「Walk THE LINE」のVCRが流れ、メンバーが登場した瞬間、待ち望んだENGENEたちが大きな歓声を上げると、白く華麗な衣装に包まれた7人が「Given-Taken(Japanese ver.)」でライブをスタートさせる。続く「Flicker」では緩急あるパフォーマンスで一気に彼らの世界へと引き込み、京セラドームを掌握していると、MCでは愛らしい笑顔を見せ、そのギャップでENGENEの心を掴んでいく。会場を埋め尽くしたENGENEと、ENGEN棒と言われるペンライトの光を目の前にした彼らは、愛おしそうにその景色を見回した後、JAYが「僕たちの夢だった京セラドーム。本当に胸がいっぱいになります」、NI-KIは「最初の曲から胸がグッとなっていたんですが、数万人のENGENEと一緒に開くことができて嬉しいです。今日も最高の公演でENGENEのみなさんに恩返ししたいと思うので、最後までお願いします!」と熱く語り、さらに会場はヒートアップ。

それぞれが楽しそうに、嬉しそうに歌うエールソング「Always」では、等身大のメッセージを、訴えかけるように届けていく。パワフルに、テクニカルにパフォーマンスをしながら届ける歌はもちろん良いが、この曲のように、ナチュラルに、真っ直ぐに歌い、伝えてくれるからこそ、響いてくる曲たちがライブでは大きな意味を持つことを証明していた。

全員がセンターステージに集まると、ENGENたちが作るウェーブにおおはしゃぎ! さらに、キュートでポップな振り付けでこれまでとは違った表情を見せる「TFW(That Feeling When)」では、オンラインで見ている世界中のENGENEにもぬかりなくJUNGWONがアピール。続く「Let Me In(Japanese ver.)」ではHEESUNGのセクシーなウィンクで多くのENGENEが心を射抜かれたことを受けて、JAKEが曲の後に「振り付けをもう一度見せて下さい!」とお願いし、HEESUNGがウィンクまでの一連を見せたあと、照れる表情を見せると会場は大盛り上がり。他のメンバーも真似をしてやるなかJUNGWONは「ウィンクできないです!」といいながら、頑張って手を使ってウィンクをし、会場を沸かせていた。

「Upper Side Dreamin’」ではフロアを這うダイナミックなパフォーマンスで雰囲気を一転させ、「Mixed Up」では緊張感漂うステージングで魅せていく。それぞれが違った色、スキルを持ちながらも、曲になると圧倒的な一体感を感じさせるのは、彼らの大きな強みだろう。

赤い衣装に着替えた彼らはより妖艶さを纏い、迫力ある炎のビジョンをバックに「One In A Billion」を披露。バックダンサーたちをバックに激しく魅せたあと、JAKEの意味深な表情のもと「FEVER」をスタートさせ、彼らのセクシーな一面を引き出すと、JUNGWONは「ENGENEのみなさんのおかげでまったく疲れませんでした!」、SUNGHOONが「これくらいで疲れるENHYPENではありません! ENGENEのみなさん頑張ってください!」と逆エール。

制服風の衣装に着替えた彼らは、JUNGWONが「みなさんにもっと近づくので!」と言い「Attention,Please!」がスタート。間奏に合わせてエアギターで寝そべりながらくるくると回り楽しそうなJAYにメンバーがじゃれつき「Polaroid Love」では全員が車の形をしたトロッコに乗り、ドームの外周をまわり、ENGENEに近づいていく。SUNOOのあざとかわいいファンサービスに大きな歓声が上がり、ステージを移動すると、マイクスタンドを持ち、「Make The Change」を歌い、ときおりメンバー同士が背中にお互い手を当てながら嬉しそうに見つめ合う姿が印象的だ。

真っ白い衣装に着替え「Go Big or Go Home」ではみんなが笑顔でパフォーマンスしながら、指にキスをするようなジェスチャーで一気に会場が沸き、特効で打ち上げられた銀テープが美しく舞い上がりさらに盛り上がっていく。

その後のMCではTikTokで流行っている「可愛くてゴメン」チャレンジをスタート。SUNOOが持ち前のかわいらしさで全力でパフォーマンスすると、SUNGHOONは思わず「すごい…!」と呟く一幕も。NI-KIの番になると「できません!」とごねるも、逃げきれず披露。すると、NI-KIはなんと耳まで真っ赤に! その流れでJAYも思いきりメンバーからイジられ、Tik Tokで流行している「美味しくなあれ美味しくなあれ、萌え萌えきゅん」を全力で披露し会場中を笑顔にしていた。

ラストの1曲を残し、それぞれが気持ちを届けるように真っ直ぐにメッセージを届けていく。JUNGWONは「夢のような時間が過ぎてしまいました。貴重な成果は、ENGENEのおかげだと分かっています。ENGENE最高!」と感謝を述べ、NI-KIは「近いうちにENGENEのみなさんとお会いできると約束します! ENGENEのみなさん、愛しています!」と叫び、SUNOOは「時間を止めたいと思うほどとても嬉しくて楽しい公演でした!」と話し、「Future Perfect(Pass the MIC)」で本編は終了した。

アンコールは、「Forget Me Not」でスタート。曲が終わるも、SUNOOは「ENGENEからの応援があれば一晩中オールしてもいいんじゃないですか?」と話すと、JUNGWONが「朝までできます!」と答え、大歓声が聞こえてくる。その後、JAKEはこの公演に対しとても緊張したことを話し、「実際には予想した以上に楽しんでくださったので、本当に幸せです。心配はいらなかったなと思います」と話し、JAYは「メンバーによくやったと伝えたいです」というと、JAKEがJAYに抱き着き、JAYは「またいい公演ができるようにしていきたいです!」と貪欲に語った。SUNGHOONは「また僕たちはここに戻ってきますよね」と問いかけ、「次がいつになるかは分かりませんが、ENGENEのみなさんはちゃんと待っててくださると信じています。めっちゃ好きやねん! ENGENE、お前だよ!」と日本語で話し、NI-KIは、「僕の夢を叶えてくださったENGENEのみなさんに感謝でいっぱいです。デビューする前からこの舞台が僕の夢だったんですが、実現するとは思っていませんでした」と話し、「これからもっとENGENEのみなさんに恩返しをする約束をするので最後までついてきてください。愛していますENGENE!」と大きく叫んだ。

その後、オープンカー仕立てのトロッコに乗り「Attention,please」、「Go Big Go Home」を歌いながら、ドームに訪れたENGENEの姿をしっかりと確認しながら、愛を届け、再会を約束し、幕を閉じた。

大きなステージでENGENEとお互いの愛を確認し、様々なパフォーマンスで魅了したENHYPEN。このドーム公演を終え、アジアツアーへと出発する。つねに吸収し、成長する姿が、約束した次のドーム公演で、どんな姿になっているのか、楽しみで仕方がない。

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真提供/(P)&(C) BELIFT LAB Inc.

ENHYPEN WORLD TOUR 'MANIFESTO' in JAPAN KYOCERA DOME OSAKASET LIST(2023.1.22 SUN)

1. Given-Taken [Japanese Ver.]
2. Flicker
3. Always
4. Forget Me Not
5. TFW (That Feeling When)
6. Let Me In (20 CUBE) [Japanese Ver.]
7. Upper Side Dreamin’
8. Mixed Up
9. Drunk-Dazed [Japanese Ver.]
10. One In A Billion
11. FEVER
12. Attention, please!
13. Polaroid Love
14. Make The Change
15. Tamed-Dashed [Japanese Ver.]
16. Blessed-Cursed [Japanese Ver.]
17. Go Big or Go Home
18. Future Perfect (Pass the MIC) [Japanese Ver.]
19. ParadoXXX Invasion
20. SHOUT OUT
21. Forget Me Not
22. Attention, please!
23. Go Big or Go Home

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