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Aijiからみた90年代

90年代後半からPIERROTのギタリストとして活躍し、2006年のバンド解散後はLM.Cというユニットで活動をしているAijiさん。音楽を始めたのは高校時代で、その頃からすでにメイクを施した姿でステージに立っていたという。さまざまなスタイルのバンドがある中で、その道に進んだ理由は何だったのだろうか。

「あの頃一番好きだったのはBUCK-TICKです。いつか自分がバンドをやるってなった時は、当たり前のようにステージにはメイクをして立つものだと思ってました。実際、自分が初めて組んだバンドも、当時で言う“お化粧系”。見よう見まねでやったメイクはすごくヘタクソで、むしろメイクしないほうがマトモな顔なんじゃないかっていうくらいでした(笑)。メイクのスキルもゼロ、パフォーマンスのスキルもゼロで、一体何をやっているんだろうっていう。音楽としてはブルーハーツとかユニコーンも好きだったんですけど、それでもそっちのほうに行ったっていうのは、やっぱり非現実的な世界が好きだったんだと思います。メイクをするとか、ある種の違和感だとか、そういうものにヤラれちゃって。そもそも自分が初めて観たロックのコンサートがBUCK-TICKなんです。しかも最前列。なので、余計にその臨場感も含めてヤラれちゃったのかもしれないです。それがもし2階席とかだったりしたら、ちょっと違ってたかも(笑)。とにかく、あの時点でメイクするのがカッコいい、そういう自分になりたいと思っていて、それ以来メイクをせずにステージに立ったことはないですね」

ヴィジュアル系という言葉が一般的に定着したと言われているのが1997年。それ以前は“お化粧系”や“黒服系”といった表現が用いられていた。1998年デビューのPIERROTは、その時点で当然ヴィジュアル系に分類されたわけだが、当事者としてAijiさんはどう感じていたのだろう。

「ヴィジュアル系っていう言い方は、ライヴハウス界隈では93年ぐらいからあったはあったんですけど、それが市民権を得た後にデビューした自分らであっても、ヴィジュアル系という言葉には違和感がありました。それよりも、“お化粧系”のほうがしっくりくるというか。やっぱり10代で一番使ってた言葉だから。『どんな音楽やってるの?』って言われたら、音楽のジャンルでも何でもないのに『お化粧系』って答えてたんで(笑)。その時の感覚が残っていたんだと思います。ただ、そんな風に違和感は感じつつも、自分らがヴィジュアル系で括られることに関しては、正直どうでもよかったですね。メディアの人たちは総称としてそう呼んだほうが便利だったんでしょうし、それでもしムーブメントを作ってもらえるんだったら、基本的にはそこに乗っかればいいと思ってました。でも結局、例えば自分らの先輩で言うと、LUNA SEAやL’Arc~en~Ciel、GLAYとかって、バンド自体が市民権を得ていて、もはやヴィジュアル系じゃないですよね。それぞれがひとつのブランドになってる。当時はそこまで行けないと、一流じゃないんだろうなって思ってました」

PIERROTは1998年9月のメジャーデビューから半年で日本武道館のステージに立ち、2年後には西武ドームで約3万人を動員するライヴを行うなど、当時怒濤の勢いでスターダムに駆け上がっていった。90年代後半といえば、ヴィジュアル系のバンドの勢い、および日本国内におけるCDセールスが共にピークを迎えた時代。そのド真ん中に身を置いていたAijiさんの目に、当時の様子はどう映ったのだろうか。

「今思うと、めちゃめちゃ売れてましたね。たしかデビューシングル(〈クリア・スカイ〉)の初日のバック(追加注文)が6万枚とか来てたと思います。インディーズの時に作ったアルバム『パンドラの匣』なんて、手売りと通販でけっこう頑張らないと1万枚にも届かなかったのに……。それがいきなりデイリーで5桁バックになるんですから、かなりの衝撃を受けました。あと、忘れもしないのが、翌日にメジャーデビューを控えた9月9日。インディーズ・ラストライヴを中野サンプラザでやったんです。ライヴ後、日付が変わる頃にデビューおめでとうみたいなパーティーがあったんですよ。この時もやっぱり、パーティー開いてもらえるなんて、メジャーってすごいなと思った記憶があります。でも、PIERROTはそういう場に合う派手さを誰も持ってないバンドで……。おそらく不向きのオーラが出てたんでしょうね。結局そういうパーティーはその1回きりでした(笑)。そうやってデビューしましたけど、デビューが決まってからのスピード感は正直怖かったですね。だって、初めて日本武道館でライヴをやる話を聞いたのも、まだインディーズ時代でしたから。たぶん、その時メンバー全員がそんなの無理だと思ってたんじゃないかな。演奏力もない、表現力もない、音楽業界のことも何も知らないのに、日本武道館なんてできっこない、って。速いスピードで登ったら登っただけ、そのぶん堕ちるスピードも破壊力も増すわけで。それはやっぱり、怖かったですよね」(つづく)

文/片貝久美子

Aiji
1995年にロックバンド、PIERROTにギタリストとして加入。2006年の解散後はヴォーカルのmayaとLM.Cを結成。日本だけでなくワールドワイドな活動を行なっている。

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4月2日(土)柏PALOOZA
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4月16日(土)盛岡 the five
4月17日(日)仙台CLUB JUNK BOX
4月23日(土)名古屋Electric Lady Land
4月29日(金・祝)東京キネマ倶楽部
4月30日(土)東京キネマ倶楽部
チケット:3月5日(土)全国一斉発売

-Go to the 10th Anniversary LM.C TOUR 2016-
<WONDERFUL WONDERHOLIC>
6月3日(金)新宿BLAZE
6月5日(日)名古屋Electric Lady Land
6月12日(日)福岡DRUM Be-1
6月14日(火)広島セカンド・クラッチ
6月18日(土)金沢AZ
6月25日(土)KYOTO MUSE
6月26日(日)OSAKA MUSE
チケット:5月14日(土)全国一斉発売

-Go to the 10th Anniversary LM.C TOUR 2016-
<STRONG POP>
8月7日(日)札幌cub garden
8月9日(火)青森Quarter
8月11日(木・祝)仙台MACANA
8月13日(土)水戸LIGHT HOUSE
8月14日(日)HEAVEN’S ROCKさいたま
8月20日(土)名古屋Electric Lady Land
8月21日(日)OSAKA MUSE
8月27日(土)高崎club FLEEZ
8月28日(日)長野CLUB JUNK BOX
チケット:7月16日(土)全国一斉発売

前売り:5,500円/当日:6,000 ※DRINK代別

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