羊文学、初のヨーロッパツアー完走！最終日ロンドンでのチケットは即完売のうち大盛況

羊文学初のヨーロッパツアー、「Hitsujibungaku Europe Tour 2025」のツアーファイナル公演が１0月２４日、ロンドン O2 Academy Islingtonにて行われた。今回のヨーロッパツアーは、初日である１０月１４日のパリ公演を皮切りに、ナイメーヘン、ケルン、ベルリン、ワルシャワ、ウィーン、ロンドンと合計7都市で行われ、ヨーロッパ各地のファンを熱狂させた。

バンド初のイギリス単独公演のチケットは即日ソールドアウト。開演前の会場にはロンドンのロックファンが長蛇の列を作り、その熱気とともにバンドへの期待が伺える。オープニングアクトが終わると、ステージ転換の間にDJブースに現れたのはUKの新進気鋭アーティストMiso Extra。約２０分のDJセットの最後の曲に彼女が選んだのは、２４日にリリースされたばかりのアルバム『D o n’ t  L a u g h  I t  O f f (S l i g h t l y  D e l u x e)』に収録されている楽曲「more than words （Miso Extra Remix）」。海外でもファンが多いこの曲のリミックスがかかり、羊文学の登場を待ちきれない様子のファンからは大きな歓声が起こった。

そしてライブは塩塚モエカ（Vo, G）にピンスポットが当たり、「そのとき」のイントロで始まる。印象的なピアノのリフレインのこの楽曲は、最新アルバム『D o n’ t  L a u g h  I t  O f f』の１曲目であり、まさにこのツアーの始まりを象徴するような楽曲だ。そこから「Feel」、「1999」、「Addiction」と、ライブでも人気の楽曲を次々と披露、曲が終わるごとに会場は大歓声に包まれた。

ライブ中盤のMCでは塩塚が　「We are Hitsujibungaku from Tokyo Japan. Thank you for coming tonight! This is our second time in London, and the last time was HYPER JAPAN. So happy to come back here. Thank you!」と英語で語りかけ、７月のHYPER JAPAN出演以降またロンドンへ戻って来られたことへの感謝を述べると、会場からは大きな歓声が起こった。

その後最新アルバムより、爽やかなロック・チューン「ランナー」や、ステージ上での塩塚と河西ゆりか（Ba）の掛け合いによる技が光る「OOPARTS」が披露され、ライブは後半戦の盛り上がりへ突入。「祈り」では、神々しいまでに観客を包み込むような塩塚のボーカルが、会場を羊文学の色に染め上げ、その場にいた全員が羊文学の世界に酔いしれた。この一体感を持ってして、さらに畳みかけるように「Burning」、「more than words」と海外でも大人気の楽曲を立て続けに披露、会場の熱気は一気に頂点へ。観客と一緒に歌う「ＧＯ!!!」で会場が一体になった後には、割れんばかりの歓声と拍手が起こった。

アンコールでは「砂漠のきみへ」や最新曲「doll」も披露、最後を締めくくる楽曲は、ライブ最後の楽曲にして疲れるどころか、まだまだどこまでも伸びていきそうな塩塚のボーカルにずっと浸っていたくなるような楽曲、「光るとき」で締められ、ファンはその余韻に浸りながら会場を後にした。

２０２５年はアメリカ西海岸ツアーに初の武道館公演2DAYSを含むアジアツアー、そして初のヨーロッパツアーの完走と、国内外で勢いが止まることのない羊文学。彼らの活動にますます期待が膨らむが、まずは先日発売されたばかりのアルバム『D o n’ t  L a u g h  I t  O f f (S l i g h t l y D e l u x e)』をじっくり聴きつつ、今回のヨーロッパツアーのセットリスト・プレイリストも公開されているのでそちらも是非チェックして頂きたい。

Hitsujibungaku Europe Tour 2025セットリスト・プレイリスト：　https://fcls.lnk.to/3K1HeKId