7月から各地のライブハウスとホールを巡ってきたソナーポケットの全国ツアー「meeet」が10月12日、東京・昭和女子大学 人見記念講堂でファイナルを迎えた。デビュー初期からのキラーチューン「LOOOP」で勢いよくライブはスタート。キャリアに裏打ちされた圧巻のパフォーマンスと、聴き手の共感を呼び起こす楽曲の力で会場は瞬時に心地よい一体感に包まれていく。派手な演出に頼らないシンプルなライブフォーマットで展開していくステージ。それはある種、ソナポケの原点でもある。だからこそ、結成から約21年、メジャーデビューから約18年という長いキャリアで培われてきた真の実力が浮き彫りになる。だからこそ、大きな愛を描いたライフソングとも言える「一生一瞬」や、ストレートなラブソング「100年先まで愛します。」が圧倒的な説得力を伴って響いていく。

 久しぶりのソロコーナーではeyeronが「shortcut」、ko-daiがこのツアーのために書き下ろした新曲「今日だけは」を披露してくれた。強靭なフィジカルで客席を巻き込みながらメッセージを放っていくeyeronと、心を揺さぶる歌心で感情の機微を繊細に、エモーショナルに紡いでいくko-dai。そんな2人の歌い手のスタイルの違いが、ソナーポケットというグループの持つ奇跡のバランスをあらためて伝えていた。

 メジャーデビュー曲「Promise」をはじめ、「キミ記念日~生まれてきてくれてアリガトウ。~」「好きだよ。~100回の後悔~」といった彼らの代表曲の数々では、ソールドアウトの会場を震わせる大合唱が巻き起こる。客席を埋め尽くしたソナサポ(ファンネーム)たちそれぞれの様々な思い出が、楽曲の世界に美しく、そして切なく重なっていく。

 もう1人のメンバーも忘れてはいけない。ここ最近はソナポケの応援隊長として手腕を奮っているmattyのソロパートでは、インストナンバー「Are you Ready!!!」を披露。自身の激しいギタープレイや客席に向けてボールを投げ込むことで、会場の熱量をさらに沸騰させていく。ソナポケの根幹を支えながら、ソナサポとの距離をより密なものとする彼の存在もまたかけがえのない重要なピースだ。

 mattyが高めたテンションを受け継ぎながらライブはクライマックスに突入。「GIRIGIRI」「熱波 DE サウナ」「ソナポケ☆DISCO」と、息もつかせぬアッパーチューンを連発、会場の空気を熱くかき回していく。そして、最幸の大合唱を巻き起こした大ヒットナンバー「365日のラブストーリー。」でライブ本編の幕を閉じた。

 暗転した会場。突如、ステージ上のスクリーンに重大発表の文字が映し出される。大きく騒めきだす客席。重大発表のひとつ目は、来年1月に大阪と東京の2カ所でソナポケ2度目となるビルボードライブ「Sonar Pocket Billboard Live 2027 ~Happy New Year~」が開催されること。ふたつ目は、来年2月23日にアコースティックミニアルバム「ソナポケイズム ~アコースティックのカタチ①~」がリリースされること。3つ目は、来年8月から全16公演の全国ツアー「ソナーポケット全国ツアー2027 ~Promise~」が開催されること。怒涛の嬉しいニュース3連発に割れんばかりの歓声が巻き起こる中、ソナポケの3人が再び登場し、アンコールがスタート。「月火水木金土日。~君に贈る歌~」「ソナサポに贈る歌~SSCのテーマ~」の2曲を熱いパッションと共に届けてくれた。その後、メンバーたちがそれぞれに今の思いを語り始める。

「ko-daiとmattyに出会うことができて、今も彼らがいるから成長できてるなって心から思ってます。あらためてリスペクトを贈ります、ありがとう! このメンバーと会えたからソナーポケットとして18年歩んでこれた、そしてみんなと出会えた。まだまだここからスタートだと思ってます。共に汗かきながら、ベソかきながら、笑顔でまた会える日を心待ちにしています。今日は最高の時間をありがとうございました!」(eyeron)

「結婚したり、子供が生まれたりして、ソナポケのライブから離れていた人たちがたくさんいて。でも今回、そうやって一回離れても戻ってきてくれるファンの人たちもいて。それって18年やってきたからこそなんじゃないかなって思います。ソナポケのライブは、実家みたいな存在じゃないかなって勝手に思ってます。離れるとその良さを知るし、いつ戻ってもいいし、戻ったときに他愛もない話をしてほっこりしたり、元気をもらえたり。そういう温かい場所、ライブという場所は絶対絶やしてはいけないなと思いました。30周年、40周年、カラダ続く限り3人でこの場所を守っていきたいと思います。また遊びに来てくれますか? またライブ会場でお会いしましょう!」(matty)

「すごくすごく幸せな時間でした。ライブは僕にとって人生で一番幸せな時間なんです。ようやくこのツアーを周って、歌が、歌うことが好きになったんですよ。(長年患ってきた発生障害で思うように)歌えないときはほんとしんどくて。でもこのツアーを周って、音楽っていいなって、歌って楽しいなって思えるようになりました。それもすべてが応援してくれるあなたのおかげです、本当にありがとう。もっともっとみんなが誇れるようなボーカリスト目指して頑張っていきます。それぞれの毎日に戻っても、僕ら3人はあなたの帰りを待ってるので、一回り成長した姿で、そして笑顔で再会しましょう。今日はありがとうございました!」(ko-dai)

 この日のラストナンバーは「花」。ソナポケの3人が届けるあたたかなメッセージに呼応するように、客席には無数の笑顔の花が咲き誇っていた。約2時間20分に及んだ全国ツアー「meeet」ファイナル公演。アーティストとファンのという関係性を超えた確かな絆が、何があっても決して揺らぐことのない絆が、そこにはあった――。

 2008年のメジャーデビューから18年。大きな期待を背負って漕ぎ出したソナーポケットという船だったが、当初は思ったような結果を出せずもどかしい思いを抱く時間を過ごすこともあった。そこから、ラブソングという大きな武器を見出し、大ヒットナンバーを続々とリリース。2012年には初めての日本武道館公演も大成功に導いた。一躍トップアーティストとしての地位を築くこととなった彼らだが、以降の歩みは決して順風満帆なものでもなかった。多くのアーティストがそうであったようにコロナ禍で立ち止まざるを得ない時もあったし、ko-daiが10年以上にもわたって過緊張性発声障害と闘ってきたことを公表、ライブ活動を休止した時期もあった。移り変わりの激しい音楽シーンにおいて、様々な理由から離れていくファンの存在を実感することもあったはずだ。

 しかし、彼らはソナーポケットであることを諦めず、ここからさらなるギアを上げていくことを決めた。その一つのトライが、今年行ったショッピングモールツアーだろう。無数の人たちが行き交う場所で、自分たちが信じる音楽を鳴らすこと。そこには、長年支えてくれているソナサポとの絆をより強固なものにしたいという意図以上に、離れていたかつてのファンにもう一度振り向いてもらいたい、ソナポケの魅力に触れていない新たな人たちと出会いたいという熱い思いが注がれていたはずだ。

 その成果は各地で大盛況となった「meeet」ツアーにしっかりと現れていたように思うが、彼らはまだまだ「再会」という大きなテーマを掲げて走り続けて行く。バンド形態でパフォーマンスする2度目のビルボードライブ「Sonar Pocket  Billboard Live 2027 ~Happy New Year~」では、ソナポケが持つ表現の幅をしっかりと見せつけ、通常のライブとは違った魅力を見せつけてくれることだろう。デビュー当時から大切にしてきた“ソナポケイズム”というワードを復活させ掲げたミニアルバム「ソナポケイズム ~アコースティックのカタチ①~」には、原点を見つめ直しつつも、鮮やかな最新の姿がしっかりと刻みつけられることになるはずだ。そして、全国ツアー「ソナーポケット全国ツアー2027 ~Promise~」では、“約束”から始まった彼らの長い旅をなぞりつつ、未来に向けた新たな“約束”を交わしていくことになるに違いない。

「今のソナーポケットとしてもう一度、日本武道館のステージに立つ」

 そんな目標の元、2年後に控えるメジャーデビュー20周年に向けてがむしゃらに走ろうとしているko-dai、eyeron、mattyの3人からなるソナーポケット。その未来に大いなる期待を寄せたい。

Text by もりひでゆき

Photo by @mmelonpan

<セットリスト(10月12日 東京公演)>

M1 LOOOP

M2ネバギバ!

M3 ベストフレンド

M4 一生一瞬

M5 100年先まで愛します。

M6 Shortcut(eyeron ソロ)

M7今日だけは(ko-dai ソロ)

M8 Promise

M9 キミ記念日 〜生まれて来てくれてアリガトウ。〜

M10 君と見る未来。

M11 Good bye 大切な人。

M12 好きだよ。〜100回の後悔〜

M13 Are you Ready!!!(matty ソロ)

M14 GIRIGIRI

M15 熱波 DE サウナ

M16 ソナポケ☆DISCO

M17 365日のラブストーリー。

=アンコール=

EN1 月火水木金土日。〜君に贈る歌〜

EN2 ソナサポに贈る歌 〜SSCのテーマ〜

EN3 花

⚫︎『Sonar Pocket Billboard Live 2027〜Happy New Year〜』開催決定
2027年1月10日(日)ビルボードライブ大阪
2027年1月17日(日)ビルボードライブ東京
詳細:https://www.sonapoke.jp/news/detail.html?id=17503

⚫︎2027年2月23日(火祝)、ミニアルバムリリース決定!
「ソナポケイズム 〜アコースティックのカタチ①〜」
詳細:https://www.sonapoke.jp/news/detail.html?id=17504

⚫︎『ソナーポケット 全国ツアー2027〜Promise〜』開催決定
<ホール公演>
8月21日(土)千葉・浦安市文化会館大ホール
9月4日(土)福岡・福岡国際会議場 メインホール
9月23日(木祝)大阪・オリックス劇場
11月6日(土)愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
11月20日(土)東京・昭和女子大学人見記念講堂
11月21日(日)東京・昭和女子大学人見記念講堂

<ライブハウス公演>
8月28日(土)静岡・LIVEROXY SHIZUOKA
9月5日(日)熊本・熊本B.9 V1
9月12日(日)北海道・PENNY LANE24
9月19日(日)宮城・Rensa
9月20日(月祝)福島・HIPSHOT JAPAN
10月9日(土)新潟・NIIGATA LOTS
10月10日(日)石川・REDSUN
10月16日(土)愛媛・Wstudio RED
10月17日(日)岡山・CRAZYMAMAKINGDOM
10月23日(土)沖縄・桜坂セントラル

詳細:https://www.sonapoke.jp/news/detail.html?id=17505

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