「うたごえはミルフィーユ」、生アカペラ歌唱や朗読劇でファンを魅了した「うたミルイベント Vol.2 ～CONNECT～」を開催！

2022年4月のコンテンツ立ち上げから、若手女性声優による超本気アカペラと、ちょっと癖と闇がある女子高生の青春を描いた質の高いシナリオで話題となっている、『うたごえはミルフィーユ』(以下、『うたミル』)。その第2回目となるイベント「うたミルイベント Vol.2 ～CONNECT～」が、2024年1月14日(日)に東京・TOKYO FMホールで開催された。昼夜2部開催となったイベントの模様をレポートする。

前回イベントよりも収容規模が大きくなった会場を埋め尽くすほど集まったミルふぁむ(『うたミル』ファンの呼称)たち。アニメ化も控える中、その膨らんだ期待を受け止めるべくステージにキャスト6名が登場すると、「うたごえハイシックス」から幕を上げる。大モニターに映し出された映像には、各キャラのソロパート時にあだ名が表示される演出もあり、アカペラをじっくりと聴いているミルふぁむたちもここぞとばかりに名前をコールする。2曲目には、昨年11月にリリースされたばかりの2ndシングル「POPPIN' TIME」を弾むように初披露し、リズムに合わせて流れるリリックとともに視覚と聴覚で楽しめる空間となった。

2曲歌い終えると、ステージにはスタンドマイクが設置され、朗読劇を披露。前回イベントに引き続き、原作を担当している山中拓也氏書き下ろしによる物語で、昼の部のタイトルは「わたしの知らないわたし」、夜の部は「わたしの知らないあなた」。昼の部は繭森結を中心とした物語が展開され、人が生まれ持った色と似合う「パーソナルカラー」診断をきっかけに、自分を知る第一歩をそっと踏み出す物語が紡がれた。夜の部は、宮崎閏と熊井弥子の関係性にスポットが当たる内容となっており、相手のことを知りたいと思う弥子の心情を、間をたっぷりと使いながら丁寧に演じきった。

そしてここからはトークコーナーに。近況の話題といえばやはり「全国ハモネプリーグ2024春」のことになり、1次選考を通過したことを改めて報告し、会場から大きな祝福の拍手が送られた。エントリー406組中、1次選考通過できるのは50組という狭き門をくぐり抜けた彼女たちは、せっかくならば全国大会まで行きたいと意気込んだ。なお、後日2次選考の結果も発表になり、ここでも25組に残ることができたため、あと一つで全国大会に出場決定となる。大会に駒を進める12組のグループに選ばれるのか、引き続き注目していただきたい。

また、冒頭で披露したアカペラ歌唱についても触れ、特に客席からのクラップを受けても影響されない強固なリズム隊(花井、相川)の進化を讃える声が上がり、「ハモネプリーグ」の快進撃がフロックではないことを証明してみせた。各キャラクターを掘り下げた朗読劇の内容も振り返り、昼の部でパーソナルカラーの深い赤色リボンを付けた結にちなんで、夏吉は赤いリボン型の指輪をはめたことを明かす。また、夜の部の脚本を読んで泣いてしまったという相川は、本番でも思わず涙を見せそうになるほど感情が入ってしまったと話した。

続いては、企画コーナーとして「メンバー理解王決定戦」が実施された。vol.1のイベントでも第1回・第2回が行われ、もはやお馴染みとなった理解王。各メンバーが事前に提出した回答を基に4択クイズで進行し、昼夜の部で第3回・第4回が執り行われたが、前回同様に不正解者が続出。「1日だけ好きな髪型になれるとしたら、誰のもの？」といったほぼ勘に頼らざるをえないものや、出題者自身が回答を忘れてしまったもの、さらには「人生最後に食べたいものは？」を出題した綾瀬が、"乳製品が好きで、その乳って何から出てくるかな…？"と出したヒントが実は引っ掛けであるという高難度な問題が続き、第3回・第4回いずれも5問中2問正解で王に鎮座することができた。コーナー終わりには、キャストからのお見送り会に参加できる抽選会も行われ、当選者はイベント終演後にもスペシャルな時間を過ごすこととなった。

そして再びアカペラパートとなり、CHiCO with HoneyWorksの「世界は恋に落ちている」と、中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」のアカペラカバーを連続歌唱。「飾り〜」のカバーは昨年11月にMV公開されたばかりで、初のリードボーカルとなった松岡の歌声と昭和歌謡の雰囲気が絶妙にマッチしており、初披露ながら盛大な拍手が巻き起こるほどの完成度を見せた。

ここで『うたミル』から告知があり、

・3rdシングル「TREASURE」制作決定！ カップリングは東京事変の「透明人間」カバー
・同シングル発売記念のオンラインサイン会開催決定！
・合わせて、トーク＆ミニライブ・お話し会も開催決定！

といったお知らせがなされた。最後には、キャスト6名から一言ずつ挨拶があった後に、『うたミル』の1stシングル表題曲「SINGING」を爽やかに歌い上げてイベントを締めくくった。

1stイベントより息が合ったアカペラ歌唱に加え、メンバー同士の距離がさらに縮まったことが朗読劇など、本イベントのタイトル通りまさに「CONNECT」していることが感じ取れた。ゆっくりと着実にコンテンツとして成長していく『うたミル』から今後も目が離せない。