レキシ TOUR 2018-2019 まんま日本ムキシばなし＠横浜アリーナ――ライブレポート

＜PR＞
音楽アプリ「SMART USEN」のお試しはこちら！

横アリ2DAYSの2日目、それも平日だっていうのにしこたまお客さんが入ってますよ、池ちゃん！

一応説明しておきますが、タイトルに「レキシ TOUR 2018-2019」とあるとおり、このツアーの本編は昨年12月にフィニッシュしていて、1月22日、23日の横アリと2月6日の城ホールは追加公演です。

法螺貝が開幕を告げ、レキシらしき人物が扮する百姓の吾作と、ロバートの秋山竜次らしき人物が扮する稲穂の神様によるVTRが流れ出す。「みんないっしょになって神様を喜ばせようぜ！」という吾作のフリで青の羽織姿のレキシがステージに登場。

1曲目は「SEGODON」です。自分からコール＆レスポンス仕掛けといて「横浜アリーナすげーなおい！こんだけの大人数で言ってることはただ“SEGODON”だけって（笑）」だそうです。

ライブで聴くと「年貢 for you」のコード感とかよりいっそう秦くんぽかったし、なんだかんだ盛り上がる「SHIKIBU」、キック強めのライブ仕様で音源よりずっと歌謡ロックだった「GET A NOTE」、スウィンギンなピアノ、咽び泣くホーンとソウルフルなボーカルが絡み合うビッグバンド風の「SAKOKU」っていう中盤のセットがとてもよかったです。ちなみに超盛り上がった「カーッ！ってヤツ」はヴィブラスラップっていうキハーダの一種ですよ、池ちゃん！

まるっと3時間あまりのすごく濃厚なライブでしたが、セットリストを見てみると、えーと……あれ、ウソだろ？16曲しかやってないじゃん！本人は「横アリとか柄じゃねえし！もっと小箱でやることじゃん」って言っていたけれど、でもでも、そんなことないと思います。だって、客席も、バンドメンバーも、ビッグ門左衛門こと三浦大知くんもとても楽しそうだったもん。いくらウェブに転がってるセトリや、レポを見たって、横アリの一体感とか、あの瞬間のグルーヴとか、とっ散らかったMCとか、投げやりな客いじりとか、雑な物販紹介（笑）とかって伝わらないし。

ジョー・リノイエ「Synchronized Love」――武富士ダンサーズでおなじみのあの曲――の決めポーズからの、「KMTR645」の“いるかポンポン”っていう流れは、やっぱりあのとき、あの場所にいなければ楽しめないし。ほら、このくだり、テキストで読んだってあまりおもしろくないでしょ？そうだな、ライブDVDとかの映像作品だったら少しは伝わるかもしれないけど。たぶん、きっと……だから、この原稿は、あの日、横アリにいた17,000人のための備忘録になったらいいなと思って書いてます。

えーと、もしかしたら、ここから先のライブ終盤の模様は大人の事情でオミットされるかもしれないけど、あえて書き起こしますよ俺は。というわけで、終盤というか、アンコールのサプライズはあの人ですよ！ビッグ門左衛門こと三浦大知！五右衛門ぽく地味な黒装束なのにスター感がハンパねえっス！登場した瞬間の、キャー！とか、うおー！がすごい。嫉妬に狂ったレキシが「おまえら、こっから先は倍払え！」って言うのも無理ないです。「GOEMON」から「狩りから稲作へ」と2曲続けてのコラボを見て思ったのは、レキシとここまで真っ向勝負できたコラボっていままであったか？ってことです。いや、あったかもしれないけど、ごく控えめに言ってもこの日のコラボは最高でした。

計算され尽くした悪ノリのせいでたまーに見失いそうになるんだけど、やっぱりレキシ――と、もちろんバンドメンバーも――って、すんごく丁寧に歌ってるし、演奏してるし、そういう基礎体力があればこその悪ふざけなんだよな……なんて書くと営業妨害ですかね。

（おわり）

取材・文／高橋 豊（encore）
写真／田中聖太郎

■2019.1.23「レキシ TOUR 2018-2019 まんま日本ムキシばなし」＠横浜アリーナ SET LIST
M1. SEGODON
M2. なごん
M3. 年貢 for you
M4. Let's 忍者
M5. ペリーダンシング
M6. KMTR645
M7. 墾田永年私財法
M8. SHIKIBU
M9. GET A NOTE
M10. SAKOKU
M11. 奈良に大きな仏像
M12. KATOKU
M13. きらきら武士
EN14. GOEMON
EN15. 狩りから稲作へ
W.EN16. マイ会津

▼J-POPフリークの音楽アプリ「SMART USEN」

アプリのダウンロードはこちらから