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2017.04.05

GLIM SPANKYインタビュー(前編)——『I STAND ALONE』は3rdフルアルバムへの架け橋

前作『Next One』の勢いのまま制作されたというGLIM SPANKYの最新ミニアルバム『I STAND ALONE』。なぜいま世に出すのか?なぜミニアルバムというフォーマットなのか?その秘密を松尾レミ、亀本寛貴が解き明かす。

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——最新ミニアルバム『I STAND ALONE』、前作『Next One』から1年を待たずにリリースです。相変わらず生き急いでますね。

亀本寛貴「今回は特に早かったでしょ?去年の7月に『Next One』を出して、そのままツアー入って、ツアーの後半から作り始めて、年明けてからスタジオ入って……まあ、基本いつでも作ってるわけですよ。僕らは」

松尾レミ「ミニアルバムってシングルでもアルバムでもなく微妙な立ち位置になるじゃないですか?でも今回の『I STAND ALONE』に限って言うと、ちゃんといま出すべき意味を持つミニアルバムになりましたね」

——すごいサラリーマン的思考なんですが、どうせならあと何曲か足してフルで出せばいいのにって(笑)。

松尾「実は、いままさに3rdフルアルバムを作っている最中なんですが、3rdは、今までのシンプルなロックからもう一歩踏み込んだ世界観を見せたくて、『I STAND ALONE』をそのイントロダクションというか、橋渡しにしたかったんですよ。かといって、単なる中間発表的なものにはしたくなかったので、ちゃんとそれ自体が作品として成立するものを目指しました」

——それをこのタイミングで出すべきだと?

松尾「そうですね。『Next One』のレコーディングをし終わった瞬間にもうこの計画を立てていて、次のアルバムにはこういう曲を入れたいから、その導入剤になるような曲を出したいよねってふたりで考えていました」

——ということは、間もなく姿を現すであろう3rdフルアルバムでは、これまでのGLIM SPANKYとは違う音が鳴っているかも?

松尾「どうだろうね?」

亀本「僕としてはバシバシ変えていきたいなって常に思っていて。個人的にはレディオヘッドみたいにアルバム毎に全然違う音を鳴らしていたい——レディオヘッドの音を目指してるわけじゃなくて——彼らみたいに毎回違う角度でアプローチするって意味で」

松尾「私も心意気は同じ。リスナーとしてもミュージシャンとしても、純粋に自分の聴きたい音、出したい音だけを作っていくつもりです。でも自分たちの核っていうか、芯はぶれないように。それが骨だとしたら、血肉を入れ替えてゆく感じですかね」

——ふたりのその気持ちというか、GLIM SPANKYとしてのステートメントがそのままタイトルになってる気がしますね。『I STAND ALONE』って。

亀本「ああ、そうかもしれないね」

松尾「うん。私が高校生くらいのとき、この言葉に感化されて。どんなときも、しっかり自分の足で立って、ぶれずにいることが大事だなと思って、それ以来持ち続けている気持ちですね」

——さて、ここからは収録曲についてお聞きしましょう。まずはタイトル曲の「アイスタンドアローン」。クーラ・シェイカーの「ゴヴィンダ」を彷彿とさせますね。サイケでラウド、歌詞にも強靭な意志を感じます。

松尾「まさしく自分たちがそういうロックが大好きだし、ずっとそういうサイケデリックなロックをやりたかったんですけど、やっとそれにふさわしい土台ができたなと感じていて。そして3rdではもっと濃いヤツをやりたいし、「アイスタンドアローン」はその導入剤になるはずです」

——亀本さんが、この曲を初めて聴いたときの感想は?

亀本「サイケな曲がやりたいっていうことは聞いていたので、もっと幻想的な曲で来るのかなと思っていたんですよ。そしたら上がってきた曲は意外とマッチョな歌詞だし、いい感じにスタジアムロックな音が鳴ってるなって思いましたね」

松尾「私の趣味全開で、歌詞までサイケに振れてしまうと、マニアック過ぎるから、そこはバランスをとって、どっしりとしたロックな歌詞を書いたんですよ。イントロのシタールっぽい音あるじゃないですか。あれ、亀がツアー中に打ち込みで作ってくれたんですよ。私がサイケな曲がやりたいってずっと言ってたら、“僕がSEを作ってみるよ”って」

亀本「ぶっちゃけ、僕の精神性は全然サイケデリックではないので(笑)。ただ、こういう非現実的な空間演出とかトリップ感のあるサウンドには興味ありますね」

松尾「私は60年代のトラッドミュージック(トラッドフォーク)も好きだし。もっと掘り下げた表現をしたいんですけど、今回は、70年代のロックバンドがインドっぽいサウンドを取り入れたサイケっていうのがふたりの中での着地点になりましたね」

——2曲目の「E.V.I(イー・ブイ・アイ)」。亀本さんは“いつかホワイト・ストライプスの「セヴン・ネイション・アーミー」みたいなリフを書いてみたい”って言ってましたが、あの高揚感とか緊張感が出せたんじゃないですか?

亀本「本当ですか?僕、この曲がすごく気に入ってるんだって話をレミさんにもしてたんですよ」

松尾「そう言われるとうれしいよね」

亀本「この曲のイントロは、ギターアンプを2台鳴らしていて、1台はドライな原音で、もう1台からアナログチックでテープディレイぽい音がちょっと遅れて追いかけてくるんですよ。「セヴン・ネイション・アーミー」のイントロもこっち側で原音が鳴ってて、こっちからはリバーブのかかった音が聴こえてくるんですけど、それが同じような緊張感を出しているのかもしれないですね」

——歌詞も猥雑で不穏な雰囲気があってどきどきします。

松尾「うぬぼれやが悪い夢を見てうなされている感じ。夢遊病的な物語を第三者的な視点で表現しています。澁澤龍彦の幻想文学とか、1900年代初頭のマジックショーとかイリュージョンのポスターみたいなイメージ。私のいちばん得意な表現方法ですね。「アイスタンドアローン」の意思的な歌詞とは違う脳みそで書きました」

——感情を込めずに無表情に歌ってる感じ?

松尾「そう。目に映った風景を淡々と描写する」

亀本「ちょっと怖いっすね(笑)」

(つづく)


取材・文/encore編集部



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