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2016.07.13

GLIM SPANKY インタビュー(後編)――最新作『Next One』の揺るぎない自信と研ぎ澄まされたサウンド

圧倒的な存在感を放つ松尾レミのボーカル、ブルージーでビンテージな亀本寛貴のギター。GLIM SPANKYが奏でる音楽は、最新作『Next One』でさらに攻撃的に、さらに深みを増して結実した。GLIM SPANKYへのインタビュー後編では、デュオという最小単位のユニットが生み出すサウンドと、その揺るぎない自信について語ってくれた。

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――何となくですが、『焦燥』のころなんかはメジャーな音楽シーンに対して警戒心というか噛み付いている印象があったんですが。

K「どうかな?」

M「私は今の方があると思う。『焦燥』のときはもっと無邪気にやってた気がするけど、今はシーンを変えてやるって。ロックをお茶の間に浸透させて、5年後、10年後自分が立っている場所を作るために、自分の音楽を届けるために戦っている感じですね。だからポップであること、大衆的であることも大切だと思っているし」

K「大衆的であるために、自分たちの音楽を曲げたこともないしね。だってさ、<サティスファクション>とかホワイト・ストライプスの<セヴン・ネイション・アーミー>くらいかっこいいリフが書けたら誰もがTVとか映画で使いたいと思うでしょ?僕もそういう曲がやりたいし。だから大衆的であることと自分たちのやりたい音楽をやることは相反することにはならないんだよ」

――『Next One』にはやりたい曲しか入っていない?

M「そうですね。それは音楽をやり始めた高校のときからのポリシーでもあるんですけど、やりたくない歌は作らない。あとは幸運なことに、今の環境も恵まれているので、メーカーとかまわりの大人にこういう曲を作れって指図されたこともないから」

――それはまわりの大人もGLIM SPANKYの音楽が聴きたいからだと思うし、タイアップのオファーが来る理由もきっと同じじゃないかな?

M「そうなんだとしたらすごくうれしいですね」

K「まあ、やりたいようにしかできないしね。だって“もうちょっとこんな感じにして”って言われてできるほど器用じゃないし」

M「昔はメジャーなんてって思っていたけど、今の私たちは迷いもないし、すごくクリアな状態で音楽をやれているので」

K「メジャーだと曲を作ってもボツにされたり、売れたら売れたで、次はこういう曲を作れって言われるのかと思ってたしね」

M「ボツにされたことないもんね。逆にメジャーだからできることもたくさんあるし、ゴージャスなストリングスを入れたりとか、作った曲も全部リリースしてるし。言葉は悪いけどパトロンみたいな(笑)」

――いつの時代も芸術にはパトロンが必要なものですよ。

M「そうなんですよ。私たちに少しでも不安とか迷いがあったら大人たちも止めていると思うけど、GLIM SPANKYとして自信があるものだけ、やりたい曲だけを出しているので。いつでも本気でぶつかっていこうって。だからこそ信頼されているって感じる部分はありますね」

――噛み付くというよりは、メジャーのシーンを呑んでかかってる感じですね。

M「シーン全体を動かすくらいの気持ちじゃないとロックスターにはなれないし、どんな曲でも私が歌って、亀がギターを弾けばGLIM SPANKYの音楽になるって思ってます」

――ロックの基本フォーマットってバンドだと思うんですが、デュオっていうスタイルはやりやすいですか?

M「私はとてもやりやすいですね」

K「僕らの場合、こだわりたい部分を補いあえているというか。僕は音作りが大好きでそこにとことんこだわりたい。ドラムとかベースの鳴りも自分で決めたい。でも洋楽好きだから歌詞なんか見てないし、そこはレミさんがやってくれる。レミさんもそこはこだわってるでしょ?」

M「そうだね。ソングライティングについては誰にも邪魔されないし。私は機械が全然だめだから、紙と鉛筆とボイスレコーダーで曲のイメージを作って、音像がどうとか波形がどうとかって部分は亀にやってもらう。お互いがやりたいことをやれているし、得意分野が違うのですごくやりやすい」

――最小単位のユニットだからこそ研ぎ澄まされている感じはありますよね?

M「そうですね。私、ふたりバンドが好きなんですよ。ホワイト・ストライプス、MGMT、ブラック・キーズ、キルズ、あとピチカート・ファイヴも。二人組のシンプルなかっこよさみたいな部分に惹かれるんですね」

K「バンドでもさ、目立つふたりとそれ以外っていうかさ、ミックとキース、ロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼント、ロバート・プラントとジミー・ペイジ、スティーヴン・タイラーとジョー・ペリー、アクセルとスラッシュ、ジョンとポールもそうか。だいたいボーカルとギターのふたりが目立ってて」

M「うん、そういうイメージだね」

――そういうふたりの理想像というか、バンドの姿はコンセプトライブ「Velvet Theater 2016」でも見られるはずですね?

M「GLIM SPANKYにはGLIM=幻想的と、SPANKY=攻撃的というふたつの顔があって、コンセプトライブは前者の世界観ですね。カーテンを潜ったら真夜中にしか現れないシアターがあって、そこでは……っていうイメージです。フェスとかのステージだと嵐のように現れて、演奏して、終わりってまさにSPANKYな感じで、なかなか静かな曲ができなかったりするので。<Velvet Theater 2016>はディープでマニアックなGLIM SPANKYを見せられると思いますよ」

――楽しみにしています。encoreでもレポートさせてもらいますので。
(おわり)







文/encore編集部 写真/柴田ひろあき



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GLIM SPANKY「Velvet Theater 2016」@東京キネマ倶楽部――ライブレポート

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