『殿、利息でござる!』は、“平成の司馬遼太郎”との呼び声も高い磯田道史の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を、今最も注目を集める中村義洋監督が映画化したもの。江戸中期の仙台藩吉岡宿に実在し、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した住人たちを、生き生きと描いた痛快歴史エンターテインメント映画だ。
楽曲起用の理由について、松竹のプロデューサー池田史嗣は「まず、曲から決めました。〈上を向いて歩こう〉はビルボードで全米1位を取った唯一の日本語楽曲。また多くの悲しみに直面したときに、人々が口ずさむ名曲中の名曲です。目の前の問題と向き合いながら、悲しみをこらえ、未来に向かって進んで行く庶民にとってこれ以上の応援歌はありません。数多あるカヴァーの中からRCを選んだのは、そこに込められたスピリットが今回の映画製作の志と完全に共鳴したから。勿論、監督も私もRCサクセションの大ファンです」と語り、また「清志郎さんはライヴのクライマックスでよく〈上を向いて歩こう〉を歌い、その際に必ず“日本の有名なロックンロール!”と紹介していたのは有名な話。“キング・オブ・ロック”忌野清志郎さんは、原曲が持つ単なる歌謡曲に留まらない魅力から、“名もなき者が持つ強さ”という、ロックにとって何よりも大切なマインドを感じ取っていた(だからこそ大胆にアレンジしてカヴァーした)…のかもしれません」と語った。
RCサクセション「上を向いて歩こう」は昨年10月に発売された名盤『PLEASE』のリイシュー、『PLEASE+4』に収録されている。同アルバムは1980年に発表されたRCサクセションの5枚目のアルバムであり、ロック・バンドになって以降初のスタジオ録音アルバム。大ヒット曲「トランジスタ・ラジオ」や名曲「いい事ばかりはありゃしない」など、ライヴの定番曲も多く収録されている。豪華キャストが演じる歴史物語を彩る“日本の有名なロックンロール”、「上を向いて歩こう」を是非、5月14日からスクリーンで聴いていただきたい。また、2011年以降開催されている『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー』が5月7日(土)に日比谷野外音楽堂で開催されるので、さまざまな出演者たちと共に忌野清志郎の“熱いロックンロール魂”を感じに行こう!
『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 日比谷野外音楽堂 Love&Peace 2016年5月7日』
日時:2016年5月7日(土) OPEN16:00/START16:30/FINISH20:15(予定)
会場:日比谷野外大音楽堂
料金:全席指定 6,960円(税込) ※手ぬぐい付
チケット一般発売:2016年4月2日(土) 10:00~
出演:忌野清志郎/黒猫チェルシー/サニーデイ・サービス/シアターブルック with 仲井戸麗市・TOSHI-LOW・梅津和時(A.Sax)・片山広(T.Sax) /JUN SKY WALKER(S) (※50音順・敬称略)
Field Design:Candle JUNE
お問合わせ:SOGO TOKYO 03-3405-9999(日・祝除く12:00~13:00/16:00~19:00)
※雨天決行・荒天中止