天野花 八丈島出身のシンガーソングライター天野花、1stアルバム『透明なブルー』初配信スタート！

八丈島出身の女性シンガーソングライター天野花が、1stアルバム『透明なブルー』の配信を開始した。

本作品は、2018年にクラウドファンディングを通して自主制作された1st アルバム『透明なブルー』を再度、歌入れ、リアレンジ、ミックス、マスタリングしたもの。当時は未配信だったため、初のデジタルリリースとなる。録音にはEGO-WRAPPIN’、yonige、クラムボンなどの作品にも携わる岡本司を起用。

1曲目「Honey days」は頭がおかしくなるくらい人を好きになった時に書いた曲だという。ポップロックな曲調に加え、皮肉めいた歌詞を散りばめた恋する女の子の不器用さを明るく歌い上げる。

2曲目「Siren」は自身がブラック企業に勤めた時に、仕事と生活の狭間で人間ではなくなっていくような感覚を歌にした楽曲。タイトルにある通り、警報が鳴っているようなイメージとのこと。

3曲目「エンディングロール」は今もなお相手のことを思い続けて、映画が終わっているのにエンドロールが流れ続けているという状況を歌った歌。タイトルは造語。

4曲目「次の恋人は社会人」は爽やかなメロディとコミカルな歌詞との対比が心地良い。「借金がない人がいい！」と叫びながらアウトロに向かい駆け抜けていく。タイトルも含めアルバムの中でも印象的な楽曲。

5曲目「無題のラブソング」、題名の付かないような日常にこそ見落としてしまいそうな愛が隠れている、 それを信じているという想いを歌った歌。

6曲目「パンプルムース」は小説家の江國香織の同名の詩の中で出てくる女の子 が大人になったらこんな恋をするんじゃないか？と想像しながら書き上げた曲。アルバムに先駆けて8月21日から先行配信された。

7曲目「Chrome」は友人の片思いが実った時に聞いた話が題材となった。恋の儚さと難しさを感じながらも相手のことを想い過ごしていく、その記憶の記録とも言うべき楽曲。

8曲目「かさぶた」は舞台『ラブレター』の為に書き下ろした。自分自身の中にもう一人の自分がいて、語りかけたり、励ましているようなイメージで作られた。

9曲目「wonder」はアヴリル・ラヴィーンの初期を彷彿とさせるロックなサウンドに乗せて、一目惚れした相手に、自分のせいにしてもいいから好きになってほしいと伝えようとする楽曲。

10曲目「0の歌」は八丈島から東京へ出てきて、好きだった音楽の形が変わってしまった悲しみと葛藤を受け入れていく自身を描いた作品。自分を数字の0(ゼロ) に置き換えてタイトルが付けられた。深いため息にも聞こえるブレスで始まり、格好悪い自分を曝け出して生きることへの揺らぎを素直に表現した。アルバムのリード曲となっている。

11曲目「群青」はサビの『誰かが言う正解は本当に僕の為？言わせとけ僕の未来さ 僕自身が決める』に集約される。自身のことは自分で決めるという決意と行動が、未来を作っていく。真理と信念を歌った楽曲。

ラスト12曲目はアルバムのタイトルと同名の「透明なブルー」。2018年にアルバムを作成中、ここから様々な変化をしていくだろうと感じていた。しかし、変わらず自身には八丈島という故郷があり、出発点であることを忘れたくないという思いを込めて書き上げられた。アルバムの最後を飾る曲でありながら、始まりを彷彿とさせる。

6年ほど前の作品だが10代〜20代前半の生活の中で生まれた全12曲が収録された『透明なブルー』。楽曲タイトルにはすべて(2024ver.)が添えられている。9月14日には『透明なブルー』からも何曲かスタジオから生歌をお届け予定の生配信ライブも決定している。ようやく1stアルバムを世界に発信した天野花の今後に注目してほしい。