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2016.07.15

GLIM SPANKY「Velvet Theater 2016」@東京キネマ倶楽部――ライブレポート

GLIM SPANKYという名前には、“GLIM”=幻想的、“SPANKY”=攻撃的という二面性が秘められている。ライブツアーやフェスのステージはSPANKYで、一方「Velvet Theater 2016」と名付けられたコンセプトライブではGLIMな一面を覗かせる。松尾レミ曰く“ディープでマニアックな”GLIM SPANKYの姿をレポートする。

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7月9日(土)、場所は東京キネマ倶楽部。グランドキャバレーの面影を残すフロアは「Velvet Theater」のコンセプトにこれ以上ないと言えるほどよく似合っている。

ライブは定刻を少し過ぎた18:14スタート。SEはスティーライ・スパンの「ゴワー・ワッセイル」。このあたりのセンスがGLIM SPANKYらしさだ。いつものレスポールを抱えた亀本寛貴、松尾レミがステージに現れた。白いドレスに真っ赤なリッケンバッカーの松尾レミがおもむろに歌い始める。オープナーはタイトルチューンの「ヴェルヴェットシアター」。GLIM SPANKYといえば、何となくギブソンのイメージが強いのだが、大きなボディーのリッケンバッカーを掻き鳴らす松尾レミも悪くない。

中盤、7月20日(水)発売の『Next One』から「grand port」、「NIGHT LAN DOT」の2曲を披露。特に「NIGHT LAN DOT」はまさにGLIMな詞の世界観が印象的なナンバーで、ステージ上のプロジェクターには、歌詞のとおり“三角の月”が映し出されている。歌い終えた松尾レミが「Velvet Theaterへようこそ!」と呼びかけるとフロアから歓声があがる。

次も新作からのナンバーで、ギンズバーグ~ケルアックあたりのビートニク文学を彷彿させる「いざメキシコへ」を披露すると、ようやくこの日最初のMCへ。「映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌で<怒りをくれよ>が決まったり――こっちはSPANKY=攻撃的ね――もうひとつ映画の主題歌を書き下ろしていて、『少女』の<闇に眼を凝らせば>はGLIM=幻想的っていうわかりやすい違いがあって。だから今日は新しい曲をたくさんやろうと思います」というMCに続いて、スペシャルゲストとしてチェリストの四家卯大(しか・うだい)を呼び入れる。

四家のチェロをフィーチャーしつつ「闇に眼を凝らせば」をとびきり幻想的に、ブルージーにプレイ。ジャグバンドを思わせる「WONDER ALONE」から、「リアル鬼ごっこ」ではスペーシーな亀本のギター、ドラムの派手めのフィルインとフロアのオイコールで盛り上がったところでふたたびMC。「NIGHT LAN DOT」の世界観が、あがた森魚の『バンドネオンの豹 』と稲垣足穂の幻想文学のコラボレーションから生まれたというエピソードを語り、観客は松尾レミの話にじっと耳を傾ける。そしてラストは「大人になったら」をスロウに歌い上げた。

アンコールは、松尾レミが「ここからはちょっと雰囲気を変えて新曲行きます!」と告げて『Next One』からのリード曲「怒りをくれよ」を、ここだけはSPANKYにプレイしてみせた。そして『SUNRISE JOURNEY』から高田 漣プロデュースのフォーキーな「ロルカ」でアンコールを締めくくった。

GLIM SPANKY自身がMCで語っていたとおり、「Velvet Theater」は、ツアーライブやフェスのSPANKYな彼らととは違うGLIMな一面――日本語詞の、響きの恰好よさだったり、哀愁を帯びたメロディーの美しさを、よりはっきりと感じることができるライブだった。
(おわり)




取材・文/encore編集部


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Photo by KAMIIISAKA HAJIME



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7月20日(水)発売

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