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祝『サタデー・ナイト・フィーバー』上陸40周年!DISCO FEVER by SMART USEN



――2018年の2月から『DISCO FEVER』という企画がスタートしたわけですが、なぜ、いまディスコなんでしょう?

「1978年にジョン・トラボルタが主演した映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が公開されました。これが全世界にディスコブームを巻き起こすエポックメイキングな出来事だったんです。この作品が日本で公開されたのが1978年なので、今年で40周年という記念の年を迎えました。それもあって、もう一度70年代、80年代のディスコの楽しさを再認識していこうじゃないかという動きが、いま、日本中に広がっているんです。当時のディスコは若者だけに特化したカルチャーだったわけですけど、その頃20歳だった人はいま還暦を迎えました。お子さんはもちろん、もうお孫さんもいらっしゃる年代なんですね。だから、三世代のみなさんにディスコというものを楽しんでいただこうという思いもあるんですよ」

――おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんがいっしょに音楽やダンスを楽しめるのって素敵ですよね。

「そうなんです。しかも、当時25歳だった方は65歳になっていて、いわゆる高齢者なんですね。でも、そう呼ばれる65歳の方も、いま、とても元気なんです。その方たちが青春時代に何をしていたかというと、童謡を聴いていたわけではなく(笑)、エルビス・プレスリーやビートルズという洋楽体験をしていて、なおかつ音楽で踊るディスコという楽しさを体感しているんですよ。そのときに流れていた音楽を題材に、その方たちが当時のことを思い出しながら盛り上がっているという現象が本当にこの数年間の中で育まれてきているんです。そして、さらにそのお子さんやお孫さんといった方々までがひとつの音楽で楽しめる環境になっている。そういう時代になっているんじゃないかと思いますね」

――ディスコがブームになっていた頃は、みんなが、同じ振りで踊っていた。そこも小さいお子さんも楽しめる要素な気がします。

「そうなんです。1曲1曲にお約束の振り付けがあって、それをみんなで踊って一体感を楽しんでいた。これは日本独自の振り付け文化だと思いますね。最近のアーティスト、例えば三浦大知さんやEXILEのダンスは、もちろん素晴らしいんですけど、誰もが踊れるわけではないですよね(笑)。でも当時ディスコでやっていた振り付けは、シンプルでとてもわかりやすい。ビレッジ・ピープルの「YMCA」は、その代表だと思いますが、腕振りだけで表現出来るんです。足のステップも前後左右に動く程度の非常に簡単なもの。そういったものでも自分のパパとママが踊っているのを見たら、子供たちの目にはカッコよく映るし、自分もやりたい!となるんですよ。だから、ふだんはなかなか子供とコミュニケーションが取れないパパたちも、お子さんといっしょに楽しめる。その結果、また親子の絆が育まれていくことにもつながるんじゃないかと思います」

――日本人は、みんなで同じ振り付けを踊るのが好きな国民なのかもしれないですね。

「盆踊りなんかもそうですからね。でも、90年代には、みんなでいっしょに何かをするのがダサいという時代があったんですよ。だから、90年代はディスコカルチャーにとっては暗黒の時代で、個人のアイデンティティを重視するクラブの全盛期だった。ハコごとに、ロックだけ、HIP HOPだけというようなジャンル分けがされてきたんです。ディスコがデパートだとしたら、クラブは専門店。そういう方向に向かっていましたね。ところが、ここに来て、また改めてみんなでひとつのことをやる楽しさに目覚めてきた。そして、その中心にあるのが、ディスコミュージックなんじゃないかと思います。特に70年代、80年代の曲が見直されているのは、その時代の音楽には振りがついているから。それで再認識されているんだと思いますね」

――そのひとつとして、この『DISCO FEVER』があるわけですが、OHSSYさんが果たす役割りはどういったものなんですか?

「僕は70年代、80年代の音楽に魅せられてここまで来ている人間。当然メインストリームの曲も吸収しながら発信してはいますけど、ずっと70年代、80年代の曲の素晴らしさを紹介しているんです。“いまだにその時代の曲をやっているんだ?”と言われた時期もありましたけど、本当に僕は当時の楽曲の質感や、生演奏による楽曲のクオリティの高さに魅せられてしまっていたんです。だから、自分がいいと思う曲を単純にリコメンドしたかったですし、それを拡散していきたいと思ってずっとやってきて、逆に時代がついてきたという感じですね」

――全盛期だった頃のディスコで、必ずフロアが盛り上がった定番曲といえば?

「私がノンストップでミックスしたアルバムを含め、いま発売されているコンピレーションアルバムに入っている曲は、どれも鉄板曲ばかりなんです。でも、たとえばアース・ウィンド&ファイアーの「セプテンバー」や、ホール&オーツの「プライベート・アイズ」なんかは、必ず盛り上がりましたね。「プライベート・アイズ」は、サビのところに手拍子があるので、そこに来ると、みんなでいっしょに手を叩くし、他にも “フー!フー!”というような掛け声が入る曲もあって、そんなときはみんな一斉に叫ぶんですよ。90年代は、それがダサいとされていたんですが、最近はその反動のように、みんなでいっしょに踊ると楽しいねという時代に回帰してきた気がします」

――ディスコ全盛時は、わからない振りがあると、知っている人が教えてくれたものですが、いまでもそういう風潮はありますか?

「当時ディスコを楽しんでいた大人たちは斜に構えているところがないんですよ。だから、若い人が教えてくださいと言ってきたら優しく教えている。いっしょに踊ろう、楽しもうという気持ちが強いんだと思います。クラブは、世界的に見ても個人個人が自由気ままに踊るというスタイルなんです。それに対して日本のディスコは、ハコの一体感あってのもの。そういう日本ならでは“和”の力を感じるカルチャーだと思いますね」

――ディスコ全盛期の世代が若い人に振りを教えているというお話がありましたが、DJ OSSHYさんがDJを務めているイベントには、幅広い世代のお客さんがいらっしゃるんですか?

「もちろん中心は50代、60代前半です。でも、その下の世代、30代や20代の方も、参加してくださってきていますね。そういう若者たちも、クラブにはない楽しさだと言ってくださっていますからね。だから、私の役目は、ディスコを、決して夜の危険な香りがする遊びとしてではなく、安心、安全、健康的で健全なものとして拡散していくことなんです。かつては若者たちの間でブームを巻き起こしましたが、やはり日本全体で見ると、それはごく一部の人たちだったと思うんです。でも、私は70年代、80年代のいい音楽を本当に日本全国に広めたいんですよ。恐らく“安心、安全、健康的で健全なディスコの楽しさ”というものを打ち出したDJは、私しかいないと思うんです。なんとなくディスコDJ、クラブDJと呼ばれる人たちは、健全という言葉とは無縁のイメージがありますからね(笑)。もちろん皆が健全なイメージを打ち出す必要はありませんが、私は敢えてディスコの世界は楽しいし、安心で健全ですよということ謳いたいんです。大勢の人に知ってもらうためにも、それがずっとやりたかったことですから」

――DJ OSSHYさんは、昼間もディスコイベントを開催されていますね。

「もちろん夜行うイベントもあるんですけど、昼に開催するものもある。ディスコというものをお日様のもとで健康的に表現しようという取り組みをしているんです。それにターゲットも子供たちから高齢者にまで広げている。ファミリーディスコや三世代ディスコといったイベントもやっていましたから。こういう活動を私はブレずにずっと続けて来ているんです。先ほども言いましたが、65歳の高齢者も洋楽を聴いて育っているんですよ。だから、これからは洋楽ポップスを思い出のサウンドとする時代になっていく。そういう時代が来ると思っていたんです。だから高齢者も安心できるディスコを作って、ディスコ世代のみなさんの眠っていた潜在意識を刺激したいなと思っていますね」

――その活動の一貫として、出張ディスコのような試みもされているとか。

「いまは、“どこでもディスコ”の時代なんですよ。機材が持ち運べるくらいコンパクトになっていますし、いい音響も安くレンタルできる。だから、いたるところでディスコパーティーが開催できるんです。私は去年“高齢者ディスコ”を始めたんですが、老人ホームでも、ゴルフ場やホテルでもやっていますね。どの場所でも、みなさんとても楽しそうに踊ってくれますよ」

――7月には、USENのSOUND PLANETでも『DISCO FEVER』をフィーチャーした特集が放送されます。

「そこで流れる音楽を聴いて、リアルディスコ世代の方たちは、もう一度青春時代を謳歌してほしいですし、若い方たちには、70年代、80年代の楽曲を新しい音楽として受け止めていただきたいです。いまメインストリームにいるブルーノ・マーズやダフトパンクなども、70年代、80年代のファンクやディスコに影響を受けて楽曲を作ったりしている。そういう若いアーティストたちも、きっと70年代、80年代の曲を新しい音楽として受け止めて聴いているはずなので、若い世代にも新鮮に聴こえると思いますね。この時代の楽曲のいちばんの聴きどころは、生演奏による力強さ。コンピューターミュージックではなく、ミュージシャンひとりひとりの魂がこもった音楽になっているんですよ。生演奏なので、テンポも揺れるんですが、そこにグルーヴが生まれる。そのアナログ感みたいなものをぜひ感じていただきたいですね。そして、われわれ世代の方たちには、耳で聴いて楽しんでいただくのはもちろん、やはり踊っていただきたい。先ほども言ったように、いまは日本中いろいろな場所でディスコイベントを開催していますので、実際に現場に行って踊っていただければ、どんどん健康になっていくと思いますから(笑)」

(おわり)

取材・文/高橋栄理子
写真/柴田ひろあき




■DJ OSSHY(ディージェイ オッシー)
80’s ディスコ伝道師にしてディスコDJのスペシャリスト。実父はフリーアナウンサーの草分け、押阪 忍。TOKYO MX「DISCO TRAIN」、NHKラジオ第一「ごごラジ」、InterFM897「RADIO DISCO」といったTV、ラジオのレギュラー番組の他、「SUNDAY DISCO」、「Dynasty Tokyo Surfer’s Night」など多くのレギュラーイベントにも出演。2016~2018年 安倍内閣主催「観桜会」招待DJ。主な作品に『ROPPONGI AOR mixed by DJ OSSHY』、『Blue. meets ISLAND CAFE SURF DISCO mixed by DJ OSSHY』、『SHONAN AOR mixed by DJ OSSHY』がある。6月20日、最新MIX CD『レッツ・ディスコ ~ノンストップMIX~ Mixed by DJ OSSHY』をリリースする。


■「ディスコの日」制定記念“DISCO FEVER 40 -Special Version” 3世代ディスコ in DIANA
2018年7月22日(日)@DIANA
DJ/DJ OSSHY、DJ Celly、ディスコ☆マン
ゲスト/パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ





V.A.『レッツ・ディスコ ~ノンストップMIX~ Mixed by DJ OSSHY 』
2018年6月20日(水)発売
UICZ-1685/2,000円(税別)
ユニバーサルミュージック
V.A.『レッツ・ディスコ ~ザ・ベスト・オブ・ディスコ・ヒッツ~』
2018年3月21日(水)発売
UICZ-1677~1679/2,500円(税別)
ユニバーサルミュージック
V.A.『オール・ザット・ディスコ100』
2018年3月21日(水)発売
SICP-5751~5756/4,444円(税別)
ソニーミュージック


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