「OTORAKU -音・楽- 」にYonYonのキュレーションによるプレイリスト第2弾がローンチ！

――今年は各地のイベントでのDJプレイはもちろん、オリジナル曲やカバー曲の発表もあって賑やかな印象ですが、YonYonさん自身、2024年上半期を振り返ってみて何か感じるところはありますか。

「上半期のリリースは、主に昨年の冬に他アーティストとコラボで制作したものが多かったので、数ヵ月間、少し気を張っていた記憶があります。昨年の「THE BASS DAY LIVE 2023」に続き、YonYonのキャリア初となるバンドセット、KIRINJIによる「Tiny Desk Japan Live」への客演参加など、生楽器と共にライブする機会も増え、YonYonの今後のライブセットについて模索するきっかけにもなりました」

――ソウル生まれ、東京育ちというバックグラウンドのYonYonさんならではと言えると思いますが、今年3月リリースの「Make My Day」は韓国語、日本語、英語のトリリンガルで歌っています。DJでもK-POPシーンの楽曲をプレイしたり、プロダクトコーディネーターとして制作に携わったSIRUP, SUMIN＆A.G.O「 Roller Coaster」では、日韓のアーティストを繋ぐ役割を担いましたが、そこに込められている思いを聞かせてください。

「日韓に限らず、世界各地で国同士の問題であったり、実際に戦争が行われている国や、貧困や不景気で悩んでいる人々がたくさん存在します。音楽そのものが世界を変えることはできないけど、少しでも違う国同士の人がお互いを知るきっかけとして音楽を通じて心が動かされ、沈んだ心に光が挿し込みますように、活動を通して人と人が繋がってピースな世界を皆さんと共に作っていきたいです」

――OTORAKUのキュレーターとしては2度目の参加となります。前回のインタビューでは「DJで選曲しているような曲は、店内BGMでの発見が多かったりします。気になったらすぐにShazamして楽曲を検索しています」ということでしたが、音楽のディグり方や、店内BGMの聴き方の変化だったり、最近気になったBGMなどはありましたか？

「変わらず店内BGMをShazamすることはありますが、変わった点としてInstagramリールやTikTokなどで使われているBGMでトレンドをキャッチして、DJセットに取り入れるようになりました。面白い点としてはクラシックな年代モノがニューレトロな楽曲として若者に聴かれる流れがあって。超ギャルな女の子が投稿のBGMにバチバチの80’sや90’sの名曲を使用していて、そういえばこんな曲あったわ！という感じでディグったりしています」

――フロアやフェス、イベントの現場でDJとして聴かせるセレクトと、BGMとしてのキュレーションではアプローチの仕方やロジックに違いはありますか？

「はい。目的が異なります。イベントでのDJは目の前にいるお客さんとの対話、キャッチボールみたいなもので、プレイリストを作る時は、こうなって欲しいというシチュエーションをこちらから提案するイメージです」

――今回は「Make My Day」というタイトルでプレイリストを作っていただきましたが、選曲に際してイメージしたシチュエーションや、コンセプトについて教えてください。

「今回は同世代の日本人アーティストをメインに新譜のみならず4、5年前にリリースされた楽曲などを織り交ぜていて、チルだけど気分が上がるような選曲でまとめました。半分はR＆B要素が入ったもので、残り半分はバンドサウンドで温かみのある楽曲で構成されています。プレイリストのタイトルは「Make My Day」というタイトルにしましたが、1日の始まりに聴くのもよし、仕事中にBGMとして聴くのもよし、夜寝る前に聴くのもよしと、様々なシチュエーションで気分を上げて自身を高められる……そんなプレイリストになれたらと思っています」

――プレイリストの中で、レファレンスになった曲をいくつか挙げていただけますか？

「全体的にありのままの自分を肯定してくれるそんな楽曲が詰まったプレイリストになったと思います。レファレンスとしてはYonYon「Make My Day」、Kenta Dedachi「Alright（mabanua Remix）」、TENDRE「Life」、Aimi「I’m OK」、Micheal Kaneko「Breakdown feat. Daichi Yamamoto」、Elle Shimada「Why Fight feat. NAGAN SERVER, Quartz Pistol」といったとろこでしょうか。誰かの生活にちょっぴり味をつけられる……そんなプレイリストとしてお気に入りのアーティストや楽曲に出会えますように」

――2024年も後半戦に差しかかっていますが、YonYonさんの今後の予定や展望を。

「年内にオリジナル曲を数曲発表できたらと思っています。そろそろまとまった作品も出したいですね（笑）」

（おわり）

取材・選曲監修／大園絢音、三浦祐司（USEN）
文・構成／高橋豊（encore）
写真提供／PARK

「OTORAKU -音・楽- 」PLAY LISTYonYon～Make My Day～

■ Message from YonYon
たまには息抜きすることも大事。気負わず等身大な自分を見つめ、自分らしい生き方を選択できるように、そっと背中を押してくれる、そんな音楽をあなたに。

1. YonYon「Make My Day」
2. FLEUR feat. VivaOla , Rikuto Nagira「Mornin Dew」
3. reina「Good to me」
4. voquote,reina,さらさ「WISE」
5. Hannah Warm「Marshmallow」
6. Yo-Sea「Moonlight」
7. DedachiKenta,mabanua「Alright [mabanua Remix]」
8. S.A.R.「payrent」
9. Nulbarich「DISCO PRANK feat. Leo Uchida」
10. The Burning Deadwoods「Nowhere feat. 弱酸性」
11. TENDRE「LIFE」
12. CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN「空とぶ東京」
13. SIRUP,SUMIN「Roller Coaster」
14. YonYon「Dreamin' (feat. SUMIN) (prod. ☆Taku Takahashi(m-flo))」
15. PEAVIS「Dear Lady (Remix) feat. oceanfromtheblue」
16. Sincere「I'll be」
17. aimi,Lejkeys「I’m OK」
18. bane「error」
19. SUKISHA「Step to Your Mind」
20. Ayumu Imazu「Obsessed (feat. MAX)」
21. YonYon「Paper Plane」
22. XinU「オモイオモワレ」
23. sucola, お茶の間天国「恋するシーサイド」
24. Fukumoto Nao「Breathe (feat. ZIW)」
25. TOSHIKI HAYASHI(%C)「What the Hell (feat. おかもとえみ)」
26. lo-key design､kojikoji「CAREFREE」
27. macico「hanataba」
28. RUNG HYANG & YAMORI「ジントニック」
29. Billyrrom「Eyes to the Mirror」
30. HALLEY「Whim」
31. BREIMEN「yonaki」
32. Tempalay「預言者」
33. Michael Kaneko「Breakdown feat. Daichi Yamamoto」
34. muque「my crush」
35. Sagiri S?l,A.G.O「save my heart」
36. ぷにぷに電機「Alien City Roast (feat. Shin Sakiura)」
37. Bialystocks「コーラ・バナナ・ミュージック」
38. ペトロールズ「エイシア」
39. Asilo「Stay Here」
40. Guiba「愛の二段階右折」
41. Roomies「きっと愛」
42. First Love is Never Returned「泡と文學」
43. dawgss「ORANGE」
44. 優河「遠い朝」
45. luv「R.Wiseman」
46. ZIN,906 / Nine-O-Six「A Muse」
47. WONK「Cooking」
48. YONA YONA WEEKENDERS「R.M.T.T」
49. 北里彰久「Easy Tempo」
50. シンリズム「光の街」
51. Kenta Dedachi「Goldfish (feat.Raine)」
52. Emerald「東京」
53. Helsinki Lambda Club, PEAVIS, CHAI「GNIBN Ⅱ(feat. PEAVIS, CHAI)」
54. UEBO,BAGDAD CAFE THE trench town「Old Song」