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「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」by SMART USEN



湘南の青い海に青い空、パームツリー並木、そしてヨットハーバー。晴れた日には江ノ島の向こうに富士山が見える。

そんな夢のようなパノラマが目の前に広がり、素晴らしいロケーションに店を構えるロンハーマン 逗子マリーナ店。

かなり特殊とも言えるロケーションに出店したきっかけは、滅多に出ない場所があると紹介を受け、かねてより海の近くでの出店を考えていた事もあり、話がとんとん拍子に進んだという。

2015年にオープンし、5年目を迎えた同店は他店舗とは違うロケーションを重視した作りになっている。

「オープンして1年目まではリゾート型野外イベントの"MTV ZUSHI FES"があり、夏はそのお客さんなどもいらしてましたが、現在はここが目的でいらしていただいています」と、集客の状況に関して答えたのはストアマネージャーで、平塚出身の石倉健夫さん。

「ヨットオーナーさんとその家族、またこの辺りに別荘をお持ちの方が中心で、あとはマリブホテルが今年3月にオープンした事もあって、今まで来なかった層も増えています」。

メンズとレディスとで4:6の商品展開に関しては、「メインターゲットが50~70代の方で、洋服を買ってくださるのは女性の方が多く、男性だと洋服ももちろんですが時計とか異性の方へのプレゼントが多いですね」という。

さらに「ゆっくり買い物したいという方がわざわざ遠方から来てくださったり、雨の時期は特に人が少ないので時間によってはお客様1組とかの貸切状態になる時も多いんです。だから、少しでも買い物の時間を楽しんでいただけるように心がけていますね。他店舗には無い、良い面だと思っています」と、このお店ならではの接客について語った。

また、海に落ちたヨットオーナーが濡れた状態で来店し、「今着る服が欲しい」と現れたという、目の前がヨットハーバーならではの逸話も。

休憩時間に外で他店舗のスタッフに電話すると、電話越しに鳥の鳴き声などが聞こえ、相手にリゾート地感が伝わるそうだ。

「スタッフ達はテラスで海を眺めながらコーヒーを飲んだり、近くにある防波堤へ行ったりしてリフレッシュしているようです」。

日焼け好きなスタッフもいて、夏に日焼けオイルを塗り、テラスで日焼けをしているらしく、ロッカーには常に日焼け用オイルが入っているとか。

さらに「お客様と一緒に夕日を見ているスタッフもいますね。季節によって夕日が全然違うので、この時期だと富士山が見えたり。空の色の違いも感じるんです」。

この店ならではの情緒あふれる休憩方法だ。

防波堤では釣りを楽しんでいる人もちらほら見られるマリーナ。

「釣り好きのスタッフはいないのですが、目の前のヨットが停泊している所でタコが釣れたのを見た事があります(笑)」。

特にイベントは考えていないという逗子マリーナ店なのだが、「週に2回、花を活けているのですが、接客した際にお客様の何らかの記念日だった時に、お花を見繕って花束をお渡ししているんです」。

特に専門のスタッフがいる訳ではなく、この店舗ならではのサプライズらしい。

「毎年、結婚記念日に軽井沢から来てくださるお客様がいるのですが、地元出身のスタッフが地元の良さげな飲食店を予約したり。都内から足しげくオープンから通ってくださる方もいて、ちょっとした旅行の感覚だと思うんですよね。それはロンハーマンという名前や商品だけではなく、人としての信頼関係なのかなと考えます。ここは1人のお客さまと向き合う時間が長いですし、それもあってスタッフみんなが、来ていただいた方に後悔させたくないという思いは強いと思いますね」。

接客におけるホスピタリティーの大切さを改めて感じる。

仕事後にマリーナオーナーから自宅での食事会や花火大会の観覧に誘われる機会もあるらしい。

「みなさん、すごく可愛がってくださるんです。家族ぐるみのようなお付き合いをさせてもらっていますよ」と石倉さん。

地元とかなり特別な信頼関係を築いている点も素晴らしい。

ただ欠点といえば、夏は海の近くだけに湿気と潮風がすごいという。

「業務用の除湿機を設置したり、外のアイビーも潮風で枯れるので、メンテナンスはかなりやっています。台風時は、重いドアも簡単に開いてしまうほどの強風ですね」と答えるが、欠点というよりはむしろ自然と共存しているという事だろう。

このコロナ禍における影響は特に感じていないと言う。

「年配の方が多いので、感染に対してはシビアな方も多いです。ただ、ここは他のお客さまとの距離も取れるので、都内に行かれるよりは安心のようですね」。

土日は瞬間的に混む時もあるそうで「バスの時間に合わせて来られる方も多く、早めに入場規制をしています」と近くに商業施設がないという、ここ特有の状況もあるようだ。

石倉さんは「今年で5周年を迎えたのですが、ここに来る大変さは、毎日通っている自分たちが一番実感しているんです。だから、毎月来てくれるお客さんは、結構な労力だと思うんですよね。本当にありがたいと思っています。だから、10周年の際も、今来ていただいている方が変わらず継続して来ていただける、それが一番ですね」と、抱負を語ってくれた。

都市部の店舗ではなかなか出来ない、仕事とプライベートの境目のない人と人との付き合い。ホスピタリティーのある接客から生まれるコミュニティーという事だろう。

ちなみに、取材陣が訪れたのは12月上旬にも関わらず汗ばむほど温かい日で、奇しくも雲ひとつない快晴の朝。季節もはずれにはずれた哀れ蚊が飛んでいたほどだった。

さらに店舗横のパームツリー並木が季節感を無くす。

しかし、江ノ島の奥には蜃気楼のごとく雪帽子を冠った富士山の姿が見え、「ここが本当に冬の関東なのか?」という疑問と共に、自分たちがどこの国にいるのかすら分からなくなるほど、異次元の世界に迷い込んだ感覚があった。

常にそんな非日常感に溢れているロケーションのロンハーマン 逗子マリーナ店であった。

今回は、ブルーブルー ヨコハマ(神奈川県横浜市)、ザ キャンプ フリークス ストア(茨城県古河市)、そしてロンハーマン 逗子マリーナ店(神奈川県逗子市)の3店舗を訪れた。

共通して感じたのは、その特異なロケーションにももちろん魅力はあるのだが、何よりもそこで働くスタッフの心意気の良さや店、そして地元に対する愛が存在していた。

つまり、「非都市型店舗」の醍醐味とは、都心店舗では得られない時間的余裕やそこから育まれる人間的な大らかさと豊かさ。それに尽きるのではないだろうか。

[section heading="ロンハーマン 逗子マリーナ店"]

住所:神奈川県逗子市小坪5-23-10 リビエラ逗子マリーナ本館1F
0467-38-7260
営業時間:11:00-19:30



潮風でアイビーが枯れてしまう事も。



こちらはレディスコーナー。店内には眩しいくらいの気持ちいい自然光が入ってくる。

季節のおすすめ小物アイテムなどが平台テーブルの上に並べられている。

こちらはジュエリーコーナー。女性客だけではなく、プレゼントとして男性客も買っていくという。

こちらはメンズフロア。季節を通して落ち着いた感じのアイテムが並ぶ。

併設するロンハーマン カフェ。カフェを目的にこの逗子マリーナを訪れる人も多いとか。サンセット時には、海に沈む夕日を眺められるナイスなスポット。

こちらの「Loewe(ロエベ)」は、ロエベジャパン店舗での取り扱いがない、ロンハーマンだけのエクスクルーシブモデル。

ロンハーマンで色別注した「TOM FORD(トムフォード)」の腕時計。

笑顔が爽やかなストアマネージャーの石倉健夫さん。ロンハーマンに入社して10年目で、平塚からバスと電車を乗り継いで片道1時間半の通勤を続けている。

(おわり)

取材・写真/久保雅裕
取材・文/カネコヒデシ



久保雅裕(くぼ まさひろ)
(encoremodeコントリビューティングエディター)

ウェブサイト「Journal Cubocci(ジュルナル・クボッチ)」編集長。杉野服飾大学特任教授。繊研新聞社在籍時にフリーペーパー「senken h(センケン アッシュ)」を創刊。同誌編集長、パリ支局長などを歴任し、現在はフリージャーナリスト。コンサルティング、マーケティングも手掛ける。2019年、encoremodeコントリビューティングエディターに就任。

カネコヒデシ
メディアディレクター、エディター&ライター、ジャーナリスト、DJ。編集プロダクション「BonVoyage」主宰。WEBマガジン「TYO magazine」編集長&発行人。ニッポンのいい音楽を紹介するプロジェクト「Japanese Soul」主宰。そのほか、紙&ネットをふくめるさまざまな媒体での編集やライター、音楽を中心とするイベント企画、アパレルブランドのコンサルタント&アドバイザー、モノづくり、ラジオ番組製作&司会、イベントなどの司会、選曲、クラブやバー、カフェなどでのDJなどなど、活動は多岐にわたる。さまざまなメディアを使用した楽しいモノゴトを提案中。バーチャルとリアル、あらゆるメディアを縦横無尽に掛けめぐる仕掛人。





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