──先ほどの撮影を間近で見ていて、あらためてみなさんのイケメンぶりを痛感したんですけど、表情や仕草、ポーズはどうインプットしているんですか?

赤星良宗「男性アイドルさんを参考にする場合もあるんですが、やっぱり風男塾を卒業した先輩方を参考にすることが多いです。特に、この1年は結成15周年イヤーということで、過去の映像などを振り返ることも多かったので、俺は加入して1年4ヵ月ですけど、風男塾の歴史からたくさんのことを学んでいます」

──確かに、風男塾には15年の歴史を彩ってきた先輩たちという、格好のお手本がいますもんね。それが今の7人の財産になっているという。すごく腑に落ちました。そして、その15周年イヤーの締めくくりとなる「風男塾LIVE 15th ANNIVERSARY FINAL ~歌鳥風月~」が、9月3日のLINE CUBE SHIBUYAで開催されました。

英城凛空「2年半前に加入したときは、まさか自分たちが15周年イヤーを引っ張っていくことになると思っていませんでした。加入して約1年で先輩たちが卒業して、俺と関汰、アランがいちばんキャリアが長い状況になって。4人が加入する前は、これからどうやっていこうと思った瞬間もあったけど、関汰とアランがいれば大丈夫だと思えました。風王(風男塾ファンの呼称で読みは「ファン」)のみなさんからは、“無理しないでね」という声もいただいたんですけど、俺は“逆に背負っていきますよ!”という気持ちで、この1年間の怒涛の日々を走ってきたなと思います。そこでいろんな経験を積んで、9月3日は今できる最高のライブができたんじゃないかなって」

葉崎アラン「15周年ということで、これまでの風男塾を振り返る機会も多かったですし、この1年間は卒業した先輩たちの中から武器屋桃太郎、青明寺浦正、赤園虎次郎、瀬斗光黄、愛刃健水の5人が15周年PR大使として活動してくれて、9月3日のステージにも一緒に立っていただいて。先輩たちを見に久しぶりに風男塾のライブに足を運んでくださった方もいらっしゃいましたし、3日は風男塾の歴史と先輩たちの偉大さをあらためて実感しました」

柚希関汰「加入して2年半でグループのトップに立って、その中でどう活動していこうかという不安もありました。でも、ライブの場数を踏んで、先輩方からもたくさんの話を聞いたりして、無事に9月3日を終えられました。それが今は自信になっているし、今のこの7人で出会えたことが奇跡で、とてもありがたいことだと感じています」

天堂太陽「俺自身は加入して1年4ヵ月ぐらいになるんですけど、もともとは風王でした。調べてみたら、俺が風男塾を知ったのは2014年頃。それから今まで、風男塾が起こしてきた旋風を外側から目の当たりにしながら、いつか俺も大好きな風男塾のように誰かに夢を与えられる存在になりたいと思って頑張ってきました。その結果、今は風男塾の歴史を担う1人になれて、虎次郎さんにも“『これからは君が夢を与える番だね”と言ってもらえたので、さらに夢を与えられる存在になっていきたいです」

凰紫丈源「俺も風男塾をちっちゃいときから見ていて、沖縄から上京して初めて見た大きな会場でのライブが、同じLINE CUBE SHIBUYAで行われた2021年3月24日開催の健水さんの卒業ライブ「風男塾LIVE2021 ~Together.Forever…~」でした。そんな俺が、憧れていた風男塾に加入して、初めて見た大きなライブと同じ場所のステージに、昔から見ていた先輩たちと今の仲間の12人で立てたことが嬉しかったです。同時に、15周年をきっかけに久々に会いに来てくださった方たちから、刺激や重みも感じた1日でした」

胡桃沢鼓太郎「地球46億年の歴史の中では瞬間的なのかもしれないけど、ひとつのグループがメンバーチェンジをしながらも、なくならずに15年続くってすごいなって思います。別々の道を歩いていたこの7人が集まったことも奇跡だし、幸運だし、これまでの15年を背負って、自分たちの新しい時代を切り拓いていきたいです!」

良宗「俺が加入したのが1年4ヵ月前で、15周年イヤーにこれから突入するぞって時期でした。そこから、歌もダンスも未経験ながらがむしゃらにやってきて、細かいことを覚えていないぐらい目まぐるしい日々だったと思っています。9月3日は、PR大使を務めていただいた卒業メンバーの方たちとステージに立てて、3曲も一緒に歌えて光栄でしたし、直接いろんなことを学ぶことができました。今は、先輩方が繋いできた歴史を背負いつつ、この7人で新しい風男塾を作って、16年、17年と繋いでいきたいと思っています」

──そんな風男塾ですが、この7人では初のオリジナルアルバムとなる『ONE FU ALL, ALL FU ONE』が10月11日にリリースされます。「君日和」や「ガンバーレ!」、「BABY U」といったシングル曲に加え、新曲5曲も収録されていますが、どんな魅力を持ったアルバムになったと感じていますか?

関汰「15周年の集大成というテーマを掲げているアルバムでもあるので、15周年イヤーで頑張ってきた俺たちの汗と涙が詰まった作品だとすごく感じます」

凛空「応援団がテーマのアルバムなので、いろんなタイプの応援ソングが収録されています。聴いてくれる人それぞれ、その時々の心情にぴったりの曲があると思うので、いっぱい聴いて元気になってもらえたらうれしいです!」

良宗「応援ソングとしてのタイプもいろいろなんですけど、曲調もいろいろなので、今の7人のいろいろな顔を見せられているのが魅力だと思います。このアルバムを聴いて、新しい7人を発見してほしいです!」

──新曲だけでも、ドラマティックなバラードからパンキッシュな青春ポップ、メロウでスタイリッシュなR&Bテイスト、K-POPテイストのダンスナンバー、オリエンタルなサウンドが印象的な楽曲まで、本当に幅広いですよね。

鼓太郎「しかも、僕たち7人によるボイスドラマも収録されているので、エンタメの宝箱見たいな(笑)。いろんな方に楽しんでもらいたいなと思います!」

──今回のタイミングで、初めて風男塾を知る人もいると思います。そんな人にオススメするなら、どの曲になりますか?

関汰「「ガンバーレ!」かなと思います。アルバムのリード曲でもありますし!」

アラン「風男塾を曲にすると「ガンバーレ!」になるというか、この曲を聴いたら風男塾というユニットがわかると思います」

凛空「ずっと<ガンバーレ ガンバーレ>って歌っているので、頭の中に残るんですよ。イベントとかで初めて聴いても乗れると思うし、最後のほうは一緒に歌ってると思います(笑)」

関汰「以前、イベントで「いい男」という曲をたまたま聴いた通りすがりの男性が、感動して泣いていたことがあったんです。その方だろうなって人が、SNSでつぶやいているのも見ました。「ガンバーレ!」も、風男塾をまったく知らない人が聴いても心を揺さぶられるような楽曲になっていったらいいなと思うし、そういう力があると思います」

丈源「「ガムシャラダッシュ!」も、“ザ・応援ソング”という感じで、ダンスもキャッチーで踊りやすいので、初めての方にオススメです!」

鼓太郎「「失恋ジェラテリア」に<PEKI! PAKI! BOKI!>という特徴的なフレーズがたびたび登場するんですけど、1回聴いたら耳に残って離れないと思います。振付師の先生はもう侵食されてしまったようで、日常生活でも“あれ? 塩 どこ?”みたいになったみたいで。そのぐらい虜になるフレーズで、聴いていただいたら“もう 風呂 入ろ”みたいになると思います。そうやって日常を共にすることになるので、好きになってくれたら幸せです!」

凛空「確かに頭には残るので、そういう人もいるかもしれない。ということで(笑)」

──「ガンバーレ!」と「勝つんだ!」は、結成時から2019年までプロデューサーを務めていた、はなわさんによる楽曲です。

関汰「僕たちは、はなわさんがプロデューサーを卒業されてから加入しているので、なかなかお会いする機会がないんですけど、9月3日のライブには来てくださっていて、序盤からずっと泣いてくれていたみたいで。本当にありがたいです」

──最後に、15周年以降はどんな未来を思い描いて進んでいこうとしているのかを教えてください。

鼓太郎「僕たちはLINE CUBE SHIBUYAに立たせていただいて、すごく素敵な景色を見ることができました。でも、もっともっと素敵な景色を見たいですし、風王の方たちと思い出を作っていきたいです。日本武道館でのライブや世界で活躍することが夢ですけど、この7人と風王でその夢を叶えていきたいと思っています。風男塾の輪を広げていって、僕たちの時代を作って、地球46億年の歴史にも負けない未来を作っていきたいです!」

丈源「15周年イヤーを終えて、改めて覚悟ができたので、これからは俺たち7人の力でもっと大きな舞台に立つために、多方面に風男塾の良さを広げながら、もっともっとたくさんの方に風男塾を見てもらえるように頑張っていきたいです。今の勢いを止めずに、先輩たちから受けたバトンを繋いでいけたら!」

太陽「9月3日という節目を迎えて、より気が引き締まった部分があります。これからも、まだまだがむしゃらに突っ走っていけたらと思いますし、さらにいろんな人を笑顔に、幸せにできたらいいなと思っています」

関汰「個人的には、15周年を経てひとつ大きくなった柚希関汰を見せていきたいという気持ちです。グループとしての今後は、もちろん大きなステージには立ちたいですけど、歴史を繋ぐという意味では、日々毎日毎日の小さなことから頑張っていきたいと思っています」

アラン「15周年を機に、改めて風男塾の歴史を知ったからこそ、今度は自分たちで歴史を作っていきたいです。この7人だけでまたLINE CUBE SHIBUYAのステージに立ちたいですし、日比谷野音にも立ちたい。先輩たちが立ったことのない、もっと大きなステージにも立ちたいです。そのためにも、いまの風男塾はこの7人なんだと知ってもらって、一人ひとりの名前と顔を知ってもらえるようなグループになっていければ。そして、元気がないなーと思ったら、風男塾のライブに行こうと思ってもらえる存在になりたいです。風男塾を見れば元気になれる、笑顔になれるっていう、唯一無二のアイドルになれるように」

凛空「俺たちは楽しいことが大好きなので、これからも色んなことに挑戦して楽しんでいきたいなと思いますし、それをファンの人たちにも楽しんでもらえる活動を続けていきたいです。個々のキャラクターをより深く知ってもらい、みんなの元気と笑顔の源になるグループとして、どんどん成長して、最高値を更新していきたいなと思います!」

良宗「俺も、みんなと同じ気持ちですね。この記事を読んだり、アルバムを聴いて興味を持ってくれた方々は、ぜひ会いに来てくれたらうれしいです。年末に向けて、ライブイベントもいろいろあるので!これからも7人で突っ走っていくので、応援よろしくお願いします!」

(おわり)

取材・文/大久保和則
写真/平野哲郎

15th Anniversary 風男塾 LIVE『十二乃風』番外編(FINAL)LIVE INFO

2023年12月9日(土)DHNoA(東京)

風男塾 オフィシャルサイト

風男塾『ONE FU ALL, ALL FU ONE』DISC INFO

2023年10月11日(水)発売
初回限定盤A(CD+DVD)/TECI-1809/4,000円(税込)
Imperial Records

風男塾『ONE FU ALL, ALL FU ONE』

2023年10月11日(水)発売
初回限定盤B(CD)/TECI-1810/4,000円(税込)
Imperial Records

風男塾『ONE FU ALL, ALL FU ONE』

2023年10月11日(水)発売
通常盤(CD)/TECI-1811/3,300円(税込)
Imperial Records

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