韓国のプロデューサー/DJのNight Tempo。80’sジャパニーズ・ポップスを令和にアップデートする昭和グルーヴ・シリーズで岡田有希子に続く第17弾はシンガー・ソングライターの泰葉!海外でも人気を誇り、Night Tempoのライヴ・セットでも鉄板の人気を誇る「フライディ・チャイナタウン」の公式リエディットが満を持して登場する。
今回の『泰葉 – Night Tempo presentsザ・昭和グルーヴ』でセレクトしたのは「フライディ・チャイナタウン」と「ブルーナイト・ブルー」の2曲。
「フライディ・チャイナタウン」は1981年9月に発売された泰葉のデビュー曲。作曲も彼女本人が手掛けている。落語家の初代林家三平と作家の海老名香葉子を両親に持ち、幼少期からクラシック音楽を学んだ彼女は、自身の作品をリリースする傍ら、松本伊代や少女隊への楽曲提供も行う。伸びやかな彼女のヴォーカルが印象的なグルーヴ感溢れるこの楽曲は、昨今のシティポップ・ブームで海外で人気で、Night Tempoも自身のライヴでDJプレイしているナンバー。今回の公式リエディットに際し、フューチャー・ファンクのマナーを守り、パンチの効いたアレンジやサウンドへとアップデート、新たなフロア・アンセムが誕生した。
因みに2021年11月に彼がTwitterに「昭和の音楽でLAの2,000人が合唱する不思議な世界線に僕らは生きています。」というコメントと共に、彼のDJに熱狂するオーディエンスの様子を投稿して話題となった。この時、彼がプレイしていたのが「フライディ・チャイナタウン」のライヴ用リエディットである。この動画は世界中に拡散され、2023年3月下旬現在で約6000件のリツイート、2万6千件以上のいいね、約82万回再生を記録している。
もう1曲の「ブルーナイト・ブルー」は1982年発表の2ndシングルで、こちらも泰葉本人が作曲を手掛けているナンバー。Night Tempoは「フライディ・チャイナタウン」路線の煌びやかな80’sらしいアレンジが光るグルーヴィーでダンサブルなこの曲をピックアップ、疾走感溢れるフューチャー・ファンクへと変貌を遂げている。今回の昭和グルーヴがきっかけで、新たに注目を集める1曲となりそうだ。
今作のジャケット・イラストも、一連の昭和グルーヴ・シリーズを手掛ける人気韓国人イラストレーターtree13氏によるもの。そして5月31日(水)には今回の昭和グルーヴの7inchアナログ発売も決定している。
昨年はフジロックに出演し、今年はサマーソニックに出演する事が発表となっているNight Tempo。「フライディ・チャイナタウン」の大合唱が今夏ここ日本でも実現するかもしれない。