──2年半ぶりとなるアルバム『CLEAN+NOISE』が遂に完成しましたが、この間にはどんな心境の変化がありましたか?

「フェスやイベントに出演させていただいたり、ワンマンライブを開催したり、いろいろなお仕事をさせていただく中で、成長しながらも見つめ直す時間があって、かなり濃い時間を過ごしていました。そこでこのアルバムを制作するにあたって、より自分の好きな音楽がどんなものなのか?が明確化してきた気がします。それまでは、人に求められているものと、自分がやりたいことの区別があまりついていなかったのですが、それがハッキリとしたのがこのアルバムだと感じています」

──具体的に、NOAさんに求められているのはどんなものだと思いましたか?

「前作(2ndアルバム)『Primary Colors』も僕が好きで作りたい曲を収録していましたが、“日本語をたくさん入れた方がいいのかな?”とか、“音楽面も奇抜すぎない方がいいのかな?”と、いろいろ考えすぎてしまっていました。でも、今回は“自分がやりたいこと“にフォーカスして制作したことで、すごく自信が持てて、“これが今の僕だ”と思えました」

──それはライブを重ねるなかで気づいたことですか?

「そうですね。ライブで過去の曲をアレンジする機会が増えてくると、自分の好みがわかりやすく反映されていくんです。そこで“こういった音のほうが表現しやすいな”と思うこともあるので、経験を積んだからこそ気づいたことだと思います」

──そんな中で制作したNOAさんにとって革新的な曲を教えて下さい。

「「MISFIT」は、今の僕だからこそ作れた曲です。今までは作らなかったタイプの曲ですし、メッセージもしっかりと詰め込めたので完成して良かったと思っています」

──この曲が一番最近作った曲になりますか?

「そうです。アルバムで最後に出来上がった曲ですし、制作期間中、ずっと悩みながら作った曲です。他の曲も、僕のレンジが広がった状態で、解放的に制作ができたのですごく楽しかったです。でも、“どうクオリティを上げていくのか?”という部分では苦戦していました。僕が普段から聴いているR&Bのアーティストさんや海外のラッパーの曲をとにかく聴きまくって、そこに負けないように、そしてストイックにR&Bを聴き込んでいる人が聴いても、“イケてるな”と思ってもらえる曲にしようと意識しながら作っていきました」

──アルバムを聴いていると、より独自性に富んでいると感じたのですが、それはいい意味でトレンドや今のシーンとはまた違う道ですよね?

「これまでは、日本で活動するからには、日本のトレンドや日本語ということを意識しないといけないと思っていました。でも、それをすべて取っ払って、本当に自分自身を表現したかったので、貫いて納得いくものが出来たと思っています」

──『CLEAN+NOISE』というアルバムタイトルは、すぐに思いついたのでしょうか?

「はい。このタイトルが決まってからは、候補曲からぎゅっと絞ることができたように思います。中でも、「lovelite」は恋愛で生まれてしまったトラウマを今の相手にぶつけてしまうネガティブな恋愛を描いています。それはこの“NOISE”の部分をしっかり描かれたと思いますし、「Shine Bright」は、いつまでも忘れられない少年の気持ちを描いているのでとても“CLEAN”な部分を描いていて。もともとこのアルバムは、制作の最初の段階から、大人っぽさや、僕があまり表に出してこなかったネガティブな面を見せることでメッセージが変わってくると思っていましたし、音ではより追求できたアルバムになりました」

──両面を表現することで、ライブでの魅せ方も変化しそうですね。

「そうですね。チームのみんなと演出を考える中で、“こういう曲を作ろう”という発想に繋がったりするので、ライブをするのがとても楽しみです」

──ライブはどう変化してきたと思いますか?

「どんどんアーティスト性が見えるようなライブが出来てきたように思います。今回のアルバムで描いた“今のNOA“という人格がより前に出てきた感覚があります」

──そう思ったきっかけは何だったのでしょうか?

「ソロ活動をスタートして5年を経て、その間には自分が何をしたいのかわからない時期があって。でも、ちゃんと自分と向き合って…対峙して、ライブをすることでどんどんクリアになってきた感覚があります」

──安心して変化できることというのは、熱いファンへの信用があるからだと思いますが…。

「そう思います。皆さんが僕の曲を聴くとき、“トラックのここがどうだ”とか、細かく聴いてくださる方がとても多いんです。ライブでも、“もっと声を出して!”と煽るとすごく盛り上がってくれますし、いいライブをするためにお互いが支え合っている感覚があって。このワンチーム感は誇りに思っていますし、愛してくださっていることを肌で感じるので、僕も“よりいいものをお届けしたい”と思うんです。これからもこのキャッチボールを続けていきたいです」

──ファンとのコミュニケーションをとる中で、どんな影響がありましたか?

「皆さんから頂くメッセージで、僕の曲を聴いて乗り越えられたという言葉を頂く度に、もっと自分もさらけ出して、寄り添いたいと思いました。これまでは嫌なことはあまり口にしなかったですけど、アルバム『CLEAN+NOISE』ではこの部分もしっかりと歌詞にすることが出来たので、皆さんの頑張る糧になってくれたら嬉しいです」

──皆さんが自己開示してくれるからこそ、NOAさんも自己開示ができたんですね。

「その通りです。あと、9月に開催した『NOA 5th Anniversary Special Live “LiGHTS”』で、ファンの皆さんが“私たちはNOAくんの光になるよ”と言ってくれたからこそ、アルバム制作のギアが上がったと思います」

──素敵な関係ですね。

──ちなみに制作時は、どうしても孤独を感じることがあると思うのですが…。

「僕はひとりっ子なので、友だちといる時間も好きですが、1人でいることに孤独を感じにくくて。とは言え、制作が早く終わった日は友だちに連絡してご飯を食べたりしています。それこそ、8LOOMのメンバーや、TEAM NOAだったり、その時々で曲を聴いてもらって意見をもらったりもしています。それに、“この後、友だちに会うから、カッコいい曲を作ろう”という気持ちにもなれるんです」

──8LOOMのメンバーとは、本当に長く続いているんですね。

「はい。あの頃に出会った友だちとは、一生ものなんだろうなと感じています。出会って4年が経ちますが、今でもお互いを応援し合って、ライブがあれば来てくれて…普段から頼っているし頼られているしという、すごく良い関係です。友だちというか、家族のような感覚です」

──そして、NOAさんは、MVやアートワークでも世界観をすごく大事にされていますよね?

「自分で曲を作る時にも、誰かのMVを流していたりするくらいMVが好きなんです。MVって、曲の世界をどれだけ表現できるかの勝負なので僕のMVも色ひとつとっても、すごくこだわって作り込んでいます。今回の「Last Kiss」は大人っぽい曲なので、バーや赤い世界観が思いつきやすいですが、そこをあえて無機質な空間にしたり、シンプルさを求めて、新しいムードで制作していきました」

──常にクリエイティブに気持ちが向かっているからこそ、今、作りたいものはどんなものですか?

「ライブで、会場全体がそのアルバムの世界観に染まっているような、まるでテーマパークのような空間を作りたいです。より没入体験ができるような場所でライブがしたいです。いろいろライブに行って思いついたことはいつもメモをしたり、思いついたことは実現できるのか?を考えたりしています。最近ではLANYのライブに行ったんですが、セットひとつとっても普通ではない感じがすごくカッコよかったです。照明も左右非対称だったり、細かいところにこだわっているからこそすごく刺さりました。僕自身も細かいところまで取り組んでみたいです」

──NOAさんはワーカホリックな印象がありますが、音楽を忘れられる瞬間はありますか?

「これまではあまりなかったですけど、小さい頃にやっていてずっと離れていたサーフィンを最近するようになりました。TEAM NOAの子が誘ってくれて行き始めたら、波待ちや海に入った時に唯一仕事を忘れられる時間だと実感したんです。これが本当の自分に対してのリラクゼーションだと思ったので、大切にしたい時間です」

──そして、3年目となる『NOA Billboard Live 2026 GLOW&NOISE』が12月に開催されます。

「年末でもありますし、クリスマスシーズンでもあるので、みんなと“今年も頑張ったね”と言い合えるような距離感で、楽しみたいです。これまではクリスマスをテーマにしたライブをしていましたが、今年はこのアルバムをテーマにしたライブになるので、バンドアレンジでしっかりと楽しんでもらえる時間になると思います。Billboard Liveならではの会場に合ったアレンジでライブをするので、大人っぽい、リラックスした時間を過ごして頂けると思います。遊びに来てくれたら嬉しいです」

──では最後にencore読者にメッセージをお願いします。

「初めて僕の曲を聴く方は、より今後の展開を楽しみにしていてほしいですし、これまで聴いてくれていたファンの方たちには、どんどんレベルアップしていく姿しかお見せしないので、アルバム『CLEAN+NOISE』を楽しく聴いてもらいたいです。既に“もっとこういう曲が作りたい”という、次の展望もしっかりと生まれているので、次を楽しみにしていてほしいですし、このアルバムを人生の中でいろんな形にはめて楽しんでいただけたら、すごく嬉しいです。そして、2027年はこのアルバムそのものをチケットとして、世界に進んでいきたいと思っています。なので、まだ行ったことのない国に足を運んでみたり、新しいファンの方々と出会って、日本に戻ったらさらに大きくなったNOAを見せていきたいです。ぜひ、楽しみにしていてください!」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/中村功

RELEASE INFORMATION

NOA『CLEAN+NOISE』初回限定盤A(CD+Blu-ray / DVD)

2026年10月28日(水)発売
TYCT-69396〜69397/8,800円(税込)

NOA『CLEAN+NOISE』

NOA『CLEAN+NOISE』初回限定盤B(CD+Blu-ray / DVD)

2026年10月28日(水)発売
TYCT-69398〜69399/8,800円(税込)

NOA『CLEAN+NOISE』

NOA『CLEAN+NOISE』通常盤(CD only)

2026年10月28日(水)発売
TYCT-60270/3,520円(税込)

NOA『CLEAN+NOISE』

NOA『CLEAN+NOISE』NOANA盤(FC限定盤)

2026年10月28日(水)発売
PROV-1076/5,500円(税込)

NOA『CLEAN+NOISE』

LIVE INFORMATION

NOA Billboard Live 2026 GLOW&NOISE

2026年12月2日(水) 大阪 Billboard Live OSAKA
2026年12月3日(木) 東京 Billboard Live TOKYO
2026年12月12日(土) 東京 Billboard Live TOKYO
2026年12月21日(月) 神奈川 Billboard Live YOKOHAMA
※全日程2部ステージ。1部ステージはオフィシャルファンクラブ会員限定ステージです。

NOA Billboard Live 2026 GLOW&NOISE

NOA 関連リンク

一覧へ戻る