」「Challenger」「ドラマティックおいでよ」等タイアップ楽曲を数多くリリースする中、初のノンタイアップシングルとなった「会いたい」は2024年11月11日付オリコン週間シングルランキングTOP10入りを果たす。
グループ結成25周年を迎えた2024年11月には自身初の武道館弾き語り公演を開催。2025年4月30日に、11枚目のアルバム「あそび」をリリース。
6月から4都市8公演にわたって開催された「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2025 ~ASOBI~」を大成功に収めた。