1980年代、音楽家として世界を舞台に活動しながら、坂本龍一はカメラを手に日々の風景や人々の姿を記録していた。写し出されているのは特別な出来事ばかりではなく、何気なく目にしたものや旅先で見た風景、ふと差し込む光、その瞬間に感じた空気である。一枚一枚の写真には、彼がその時代を過ごした時間と見ていた世界が静かに残されている。
本展はオランダに本社を置くPolaroid(ポラロイド)社の協賛のもと開催される。撮影したその場で像が立ち上がり、ネガを持たない一回性をもつ写真として一枚ずつ現像されるポラロイドは、70~80年代にアンディ・ウォーホル、ヘルムート・ニュートン、サイ・トゥオンブリーをはじめとする多くのアーティストや写真家に愛されてきた。会場では、坂本龍一が実際に使用していたポラロイドの機材も特別展示される。彼もまたポラロイドを通じ、旅先の風景や人々、日常の中で出会った光の断片を写し取っていた。
会期中には、トークショーやワークショップも開催される。
・トークショー1: 評論家の佐々木敦と編集者の後藤繁雄による対談(10月17日16:00~17:30、定員40名先着順、参加費2000円<以下全て税込>))。
・トークショー2: アーティストの島袋道浩と後藤繁雄による対談(11月1日14:00~15:30、定員40名先着順、参加費2000円)。
・ポラロイド ワークショップ: 10月24日に2回(13:00~14:30 / 16:00~17:30)開催され、定員各10名先着順、参加費は無料。参加応募はポラロイド ジャパン公式Instagram(インスタグラム)アカウントで受け付ける。
Instagram:@polaroid_jp
本展の開催に合わせ、写真集『PHOTO RYUICHI SAKAMOTO』が会場で先行発売される。坂本龍一が80年代に撮影した写真を「ポラロイド篇」と「スナップショット篇」の2冊に収録し、特製ケースに収めた豪華仕様となっている。表紙には120種の色紙「NT(エヌティー)ラシャ」(株式会社竹尾)がランダムに組み合わされている(B5判・上製・2冊組、ケース入り、96ページ+104ページ、企画・編集: 後藤繁雄+空里香、デザイン: 林修三、定価: 9680円、発行: 株式会社リトルモア)。
・展覧会名: 坂本龍一写真展 PHOTO RYUICHI SAKAMOTO
・会期: 2026年10月17日~11月8日(会期中無休)
・時間: 11:00~20:00
・会場: SAI(サイ)
・住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
・入場料: 無料
・キュレーション: 後藤繁雄
・協力: 坂本龍一エステート
・協賛: ポラロイド
