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「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」by SMART USEN
90年代を中学生、高校生として過ごし影響を受けてきた。僕の身体は洋服はもちろんJ-POP、Jドラマ、読売巨人軍によって形成されているといっても過言ではない。
ドラマのオリジナルサウンドトラックといえば皆さん何を思い浮かべるでしょうか。サントラとしてミリオンヒットになったドラマ「ロングバケーション」のサントラが有名なところでしょうか。「東京ラブストーリー」、「101回目のプロポーズ」、「愛という名のもとに」、「素顔のままで」、「あすなろ白書」など90年代は上げればキリがないほどヒット作が生まれた時代。そんな中、1994年10月に放送されその後再放送含め自身16回観ることになるドラマ「若者のすべて」に出会う。主に同じ地元に住む6人の仲間の生きざまを描いた、岡田恵和氏の初フル脚本となる群像劇だ。
そんな影響を受けたドラマのサントラが気にならないわけがなく、初めて買ったサントラがこの若者のすべてオリジナルサウンドトラックである。また誰がドラマのサントラを作っているのかも気になり、後にだいぶ経ってから色々なサントラを中古屋などで買って聴くことになる。
(ちなみに初めて買ったCDシングルは「スクルーズウォーズ2」の主題歌で丸山みゆきの「FIRE」)
たくさん観ているのも理由になるが、サントラを聞いてそのドラマが思い浮かぶのはこのアルバムくらいではないだろうか。(「東京ラブストーリー」、「二十歳の約束」、「ロングバケーション」もだ(笑))
また、このサントラではこの曲目の中にスティーヴィー・ワンダーの「STAY GOLD(ハーモニカver.)」があり、当時洋楽にほとんど触れなかった(確かジャミロクワイは聴いていた)自分にスティーヴィー・ワンダーの存在を知らせてくれた1枚でもある。
またこのドラマ「若者のすべて」好きを知ってもらっていたライターさんからファッション誌で、90年代から見るドラマ考察という企画で岡田恵和さんと対談させてもらい、友人に借りていたDVDを持っていきサインをしてもらってテンションが上がったのも良い思い出。(この取材時自身35歳でこのドラマを描いた岡田恵和さんは当時35歳だったことも偶然も重なって)
「若者のすべて」のドラマの話が多くなってしまったが、最後に。昔は頻繁にあった番組最後のOSTかノベライズ本、原作本のプレゼントコーナー。今はサントラが出ているのかもわからなくなってしまったが、これを書いたことをきっかけに今やっているドラマのサントラにも注目してドラマを観たい。
(おわり)
文/田中直樹(ナノ・ユニバース)
- 岡崎倫典『若者のすべてOST(オリジナルサウンドトラック)』
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1994年11月18日(金)発売
PCCR-00128/2,990円(税込)
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