──約3年ぶりとなる6枚目のアルバム『FRIDAY』は、CDのみのボーナストラックを入れると全18曲という、とてもボリューム感のある作品になりました。特に新曲4曲は全てコラボ楽曲になっているのが印象的ですが、まずは、このアルバムを制作することになった経緯を教えてください。

YU「前作『FOCUS』はEPではあったんですけど、僕たちの10年に渡るバンド活動の集大成となる1枚でした。それは自分たちがずっと憧れていた音楽性であったり、自分たちがやりたいと思ってはいたもののできなかったもの…それを“今ならできるんじゃないか?”と考えて作った作品だったんです。つまり、自分たちの中にあったものをそこで一度全部吐き出しました。今、振り返れば、そういったEPになったと思っています。それだけに僕たちの次のフェーズとしては、自分たちの中にあるものを吐き出すだけではなく、自分たちを外から見たときのI Don't Like Mondays.というものを作りたくて。客観的に“どんな音楽をやれば面白いのか?”という新たな視点を取り入れてみようと思って曲作りを進めていきました。要は“I Don't Like Mondays.が持つ世界観で、今できる一番ストレートなものは何だ?”と自分たちに問うたんです。僕たちがリリースした『TOKYO』というファースト・フル・アルバム(2015 年リリース)は、当時の自分たちが表現したいこと、自分たちが考えるポップス、自分たちがそれまで培ってきた音楽性、それを『TOKYO』というテーマの中に全部詰め込んで制作しました。そういう雰囲気のあるもの…バイブスというか、匂いのあるものを今、作ったらどうなるんだろう?という純粋な好奇心から今回の制作が始まりました」

──『TOKYO』から10年以上を経て…。

YU「そうです。そして逆に、そういうコンセプトだからこそ、自分たちだけではできなかった自分たち。他のアーティストやプロデューサーさんからみたI Don't Like Mondays.。そういうものも知りたいと思ったので、新曲は全部コラボしたら面白いんじゃないか?と思いました。でも、それは自分たちの軸がないと難しいことだと思うんです」

──軸がないとブレが生じますから。

YU「そうなんです。ただ、以前だったら自分たちの譲れないものが強すぎて、他の人に意見されても僕たちが“いい”と思わなかったら嫌だったんです。でも、今は単純に違う視点を持っているアーティストやプロデューサーとご一緒することで生まれる新しいものを知りたくなりました。自分たちでは見えなかった自分たちを知りたいと思うようになったんです」

──アルバムタイトルを『FRIDAY』にしたのは、どうしてですか?

YU「僕たちは曜日をモチーフにしたバンドでもあるので、今回の根幹となるコンセプトが“FRIDAY”なんです。ファンクラブ名も“FRIDAY LOVERs”ですし。解放的になるような週末のパーティー感…そのバイブスをアルバム全体で表現しようということになって、その場合も何かコンセプトがあったほうが面白いので、架空のナイトクラブをデジタル上で作ろうと。そして、そこにゲストとしていらしてくださるアーティストさんがいたり、そこで行われるイベントみたいなものを楽曲はもちろん、アートワークを含めて表現したのが、今回のアルバムです」

──なるほど。そういうコンセプトだからなのか、聴いていて、とても気持ちがいいです。自然に体が横揺れする感じでした。

KENJI「ありがとうございます」

YU「でも、そんなに深く考えないで聴いてもらいたいんです。“だって金曜日の夜でしょ?”というのがコンセプトなので。僕たちもわりと凝り性なので、“何も考えないで曲を作ろうぜ”と言いながら、すごく考えすぎてしまうところがあって(笑)。僕も歌詞を書く上で、初めのうちはフィーリングで書けていたものが、だんだん“もっと深く考えないとダメだ!”と思って書くようになったりしましたから。『Black Humor』というアルバムがまさにそうで、苦しみから生まれた作品でした。でも、そういう時期を経て一周回った上で、今は本当に単純に気持ちよく音楽を楽しめる空間を作りたいです。だから、それをコンセプトに作った曲が並んでいます」

YU (Vocal)
KENJI (Bass)

──今回のコラボ楽曲の新曲4曲のうちの3曲は、プロデューサーも起用していますね。皆さんは今までセルフプロデュースだったので、そこも新鮮でした。そういう形を取ることで新たなものが生まれたり、刺激を受けたということもありましたか?

KENJI「ありました。僕たちの場合、デビュー前もそうですけど、デビューしてからも基本的には完全セルフプロデュースという形でやってきたので。楽曲を作るのも、基本はこの4人でしたし、たまにフィーチャリングという形で入ってもらうときも、一部分だけやってもらうくらいの感じで。だから、今回のようにガッツリ誰かをお招きして、一緒に考えたり、アイディアを提案していただくことは初めてでした。でも、その結果、僕たち4人だけでやっているときには絶対に生まれないような面白い試みや、僕たちだったらブレーキをかけてしまうようなアイディアもいただいたりすることがあったので、それはすごく刺激的でしたし、“壁を破る”という意味でも新鮮でした」

──やっぱりプロデュースなさった方それぞれの色が出ますよね。それが皆さんにも、いい効果になりましたか?

KENJI「それはありました。いい意味で、自分たちを裏切ってくれました。やっぱり4人で作っていると、例えば手グセだったり、自分たちのクセが基本は散りばめられているので。そこにいい違和感を取り入れるというか…プロデュースしていただいた方と一緒に構築することができたのが面白かったです」

SHUKI「それにプロデュースしてくださった方の“僕たちに対してこういう見方をしてくれているんだ”とか、“こういう部分を強みだと思ってくれているんだ”というところが、おひとりおひとり違ったんです。当たり前ですけど、曲というのはいろいろな要素で出来上がっていて、その中の“こういう部分を(各プロデューサーは)見ているんだ”、とか、“ここをちょっといじれば聴こえ方が変わるんだ”ということに気づかせてくださったんです。それが新鮮でしたし、発見ばかりでした。本当に今後のためにもなるいい機会をいただけた気がします」

──プロデュースした方たちや参加してくださったアーティストの方々とコミュニケーションを取りながら制作していったんですね。

SHUKI「そもそも“曲をどうやって作る?”というところから、全員と話し合いました。それで僕たちが作る曲もあれば、相手が作ってくださる曲もあったり、一緒に作る曲もあって、全パターンをやってみました。その中で、コラボした方々のアーティスト像に関しても、“実はこういう考え方から来ていたんだ”というような裏側も知ることができました。それもすごく興味深かったです。それにKENJIも言っていたとおり、やっぱり一番は、自分たちだけだったらブレーキをかけるところもやりきれたのが大きかったです。ある意味、“この方が言うんだから”という言い訳が自分たちに対してできますし(笑)」

──皆さんだけだと、どうしても守るものが出て来ますから…。

CHOJI「そうですね。それに今回改めて思ったのは、作る声や音、楽器の重ね方は、その人の性格や人柄が出るものなんだということでした。それは、喋る以上に。“クールな印象だったけど、実は熱い部分があるんだな”というようなことを感じられたときがすごく嬉しかったです」

──そのことでご自身が解放されたところもありましたか?

CHOJI「はい。今までになかった音楽性にもチャレンジしたりして、すごく新しい自分が開けた感じがありました」

SHUKI (Drums)
CHOJI (Guitar)

──「GENIUS feat.ZEN-LA-ROCK」はCHOJIさんの友人であるORANGE RANGEのNAOTOさんプロデュースですが、やっぱりORANGE RANGEっぽさを感じますね。

KENJI「そうですね。でも、今回ご一緒して、NAOTOさんはORANGE RANGEの楽曲を作っているときも、全てを計算したうえで、“こういうことをやったほうが面白い”とわかってやってらっしゃるんだということを感じました。本当に、すごくクレバーな方という印象でした。だから、僕たちに提案するときも、多分、僕たちが拒否反応を示すだろうということをわかっていて、“ちなみにちょっといなたいと思うんですけど、こういうことをやる上で僕はこういうビートだと思って、これを提案します”というように、しっかり説明してくださるんです。“でも、それが嫌だと思ったらやめてもらってもいいです”と。そういう方だったおかげで、とてもやりやすかったです」

──ORANGE RANGEの楽曲は、聴いていて楽しいですし、その感じがこの楽曲にも出ていて、純粋に楽しかったです。

──あと、コラボ楽曲でプロデューサーを起用していることにも驚きましたが、「ODORE feat.SHO-SENSEI!!」は、歌詞もプロデュースなさったm-floの☆Taku Takahashiさんが書いていることにも驚きました。

YU「それは僕たちの中ですごく大きかったです。もう11~12年やっていますが、他の方の歌詞を歌うのは初めてだったので。でも、それも今回のアルバムのコンセプトが“客観性”だったから。もしかすると以前だったら、“自分で書き直したい”と思ったかもしれないですけど、今回、☆TakuさんはI Don't Like Mondays.の今までの活動やこれまでリリースしてきた楽曲、そして、今、僕たちが個人的に好きな楽曲、そういったものを全部聴いてくださった上で、この1曲を作るためだけではなく“今後のことを考えると、こういった曲を作ったほうがいいんじゃないか?”と提案してくださったのが「ODORE」でした。そこまで考えてやってくださっているのであれば、☆Takuさんが作った世界観の中で自分がどういう表現ができるのか?…そういう視点でトライしてみようと思ったんです。すごくチャレンジングな1曲になりました」

──聴いていても新鮮でした。

YU「僕もすごく新鮮でした(笑)。さっきのKENJIの“手グセ”の話ではないですけど、今までだったらどうしても自分っぽい表現に偏っていってしまっていたかもしれないと思うんです。音階も歌いにくかったら、自分で修正してしまったり…。でも、今回は敢えて修正せず、逆にそれを練習して自分のものにすれば、表現の幅が広がると考えました。今だからこそ、そういうトライができたと思いますし、自分自身、楽しませてもらいました」

──この「ODORE」は、まさに先ほどおっしゃっていた“頭をからっぽにする”感じの楽曲ですよね。ただただフロアで体を動かすというイメージです。

YU「そうですね。没頭するというのがテーマの曲です」

SHUKI「「ODORE」はもちろん、今回の新曲はどの曲も印象深いですけど、僕が個人的に一番印象に残っているのは、「1989 feat.GAN(岩田剛典)」です。GANとYUが幼馴染なので、そのリアルなストーリーを歌詞にするということは決まっていたんです。それで、“じゃあ、それを生かせる曲調、トラックは何だろう?”ということを(プロデューサーの)GeGさんも交えて、みんなで話し合いました。最初はGeGさんがトラックを提案してくださったんですけど、僕たちも“自分たちで正解が何かを考えたいのでトラックを作ります”と言って2曲作ったんです。それで3曲を並べたとき、GeGさんも“この曲だったらアレンジもプロデュースも素晴らしい仕上がりになるはず”ということで曲が決まりました。そこから本格的に制作が始まったんですけど、GeGさんも普段アーティストとして活動もされている方なので、その場その場でいろいろなアイディアを出してくださったんです。だから、本当に完成直前まで最終形がどうなるのか想像がつかない感じでした」

──皆さん、こだわりにこだわったんですね。

SHUKI「はい。レコーディングのときにも、そんな経緯もあって、最初、この曲は3番まであったんです。でも、“2番で終わったほうがいいんじゃないか?”となって、急に変えたりとか。それにアレンジも完全に丸投げではなく、GeGさんがやってくださったものに僕たちの色を加えて、それをまたGeGさんがアレンジして…といった感じで作っていきました。だから、一番時間をかけて丁寧に作っていった印象があります」

──YUさんと岩田さんの繋がりもあって、とてもエモい楽曲になっていますね。

SHUKI「そうですよね(笑)。そのエモさを一番出せる曲調というのを狙って作りました」

──YUさんと岩田さんの2人でなければ作れない楽曲だと思います。

YU「それもひとつのテーマとしてありました。どうせやるなら、自分たちが生きて来たストーリーを曲にしようと思ったんです。このタイミングで一緒に曲をやるのも、ひとつのストーリーだと思ったので。でも、“自分たちのストーリーを曲にしよう!”と口で言うのは簡単ですけど、それが本当にカッコイイ感じとか、自分たちが納得する形で曲になるかは、また別の話なので…だから、かなり不安もありました。でも、自分たちが思い描いていた以上のものが出来ました。しかも、意外と全然悩まずに。むしろ言いたいことがたくさんあったので、それを曲の尺に削るほうが大変でした」

──実際に岩田さんとお2人で話し合いながら制作されたのでしょうか?

YU「そうです。僕の家に遊びに来てもらいながら、ああだこうだと(笑)。すごくパーソナルではあるんですけど、やっぱり大切なのは、せっかくリリースするので、僕たちのことを知らない人にも聴いてもらうこと。聴いてくださる方自身の仲間とのストーリーともリンクして、曲として自立していくものにしようという気持ちがあったので、それが出来ていたら嬉しいと思います」

──まさに、思い出の場所や年齢は違っても、聴く人それぞれの人生とリンクするところがある曲だと思います。それに岩田さんも今やソロアーティストとしても活動なさっています。だから、コラボするにしても、いいタイミングでしたね。

YU「本当に。今回、コラボアーティストを誰にオファーしよう?と思ったとき、彼がソロ活動を始めて、気づけば、もう5年くらい経っていたんです。僕もソロのライブに行ったりして、ソロアーティストとして活動している様をずっと見ていたので、“今だったら一緒に歌ったりできる”と思いました。それこそ三代目J SOUL BROTHERSのパフォーマーのガンちゃんだったら、そもそもコラボのしようがなかったですし(笑)、コラボすることを思いつきもしなかったと思います。もしかすると、彼の音楽活動に僕たちが楽曲提供をするという選択肢もあったかもしれないですけど、せっかくなら一緒に歌いたかったので、僕としてはコラボできて嬉しかったです」

──幼馴染が2人ともアーティストになっているって、すごいことですね。

CHOJI「そう思います。でも、この「1989」、最初は少しメロディが違ったんです。そのメロディの方が、もっと懐かしい感じで、すごくいいメロディだったんです。でも、それが2回来る構成だと、少し違う気がして…そしたらプロデューサーのGeGさんが、“このメロディを繰り返したら?”というアイディアを出してくださって、それがとてもしっくり来ました。それって、なかなかないことなので、印象に残っています」

──完成した楽曲も十分ノスタルジックですけど、最初はそれ以上だったんですね。

CHOJI「そうなんです。“ちょっと暑苦しすぎるかな?”くらいの(笑)」

YU「逆に最後にガンちゃんが<俺らあの頃と何も変わらねぇ>と連発するパートがあって、そこは最初、もう少しあっさりしていたんです。でも、レコーディング中にGeGさんが、“ここは、そのフレーズを連発したほうがグッとくるんじゃないか?”と言ってくださって。それで僕たちも“確かに!”となって、やってみることにしました。そうやって本当に現場で曲が出来上がっていく感じが新鮮でした」

KENJI「僕たちだけだと、レコーディングでは作ってきたものを清書する感じだから…」

YU「そう。でも、その現場感のおかげで、すごくいい曲になって、レコーディングでガンちゃんが歌っているのを聴いていても鳥肌が立って、“音楽を作っているな!”という気持ちになりました」

──実際、あのフレーズを強調するパートは、とても響きます。

YU「“魂、乗っているな”と思いますよね」

──コラボ曲のもう1曲は「Bubble Gum feat. claquepot」です。

KENJI「claquepotさんとは対バンしたこともありますし、YUがラジオをやっていたときにゲストで来てくださったこともあって、元々交流はあったんです。だから、“いつか一緒にやりたいね”ということは言っていたんですけど、僕たちは今まで自分たちでセルフプロデュースして完結するバンドだったので。それだけに“歌がメインのclaquepotさんにどうやって入ってもらおうかな?”みたいなところがあったんです。でも、以前から音楽の趣味嗜好や好きなジャンルが似ているとも思っていたので、今回、“一から一緒にスタジオに入って作りましょう”ということになりました。普段は、僕たち4人でスタジオに入って作るんですけど、そこにclaquepotさんにも加わってもらって…そしたら本当に5人目のメンバーみたいな感じだったんです。僕たちが言っていることも伝わっていましたし、出してもらう意見も、“めちゃめちゃいいところにいきますね!”という感じで、すごくシンパシーが合っていたので、いつも自分たちでやっているのと変わらなく作れた気がします」

──もちろんclaquepotさんも歌っていますが、歌詞は、どのように作っていったんですか?

KENJI「claquepotさんが歌うところのラップや歌詞は、僕たちが一緒に土台を作り、歌詞もYUが書いたあとに“ここは好きに作ってもらっていいですよ”という感じで投げました。でも、本当にアイドラのことをわかってくれていましたし、ご自身のこともすごく理解した上で、うまく入れてくれたと思います。だから、この(コラボした)4曲の中で、一番僕たちっぽいと言えば僕たちっぽいですけど、それプラス、いい化学反応が生まれた楽曲になっていると思います。僕的には、一番気に入っている曲になりました」

──すごく聴き心地がいいですし、ライトな印象の楽曲ですけど、よく歌詞を読むと、すごくせつないロストラブソングなんですね。

YU「そうなんですよ(笑)」

KENJI「でも、歌詞のハマり方とかも面白いよね?」

YU「そう。本当にストレスなくやれました。僕が土台を作ってサビを作って、僕が歌う部分も作ってしまってからclaquepotさんに“骨子はこういう感じなんですけど、あとは自由にやってください”と投げたんです。それで上がってきたものを聴いてすぐに、“さすがだな!”と思いました」

KENJI「ね! 本当に絶妙なところのセンスの感じというか…“すごいな”と思いました」

SHUKI「迎えられた側のフィーチャリングアーティストさんって、短い時間の中で、どれだけ自分を出せるかが肝心じゃないですか? それってかなり難易度が高くて大変だと思うんです。でも、claquepotさんは、僕たちらしさも失わなず、かつ、claquepotさんらしさを出しつつ、必要な要素を全部出してくれたのですごいです」

KENJI「言い方が失礼かもしれないですけど、すごく優秀な方だなと思いました。本当に」

YU「claquepotさんに限らず、活躍なさっている方々は、みなさん優秀です」

──先ほどのNAOTOさん然り。

YU「そうなんです。自分らしさを出すところは出して、出さないところは出さない。そのバランスが素晴らしいと思いました」

KENJI「これをバラシていいのかはわからないですけど(笑)、すごく構築して作っていると思います」

YU「SHO-SENSEI!!も素晴らしかったです。彼の場合は、実はSNSで知って、“カッコいい若手のアーティストがいる”と思って注目していたんです。それで今回オファーしてみたら、快く受けてくださって。正直、受けてくれないと思っていたのでダメ元だったんですけど(笑)。でも、もう曲は出来ていたので、“この曲にSHO-SENSEI!!の好きなようにブッコんで欲しい”とお願いしたら、まさにSHO-SENSEI!!節が表現されていたので、すごいと思いました」

──急に参加して自分の色をちゃんと出せるのがすごいですね。

SHUKI「本当にすごいと思います。SHO-SENSEI!!とZEN-LA-ROCKさんに関しては、(CDのみの)ボーナストラックに収録している僕たちだけバージョンの「GENIUS」と「ODORE」が、もうあった上で投げたんです。完成形ができている上で、それをぶっ壊すのは、多分…すごく大変。でも、そこも臆せずやってくださった上に本当に自分の色を出してくれましたから」

YU「みなさん、色が濃いよね」

──それは、ご自分の個性、色を持っているからですよね?

YU「そうだと思います。アーティスト色が強くないと、多分、僕たちの楽曲に馴染んで終わりだと思うので」

──でも、今回コラボしている方々は、存分にご自身の色を出しています。それもあって新鮮な4曲になっていますし、こういった試みをしたことが、アイドラ自身も高めることになったのではないですか?

YU「そうですね。すごく筋トレになりました(笑)。負荷がかかっていましたから(笑)」

──その負荷にも負けない体力がアイドラにもついていたということですね。先ほどもおっしゃっていましたが、そういう意味でも、いいタイミングだったのでしょうね。

YU「負荷も楽しめるようになりました。最初にも言いましたけど、以前は譲れない部分が多すぎて、他の人が入る余地がない感じだったんです。それはそれで自分たちでリミットを作っていたんだと思います。でも、今は自分たちが長年やってきたからこそ、迎え入れられる余裕ができています。そういうタイミングだったんだと思います」

──最初にも言いましたが、本当にボリューム感のあるアルバムで、既存の楽曲や他のアーティストに提供した楽曲のセルフカバーも収録されています。皆さんにとって、特に思い出深い楽曲があれば教えてください。

YU「僕は意外と大変だったのが「マスカレード」です。特に詞に悩んで、何回も書き直した記憶があります。でも、最終的には自分の中でのひとつの傑作ができたと思っています」

──少しダークな匂いがありますね。

YU「そうですね。この曲はKATEさんのWebショートムービー“HENSHIN THE FIRST”のタイアップソングなんですけど、現代版仮面ライダーの世界観を持った映像のエンディングというお話だったんです。その映像がすごくカッコいいダークヒーロー感だったので、それに合うような楽曲を作りました。映像ともマッチしていたと思いましたし、僕たちには、あまりない1曲になったと思います。ただ、“踊れる”というところだけは“らしさ”を死守しています」

CHOJI「「カ ミ ナ リ」は、僕の友だちもカラオケで歌うくらい、聴いてくれている人が周りにたくさんいますし、SNSでも好評な曲になりました。自分たちが子供の頃の夕方の懐かしさ…そういったものも感じられる、いい曲だと思います」

YU「自分で言うのもなんですけど、「カ ミ ナ リ」は、まだ歌詞がない状態のときは、実はすごく不安でした」

KENJI「80’sの終わりから90’sのJ-POPっぽいニュアンスで、あの時代の色を色濃く出してみようという時期ではあったんです。だから、当時から、“多分、歌詞は大変だろうな”と思っていました」

──かなりレトロなテイストですよね。でも、先ほどCHOJIさんがおっしゃっていたように、なんだか歌いたくなるような楽曲になっていると思います。

YU「結果的には、“そう言えば(作ってきた当時は)、不安だって言っていたな”と思うくらい、今は僕たちの中でも馴染んでいます」

KENJI「「jealous」は初期アイドラを彷彿とさせるようなニュアンスを出したいと思って作った曲です。デビュー10周年イヤーの集大成としてリリースしたEP『FOCUS』は、自分たちの憧れややりたいこと、それを突き詰めていこうと考えて作ったEPだったんです。そして、それをやりきったとき、“アイドラって客観的に見ると、多分、こういう感じが合うよね”というものをやってみようと思って、それで作ったのが「jealous」でした。だから、そのときは、こんなにライブ映えするとは思っていなかったんですけど、今は毎回やるくらいの定番曲になりました」

──スピード感がある楽曲なので、本当にライブで映えますね。

KENJI「僕自身も好きな曲ですし、“これぞアイドラ”という曲になったと思います」

SHUKI「僕は「Groooovy」です。自分たちの曲の中では、わりとチルな曲ではあるんですけど、世界のトレンド的にも、すごく派手で力強い曲よりも、こういう曲調が多くはなっていて。だから、その今っぽさがある曲になっていると思います。それにトラックがシンプルです。僕たちも何曲かそういう曲は作ってきているんですけど、最近は少なくなって来ていたので、人によっては僕たちっぽいと感じる曲調かもしれないです」

──ドライブしながら聴きたくなるような楽曲ですね。そして今回のアルバムではSnow Manや北山宏光さんに提供した「LOVE TRIGGER」、「Just Like That」、「DON’T WANNA DIE」もセルフカバーされています。セルフカバーするときのこだわりはどんなところでしょうか?

YU「そもそもこの3曲とも、自分たちでもやりたくなる曲を作らせてもらったんです。だから、いつかはセルフカバーしたいと思っていました。3曲ともご本人たちにお渡しするとき、僕がデモとして歌っていて、それを聴いて、皆さんがレコーディングしてくださったと思うんですけど、それからかなり時間が経ったので、今回セルフカバーするときは、逆に彼らが歌ったものを僕が聴きました(笑)」

──そんなことが! もうデモ音源は渡してしまったから(笑)。

YU「手元にないんです(笑)。つまり僕が歌ったものに彼らがインスパイアされて歌い、その彼らの歌を今回は僕が聴いて、それにインスパイアされて歌い直す。それが面白かったです(笑)」

──なかなかない経験ですね。

YU「ないですね。だから、“北山くんは、こう歌っているのか”とか、“Snow Manのメンバーはこうやって歌っているのか”と聴きながら、“だったら自分はこうしてみようかな”と思えました。最初から僕が歌っていたら、この思考には至らないので、それも面白かったです」

KENJI「提供するときも、アイドラっぽさは大事にして作ったので、例え提供していなくてもやりたい曲でした。だから、そういう意味ではセルフカバーもやりやすかったです」

──今回のコラボ曲もそうですが、一度誰かを挟んでみるのは大切なことなのかもしれないですね。

KENJI「そうですね。客観視できますから」

YU「本当にそう。だから、そういう意味では、アルバム『FRIDAY』は客観性アルバムになっていると思いますし、EP『FOCUS』と比べると遊びがあります。今、『FOCUS』を聴くと“真面目だな~”と思ってしまいますから(笑)。それも僕たちがやりたかったストイックさではあったと思うんですけど、だからこそ、遊びのある今作は『FRIDAY』っぽいと思います」

──“架空のナイトクラブでのパーティー”というコンセプトにピッタリな遊び心と華やかさがありますね。

──そして、10月3日からは、このアルバムを引っ提げたツアー『FRIDAY MOOD JAPAN TOUR 2026』がスタートします。どんなツアーにしたいとお考えですか?

YU「このアルバムのコンセプトを体現したいというのが一番です。本当に架空のクラブにみんなが遊びに来たようなライブができたらと思っています」

──音に身を任せて踊りたいライブになるんですね?

YU「本当にそうです。ダンスフロアになるといいですね。だから、見せて楽しむというより、みんなが楽しめるように僕たちが演奏する。そういう感じにしたいです」

KENJI「アルバム『FRIDAY』は架空のクラブを作って、そこで流れていたらいいだろうなという楽曲を揃えたので、最初にYUが言っていたように、あまり深いことを考えずに楽しんでもらいたいです(笑)。実際、クラブに行く人は事前に曲を知っていて行くわけではないですよね? それと同じでフラッと行って楽しめる…そういうものが体現できるライブになるといいと思っています。だから、来てくださる方も気軽に来ていただきたいです。ほとんどの方はアルバムを聴いてきてくださると思いますけど、中には連れて来られる方もいると思いますから(笑)」

YU「確かに(笑)。そういう方に、“1曲も知らなかったけど楽しかった!”と思っていただけたらミュージシャン冥利につきます」

SHUKI「今回のアルバムは、本当に僕たちらしいアルバムだと思うんです。昔からバンドとかクラブミュージックとかは一切気にせずに僕たちはやってきていますから。だから、バンドを見たことがないとか、クラブに行ったことがないという人にもフラッと会場に来てもらって、楽しんでもらいたいです」

──みんなで、その空間や空気感を楽しむのが一番ですね。

CHOJI「そうですね。毎回ツアーに来てくださる方の中には、“この曲はセットリストの最後の方にやるんだろうな”みたいな気持ちが、なんとなくあったりすると思うんです。でも、そういうのをいい意味で裏切ったりできるような、自分たちとしても新しいライブショーを提供できる気がしています。だから、ぜひ、楽しみにしていてほしいです」

──今回のツアーは12月の東京公演がツアーファイナルですが、みなさんはアジアでも大人気です。日本公演のあとはアジアツアーも考えていますか?

YU「考えてはいます」

KENJI「今年の始めにアジアをツアーさせてもらって、すごく感触が良かったんです。僕たちも隔たりなく、いろんな場所でライブをやっていきたい気持ちは元々持っていましたけど、今年のこのアジアツアーの経験があったことで、さらに場所に全然抵抗がなくなりました。だから、どこでやるかはまだ考え中ですけど、追々と発表したいと思っています」

YU「アジアツアーは、毎年やれるならやりたいと思っていますから」

(おわり)

取材・文/高橋栄理子
写真/野﨑慧嗣

RELEASE INFROMATION

I Don't Like Mondays.『FRIDAY』初回限定豪華盤

2026年9月25日(金)発売
CD+Blu-ray2枚組 (スマプラ対応)/RZZ1-67665/B~C/33,000円(税込)
※mu-mo SHOP限定販売 / 数量限定

初回限定豪華盤

I Don't Like Mondays.『FRIDAY』通常盤

2026年9月25日(金)発売
CD (スマプラ対応)/RZCD-67664/3,520円(税込)

ストリーミング / ダウンロード >>>

通常盤

LIVE INFORMATION

FRIDAY MOOD JAPAN TOUR 2026

10月3日(土) 北海道 札幌 cube garden
10月11日(日) 愛知 名古屋 ボトムライン
10月18日(日) 福岡 Drum LOGOS
10月25日(日) 大阪 BIGCAT
11月7日(土) 岡山 YEBISUYA PRO
11月8日(日) 香川 高松 高松DIME
11月28日(土) 宮城 仙台 darwin
12月5日(土) 東京 Zepp DiverCity

FRIDAY MOOD JAPAN TOUR 2026

I Don't Like Mondays. 関連リンク

一覧へ戻る