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2017.04.12

GLIM SPANKYインタビュー(後編)——『I STAND ALONE』は3rdフルアルバムへの架け橋

最新ミニアルバム『I STAND ALONE』に収められた濃密にして揺るぎない音。これまでのGLIM SPANKYと変わらぬようでいて、新たなステージへ進もうとする意思を感じずにはいられない。松尾レミ、亀本寛貴がこの作品の先に思い描く未来とは?

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——3曲めの「Freeder」は、一転してメロディーも歌詞もからっと乾いた雰囲気。“濁らないでいようぜ”っていうフレーズが青臭くて、眩しくて。

松尾「私たちのレパートリーで、ここまで爽やかな曲ってなかったんじゃないかな。ライアン・アダムスとかキングス・オブ・レオンみたいなフォーキーなロックのイメージで作ってみました。いま、亀がそういうサウンドにハマってるんだよね?」

亀本「うん、マイブームだね」

松尾「詞もまっすぐな青臭い感じにして。これを恥ずかしそうに歌ったら台無しになっちゃうので照れずに真正面から歌ってます」

——リード曲でもある「美しい棘」は、「大人になったら」と同じ主人公なのかもなと思いました。

松尾「「大人になったら」よりもちょっとだけ若い世代の心情を歌ってます。“ああ、あの頃自分たちが見ていた景色は、とても美しかったんだな”って。でもそのぶん危うさもあって、意外と身近なところに生と死の境い目があるってことに気付いたり、裏切りとか汚い部分を知ったり。そういう痛みを棘のように感じていたんだけど、いまはその棘ですら美しいと思えるようになって……その頃の気持ちを忘れてしまう前に書いておかなくちゃって」

——聴く人によって感じ方が違うだろうし、何回も聴くうちにその意味が変わってゆく詞かもしれませんね。

松尾「そうですね。聴く人それぞれが自由に感じてもれえれば。たとえば、“今までとなりに居たあなた”は私の中では女の子の友だち同士だと思って書きましたけど、10代の子たちは恋人同士って思うかもしれないし」

——僕は思春期の子どもの親離れっていうイメージでした。

松尾「そういうふうに自分に置き換えて聴いてもらえるといいですね。そういう隙っていうか、余白を残してあるので。そこは聴き手に委ねる部分かなと思ってます」

——サウンド面では、今回唯一、亀田誠治さんが参加しています。

松尾「私が熱烈オファーしました。この曲のベーシストは亀田さんしかいないって」

——プロデューサーではなくベーシストとして?

亀本「曲が物語だとしたら、ボーカルが主人公になる瞬間があれば、ギターが主人公になるときもある。亀田さんのベースって、いつでもその主人公の側に寄り添っていてくれるんですよね。そういう演奏ができるのは亀田さんだけかもしれないね」

——ラストの「お月様の歌」。今回いちばんびっくりさせられました。レミさんて、こんなに優しい声で歌える人だったんだと。

松尾「ありがとうございます。でもいままででいちばん歌うのが難しかったな」

——このボーカルは、母性のような慈しみも感じられるし、同時に無邪気な幼児性も感じられます。

松尾「どっちでしょうね。たぶんすごくリラックスしてて、ニュートラルな気分で歌ってたんじゃないかな。そういえば、亀にこの曲を初めて聴いてもらったとき、“これが僕の知ってるレミさんだ”って言われて」

亀本「ああ、言ったね。まあ世間の人はレミさんのことを攻撃的で、危険で、過激なヤツだって思ってるだろうけど……」

松尾「ははは!そうかもね」

亀本「でも僕は全くそんなことなくて。ふだんの印象はむしろ、のほほんとした人だなって思ってるくらい。この曲でレミさんのそういうナチュラルな部分を感じたんだよ」

——ストリングスは「闇に目を凝らせば」の四家卯大(しか・うだい)さんですね。

松尾「この曲を書いているときに、コードを弾きながら、“四家さんにストリングスを頼もう”って思ったんです。バンドサウンドはいらない。アコギとストリングス、あとはエレキギターかシンセを足すだけってイメージが固まって。そのときのイメージどおりに仕上がりましたね」

——こうして通して聴いてみると、この5曲のまとまり感というかストーリー性は確かにひとつの作品として成立しているなと感じました。初回特典の「Next One TOUR 2016」からの映像も楽しみですね。

松尾「めっちゃかっこいいですよ。ステージ側からの風景も見られるし」

——レミさん、MCで言ってましたもんね。“STUDIO COASTは客席から見る風景とステージから見る風景が全然違う”って。さて、今年はもう6月までスケジュールが埋まっていますが、トピックスは6月の大阪城/日比谷の野音ライブですね。

松尾「ずっとやりたかったんですよ。屋外のワンマン。セットリストを考えるのも楽しいし」

亀本「ミニアルバムを出して、春からいっぱいライブして、新曲もいっぱい歌って、6月には野音。楽しみです」

——今年、GLIM SPANKYとしての新しいチャレンジは?

松尾「やっぱり野音と、あとは初めての海外公演ということで台湾は楽しみにしています」

亀本「『I STAND ALONE』でもちょっと使ってるんですが、僕はシンセを使いこなせるようになりたいね。どう?」

松尾「いいと思う。次のアルバムに入れてよ」

亀本「レミさんは、12弦ギター入れたいって言ってたよね。ストリングスとか、ピアノとかゲストを呼んで演奏してもらうのもいいんですけど、僕らはやっぱりロックバンドなんでね。手作り感というか、ふたりでもっと自由な音づくりを追求していくっていうのが新しいチャレンジかな」


(おわり)


取材・文/encore編集部



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写真は、本文中にも登場した台湾の音楽イベント「Megaport Festival(大港開唱)」の模様。





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