――今回、「usen for Cafe Apres-midi」15周年ということで、アニヴァーサリー・コンピ『Music City Lovers』がリリースされるんですが、まずは『Cafe Apres-midi』と「usen for Cafe Apres-midi」に関して知らない人もいると思いますので、その歴史や経緯などをお話しいただければと思います。 「ちょうど15年前というのは、21世紀に入ったばかりで、東京を中心に日本全国が空前のカフェ・ブームの時代でした。その前年から『Cafe Apres-midi』という、自分のお店と同じ名前のコンピレイションをリリースしていて、それが大ヒットしていたんですが、その頃USENからそのコンピレイションのテイストである“午後のコーヒー的なシアワセ”を体現したようなチャンネルをできないかというオファーを受けて始まったのが<usen for Cafe Apres-midi>です」
――今年で「usen for Cafe Apres-midi」は15周年を迎えるわけですが、それに対する橋本さんの思いはどのようなものでしょうか。 「“街で鳴っている音楽を美しくしたい”という思いを抱き続けながら、音楽愛好家のセレクターたちが一日の時の流れや季節の移ろい、あるいは時代の空気であったりを感じ、それぞれの見立てで素晴らしい音楽空間を演出するということをやり続けてきました。毎回丁寧にBGMのセレクションを作り上げ、さらにそれをアップデイトして成長してきた“生きているハンドメイド・チャンネル”だと思っています」
――今回、この取材のためにチャンネルの3周年、5周年、10周年記念のブックレットを読んでいたら、やはり「街のBGMの基準値を上げる」ということがキーワードになっていて。そこに対して果たした役割は大きいと感じます。 「空間BGMに対する意識は、個人のお客様でもそうだし法人でもそうですが、本当にこの15年で高まりましたね」
――一時期からYouTubeなどの登場で、音楽に対する情報量が飛躍的に上がったと思うのですが、このチャンネルはそういう中でいいものだけを選んでいるっていう印象があって。 「一つの指針になるようなものですね。たくさんの情報の中でどういうものを選択したらいいのかっていうことに対して、僕たちなりの答えが表現され続けていると思います。自分たちが心地よいと思うものを、街の光景、季節感、時間帯に応じて発信しようというのは、15年間ずっと変わっていません」
――5周年のときの小冊子で、野村(拓史)さんが原稿で書かれていた「自分の好きな曲だけを選ぶ」という橋本さんの言葉や、中村(智昭)さんの文章にあった「いつもアプレミディらしさを意識している」というのと繋がる気がしますね。 「野村さんは初期のディレクターだった人なんだけど、“好きな曲しか選ばない”って僕が言っていたことがすごく印象に残ってたらしくて。逆に僕からするとそれは当たり前のことだったんだけど、それまでの職業選曲家の人たちは機能性に合わせた選曲――野村さんの今回のライナーでも出てきた表現を借りると“金太郎飴的”な選曲をするのが一般的だったので、僕がコンピレイションにしてもDJにしても好きな曲以外はかけないって言ったのがすごくインパクトがあったみたいで」
――僕もこのチャンネルでセレクターをやらせてもらっているんですが、同じジャンルや似たテイストの曲を5曲くらい続けるとUSENというメディアでは飽きてしまうんですよね。 「USENは時間の流れを演出してるからね。オールジャンル・ミックスならではの魅力でもあると思います」
――5周年記念の本で言うと、「白と青を混ぜることで水色を作りだしたり、白で押して最後に一滴だけ赤を置いてピンクに染める」みたいなことですね。 「そういうものを2時間の単位、一日、一週間の単位で作ってる、っていうことなんだろうね。現在のディレクターの本多(義明)くんも『Music City Lovers』のライナーで書いてるけど、こういう音楽放送は、世界中のインターネットやラジオを見渡してもないだろうと思いますよ」
――それでは今回のコンピレイション『Music City Lovers』の話に移りましょう。USENとCDというメディアの繋がりでいくと、2009年に4枚の『音楽のある風景』シリーズがリリースされています。これは「usen for Cafe Apres-midi」の選曲の当時の集大成みたいな感じだと思うんですね。で、その2年後の2011年にチャンネル10周年記念の『Haven’t We Met?』っていうコンピレイションが出て。昨年はお店の方のカフェ・アプレミディ15周年ということで『Cafe Apres-midi Orange』と『Haven’t We Met?~Music From Memory』の2枚が発売されましたね。『Music City Lovers』は「usen for Cafe Apres-midi」チャンネルの15周年記念ということで、そのコンセプトについて話していただけますか。 「日々選曲の営みをしているんだけど、5年に一回くらい足を止めて記録を残しておくことは、僕たち制作側のモティヴェイションを高める意味でもとても重要だと思うんです。過去の軌跡を振り返ったり、これから進んで行こうという未来の姿を想像したりするのにも有効ですし。実際に曲を選んだり、ライナーを書くことで自分たちを見つめ直すという意味合いが大きいですね。一方で、チャンネルはUSENに加入していないと聴けないですよね。どこかの空間で選ばれているときに自然に耳に入ってくるという。だけど、コンピレイションの方は、いちミュージック・リスナーが気軽に能動的に手を伸ばすことができるメディアなので、CDで記録しておきたい、残しておきたいという気持ちがあります。チャンネルが好きな人へのCDという形でのプレゼントであると同時に、チャンネルを聴くことができない人も“このチャンネルってどういう感じなんだろう?”と手に取れるというのが、対リスナーに関してはありますね」
――曲目リストを見せていただいたんですけど、セレクターそれぞれの趣味やこだわりは当然感じるわけですが、ある程度ひとつの方向性に収斂していると思いました。 「それはサッカーで言うと、いろいろな11人がいてチームが成り立つというようなことですね。僕はプレイング・マネジャーで、全員で<usen for Cafe Apres-midi>というチャンネルを作っていくっていう行為は、サッカー・チームをよりいいものにしていく過程に似ていますね。<usen for Cafe Apres-midi>の選曲家17人にもそれぞれポジションがあって。センターフォワードも必要だけど、もちろんサイドバックも必要だし。それらがタイムラインや曜日、季節に合わせて有機的に機能することが重要なんです」
――『Music City Lovers』というタイトルに込めた思いというのは? 「“街で聴こえる音楽ということに対する意識の高さ”っていうのは、waltzanovaがライナーに書いたことだっけ?」
――そうですね(笑)。 「さっき読んだばっかりだったんで、そのまま使っちゃったんだけど(笑)。人の暮らしているところを意識するというか、日々の暮らしや日常に寄り添ってくれるものを選んでいく、それが“街のBGMを美しくしたい”っていう最初の気持ちに繋がってくるんですよね。逆に言えば、“街から愛される音楽”を選ぶってことはもちろんなんだけど、“音楽から愛されてる街”にしたいっていう」
――なるほど。僕はライやカマシ・ワシントンが前半に配されてるのが2010年代っぽいなと思いつつ、全体的には優しい感じだと思いました。聴いていくほどに味が出てくる曲が多いというか。 「それは、セレクターが本当に思い入れ深い曲を選んだからじゃないかな。強く主張してくるわけではないけれど、聴き飽きない。そっと寄り添ってくれて、明日からの一日をささやかでも希望を持って迎えられるような、日常の糧になるような音楽だよね」
――『Haven’t We Met?』は、チャンネルでよくかかっていたアプレミディ・クラシックの集大成という感じがありましたけど、今回は最近のものが多いですよね。ひとことで言うと未来志向というか。 「そうだね。10周年のときは過去を振り返っている感じだったけど、今回は“生きているハンドメイド・チャンネル”――中上(修作)くんなんかは“静かなるイノヴェイション”という言葉で表現してくれたけど、日々進化し続けているチャンネルの姿を刻印するというのがあったので、そういう印象なのかもね。高木慶太くんが“タイムリーにしてタイムレス。これがこのチャンネルの本質だ”っていうようなことを書いてくれていて。まさにこの言葉に尽きると思うんだけど、そういうものを集めたものにしたいという思いがありました。タイムレスあるいはタイムリーなものをそれぞれやることはそれほど難しくないんだけど、両者の両立をめざし続けてるからこそ、成長や支持があると思うんですよね」
――僕はUSENのセレクションと現代性ということで言うと、以前のボサノヴァとかサロン・ジャズ的なものの中に、エレクトロニカとかダブ的な要素が入ってきたのがすごく象徴的に感じられました。 「時代の移り変わりが反映されることで、自然にそうなっていくんだと思うよ。2010年くらいからエレクトロニカやフォーキー的なインディー・ポップのようなものがチャンネルの選曲に混ざってくるようになってきて。今回、野村さんがレジャー・ソサエティーを選んでいて、そのコメントを読んでそのことを再認識したんだけど、選曲者はそれぞれに自分にとっての新しいものを選んだんじゃないかな。長く音楽を聴いていると、それまでのリスニング・ライフがだんだんと変わっていくタイミングというか、風向きが変わる瞬間があると思うんだ。それは選曲者がそれぞれ個人的に体験していると思うんだよね」
――橋本さんの中では『ブルー・モノローグ』という、内省的な曲が多く収められたコンピを作ったことが大きいと、以前インタヴューで話されていましたね。 「そうだね。震災もあった2011年くらいで折り返した感じがあるんだよね。その頃から、ジャズやソウルを中心に<2010s Urban>的なものも数多く出てきたから、自分の中でそう整理されているのかもしれない。だから、個人的には『Haven’t We Met?』はもちろん内容的には文句なしに最高なんだけど、あまり聴いた記憶がなくて(笑)。意識が前に行っていたんだろうね。とはいえ、そのときそのときの足跡を記録できるのは本当に幸運なことだと思いますね。それぞれセレクターのプライヴェイトのコンディションはいろいろあると思うけど、それが励みになって、チャンネル総体としては進化、成長し続けられているというのは、こういうのを聴くと感じてもらえると思います」
――『Music City Lovers』のジャケットの雰囲気は、今までの橋本さん関連のCDと比べてけっこう変わったなと。これまではこういう明るい色使いの写真ってあまり選ばれてなかった気がするんですが。 「今回はデザイナー/A&Rサイドからこの写真が出て一気にやる気が高まったというか。ディレクターの本多くんもそうなんだけど。『Music City Lovers』というタイトルでこのジャケ、ってなったときにすごく光というか、いろいろなものが見えたし」
――今の「usen for Cafe Apres-midi」にふさわしいアートワークになりましたよね。タイトルは先に決まっていたんですか? 「決まっていましたね。その言葉のイメージで、デザイナーに写真をいくつか用意してもらって。で、今までのような逆光の写真とか、『Haven’t We Met?』のようなインドアな路線で良いのもたくさんあったんだけど、タイトルとこのジャケットが僕の中ではすごく鮮やかに繋がって。“これしかない!”という感じになって」
――視覚的なイメージとシンクロしたんですね。 「選曲ももっとこの写真の感じになっていてもいいなと僕は思っていて。カマシ・ワシントンや(選曲候補に挙げていた)ドニー・トランペットに行くのわかるでしょ?」
――ええ、わかります。 「何かが降りてきた瞬間だったね、あれは。今の<usen for Cafe Apres-midi>を象徴するヴィジュアルはこれだな、と。『Music City Lovers』という言葉の響きとの合い方というか親和性も」
――モデル・チェンジした、という印象がありますね。陽な感じというか。世間ではネガティヴな話題も多いけど、それでもポジティヴに行こうっていう気分が出てる気がします。 「まさに、そう。そういう音楽にグッときていたところもありますね。ジョアン・ジルベルトやケニー・ランキンやチェット・ベイカーが街のBGMの定番になって、続いてニック・ドレイクやホセ・ゴンザレスも街なかでよく聴かれるようになって、それは静かな革命だったと思うんだけど、じゃあ次は?ってときに、ドニー・トランペット&ザ・ソーシャル・エクスペリメント<Sunday Candy>やカマシ・ワシントン<The Rhythm Changes>とか、そういう音楽の素晴らしさをヴィジュアル化するとしたらこういう感じなんだろうなと思って。やっぱり自然に進化していってるよ、ってところを出したいなと思うし。今、『Haven’t We Met?』のようなヴィジュアルだと、細胞が死んじゃってるなと。“5年前と同じことやってるの?”って、“生きているハンドメイド・チャンネル”という部分が伝わらないんじゃないかっていうね」
――屋内から屋外に出ましたよね。 「それはすごい重要。インドアから街に出たんですよ。このヴィジュアルを選んだのは、街に対する意識の高まりとか、そういう気分を反映していると思います。チャンネルが始まって10年間は、カフェ・アプレミディ的な、あるいは同じような趣味性を持った小さな空間を意識しながらずっと選曲してきたんですけど、それ以降の5年間は渋谷のヒカリエのような大型の商業施設や、アパレルや飲食や小売のメジャーなチェーン店や大手の銀行で使われたり、よりパブリックな場所でセレクションが鳴ることも意識してやってきたんですよね。だからこうやって選曲もアップデイトしてきたと思うんですけども。そういう、気持ちが外に向いた、開かれた気持ちみたいなものを体現しているヴィジュアルであってほしかったんです。だから、無意識でやってるんだけど、絶対全部繋がってるんだよね」
――あとは『Good Mellows』というコンピレイション・シリーズを去年から橋本さんは始められてますけど、もともとは由比ヶ浜の同名のお店でのイヴェントがきっかけだったんですよね? 「そうです、海沿いにある半分テラスみたいな素敵な店で」
――昨夏からは江ノ島シーキャンドル・サンセットテラスでの「夕陽と海の音楽会」もオーガナイズされていますね。 「そうだね。インドア感があったものが、街とか海みたいな方に自然と意識が動いていってるのかもしれない」
――そういうことが無意識のうちにフィードバックされて、変化に繋がっている。 「雨の午後に独り読書のお伴に聴きたい、っていう側面もずっと<usen for Cafe Apres-midi>では大切にしてるんだけど、一時期からはどこか外向きの感じに上がってきていますね。まあ、それはあくまで僕個人の心象でしかないかもしれないですけど。チャンネル全体としては、そういう(読書のBGM的な)ものも選んでいるし」
――それは選曲のグラデイションですよね。 「そうそう。チャンネルの中にはいろんな部分があって、それぞれ<usen for Cafe Apres-midi>の大事な側面だから。さっきのサッカー・チームの話みたいに」
――なるほど。今回「SMART USEN」のサーヴィスと連動して、『Music City Lovers』のアナザー・セレクションというのも配信されるんですよね。 「CDに収めた音源はチャンネルの顔として出したい音楽なんですが、80分という制約の中でセレクトされたものなので、それ以外にも<usen for Cafe Apres-midi>の今の姿を同じくらい象徴する音楽がたくさんあるんですよ。インディーだとインパートメントやPヴァイン、メジャーだとユニバーサルやソニーといった音源から、チャンネルでよくプレイしている様々な曲をベスト・セレクション的に選んで、それが3時間単位で半年間にわたって楽しめるというのが今回の企画です。もちろん、今後も収録曲は増えて、まさにアップデイトされていくので、期待してほしいですね」
――セレクションの中で象徴的な曲やアーティストはいますか? 「そうだね、リストを見ながら順番に重要かなと思うのを言っていくと、ロバート・グラスパーやビルド・アン・アーク、ホセ・ジェイムス、ディアンジェロ。そのへんと、ライ、クアドロン、ジ・インターネット。ジャズやソウルというよりもアーバン・ミュージックとして選んでるよね。すごくざっくりと言ってしまうと、ディアンジェロ以降のソウル、グラスパー以降のジャズっていうことですね。あとは、ホセ・ゴンザレス、グレッチェン・パーラト、シモン・ダルメ、ライアン・ドライヴァー、アンドラス・フォックスといったあたりかな」
――最近の橋本さんのコンピレイションだったら『2010s Urban』とか『FM』シリーズに近い感じでしょうか? 「そうかもしれませんね。現在進行形のアーバン・ミュージック・チャンネルとしてのカラーをCD以上に感じられるものが多くなっています」
――アーバン・ミュージック的な側面に関しては、ロバート・グラスパーがまさにそういうアーティストだと思うんですが、NYのFMで流れている感じ、要は街で聴こえている音楽というのとシンクロしてくるのかな、と。今言った街で鳴っている感じは、クルマや電車の中といった、移動しながらのシチュエイションでも威力を発揮しそうです。 「そうですね。<SMART USEN>というメディアの特性に合わせて、強いて言うと、空間演出よりは街の光景のサウンドトラックというか、パーソナル・ミュージック的な色彩が強いというか、そういうふうに聴いてもらえる選曲になっていると思います。USENは空間BGMなので、ショップとかで流れていることを考えると、共有できる誰か、恋人や仲間がいることを前提にして選曲をするのに対して、もう少し一人のリスナーとしての日常に溶け込むものを入れていったという感じです。具体的に言うと、<usen for Cafe Apres-midi>は例えば自分の店の夕方の光景を思い浮かべながらという感じですが、<SMART USEN>の場合は街という総体についての意識だけがあって、そこに自分の好きな曲を入れていく、という感じです」
――ある意味では、一人称的な小説というような要素が大きいということですか? 「そういう風に聴いてもらってもいいんじゃないですかね。自分が主人公の小説のサウンドトラックとして聴いてもらえれば。もともと、スマホでヘッドフォンで聴くというのはそういう要素を含んでますからね」
――一方で、ホセ・ゴンザレスやモッキー、シモン・ダルメ、ライアン・ドライヴァー・クインテットといった、フォーキーな要素を持ったアーティストもセレクションの核になっていますね。 「ああ、ホセ・ゴンザレスとか、ライアン・ドライヴァー・クインテットとか象徴的かもね。これまでの<usen for Cafe Apres-midi>を前期、中期、後期と分けると――もちろん後期と言っても終わるわけじゃないんだけど(笑)、中期はホセ・ゴンザレス的なものが来たよね。スコット・マシューズとかもそうだけど、フォーキーなんだけど空間性があってアシッドな感触があるものというか」
――ニック・ドレイクがアップデイトされたという感じですかね。 「一種の酩酊感だよね、ただフォーキーなだけではない」
――そうですね。新しいアプレミディ感という意味では、ライアン・ドライヴァーも面白いですね。チェット・ベイカー的でありながら、サックス・ソロにはフリー・ジャズ的な要素もあったりして。 「フリーク・トーンを適度にストライク・ゾーンに入れるようになったっていうのが2010年代になって変わったところかもしれない。ファラオ・サンダースのプレイでさえ、それまでのカフェ・アプレミディの世界観で選曲をやってるときは控えていたものなんで。逆にそれが気持ちいいっていう時代に一般的にもなってきたなと、強く感じますね」
――僕も5年前くらいの音源を聴き直すときに、メロディーのキャッチーさよりはビートで選ぶ、というところはありますね。今聴いたとき、リズムが気持ちいいなっていうものを選ぶようになりました。
「そうだね。当然そうなってくるよね。アナザー・セレクションについては、<SMART USEN>のために提供されている音源の中から、“ベスト・オブ・usen for Cafe Apres-midi”という感じで選曲したんですが、普段のUSENだと縦横無尽に曲を選んでいるんですけど、それよりはストライク・ゾーンを狭めているというか、よりアーバン・ミュージックの色合いが濃く出たセレクションになっているので、そういったことが踏まえられているのも、より伝わると思います。曲順についても、ランダムならではの面白さがあると思うので、移動中や家など、USENよりも多彩なシチュエイションで気軽に楽しんでいただけたら嬉しいですね。300曲以上から始まって、今後もどんどん新しい曲を追加していきますので、楽しみにしていてください」
構成・文/waltzanova
■橋本徹 (SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。 渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』『Good Mellows』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは300枚に達する。USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作。著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
「usen for Cafe Apres-midi」と橋本 徹(SUBURBIA)を知るためののディスクガイド
- V.A.『Music City Lovers~Soundtracks For Comfortable Life』
- 7月10日(日)発売
- V.A.『Good Mellows For Sunlight Breezin'』
- 7月20日(水)発売
- V.A.『Cafe Apres-midi Orange』
- 発売中
- V.A.『Free Soul ~ 2010s Urban-Mellow』
- 発売中
- V.A.『Seaside FM 80.4』
- 発売中
- V.A.『Haven’t We Met?』
- 発売中