FZMZ、VRワールド空間を破壊して登場！初となるライブ公演"DEEP:DAWN"は、巨大化！海中！ワールドを360度掌握したパーティクルライブで観客を圧倒！

昨年10月にTVアニメ「シャングリラ・フロンティア」オープニングテーマでデビューした5人組覆面アバターバンド、FZMZ。
かねてより、ゲーム・VRといったデジタルカルチャーとの繋がりが深いアーティストが集結して結成されたことがアナウンスされていたが、今回初のライブ公演が新世代ソーシャルプラットフォーム「VRChat」で開催された。

1st LIVE “DEEP:DAWN”と題された本公演は、VRChat上のFZMZ公式ワールド”FZMZ Point Zero”で開催され、同時にその模様はYouTubeでも生配信が行われた。
”FZMZ Point Zero”は、FZMZのフィギュア、イラスト、楽器などという展示や、FZMZが楽曲を手掛けたアニメ「シャングリラ・フロンティア」の情報など様々なギミックが散りばめられた空間で、どこかの街なかの路地裏から入り込んだ開発中のビルのような一角。中心には、何か危険があるかのように、立ち入り禁止のように柵で囲われた”裂け目”のようなものが。

開演時刻の23:00をまわり、VRChatのワールド上には初ライブの開催を待ちわびていた観客が詰めかける中、黒い雨と視覚にはノイズが走ると、中心の裂け目からは、禍々しいなにかがワールド全体を侵食しはじめ、至る所を覆いつくすと、VRゴーグルが天高く浮かび上がると同時に”Phonk”の世界的なプロデューサー・Kordhellによる「BROKEN GAMES」のRemixのイントロが流れ出し高揚感に包まれる。

直後に、破壊音が鳴り響き、観客が詰めかけた”FZMZ Point Zero”のワールドを一気に破壊！「BROKEN GAMES」のイントロと共に、FZMZメンバーが一挙に降臨！ビルよりも大きい巨大なMAQUMA(Vo)、GAVI(Gt)、HONNWAKA88(Ba)、KAMATA(Dr)が出現しライブがスタート！ラップのパートに入ると、スポットライトを浴びたJACK(Rap)も出現し、FZMZのメンバーが集結。”Do it Do it”というフレーズ箇所では、巨大な深海魚たちがコーラスをするかのように曲に合わせてステージに現れる。2コーラス目への突入で、メンバーが地表を踏み砕くと、地面も崩壊。深海に潜水していきながら、瓦礫の足場の上で演奏を繰り広げるVR空間でのパーティクルライブだからこそできる演出の中、音楽も水中で鳴らされてるような”こもった”音像となり、リスナーも海中に潜水しながらライブを見てるからのように引き込まれていく。めまぐるしく変わっていくワールドに合わせ、パフォーマンスも一気に加速していく。
ラストのサビに向けて海底にたどり着き、幻想的に海中に光が差し込む中、対照的な激しいパフォーマンスを繰り広げ、ラストはライブアレンジのロングギターフレーズが鳴り響き完奏。MAQUMAが一言「Thank you.」と言い残し、メンバーが泡となり暗転。

「次は何が起こるのか・・？」と観客が固唾をのんで見守る中、2曲目「Danger Danger」のイントロが流れ出すと、空間全体に幾何学模様のようなエフェクトと、水中の空間を雄大に泳ぐ深海魚のような影と、散らばっていた瓦礫が一点に集結し始める。MAQUMAのシャウトとともに、ら煌びやかなライブステージとFZMZメンバーが再度出現。海中を飛び交う魚群を背景に、演奏がスタート。一体感のある激しいバンドの演奏で、純粋にライブ会場でFZMZのライブを見るという感覚に強制的に移行させられ、観客の高揚感も否応なく上がっていく。フィーチャリングのReol扮するicyもステージセンターに現れ、客演も含めた6人がステージに並ぶ姿は壮観。サビの「アイヤイヤ」という印象的なフレーズでは飛び跳ねるアバターの姿も。2コーラス目の終わりには、MAQUMAのMCから、GAVIによるギターソロへ展開し、観客も手を上げて声援を送る。トリプルボーカルの掛け合いから、楽曲の終盤戦、icyが印象的に歌い上げるパートでicyが巨大化し、ステージの後方に出現。フックのラスト、刀で切り裂くSEに合わせて、ステージはおろか、観客のいる地面ごと切り裂く。徐々に亀裂が広がっていき、「Danger Danger!」の歌い終わりとともに亀裂が崩壊。FZMZが掲げていたテーマ”UP SIDE DOWN”を表現するかのように、ワールドも天地が逆転し、観客もろとも空間を落下していきながらラストスパートへ。うねるようなGAVIとHONNWAKA88の演奏と、KAMATAの怒涛の手数のドラミングでオーラスへ。演奏が鳴り止み、暗闇を抜けると、観客はFZMZによって破壊された”FZMZ Point Zero”に空から落下する形で着地。圧倒的なライブを受けて、傍観する観客の目の前に、”再演”と携わったクリエイターのクレジット、そして背後には沸き立った温泉が・・！
終演後、この”事件”を目撃したオーディエンスたちは、濃厚な2曲のライブの余韻と温泉に浸りつつ、感想を言い合っていた。

同時配信が行われたYouTube Live上では、世界中から1000人を超えるリスナーが集まり「すごいものを見た…」というコメントと、再演の希望で溢れ返っていた。

ライブ後のモニュメントでもアナウンスされた”DEEP:DAWN”公演の次回再演は、7月28日(日) 23:00(日本時間)より行われるとのこと。見逃してしまった人はこの機会に是非ワールドで目撃してほしい。

※写真提供：AmaNeko